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【入り幅木と廻り縁に拘(こだわ)る[細部をとことん極める②]
今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。
処暑(しょしょ)初候 綿柎開く(わたのはなしべひらく)
地蔵盆
毎月24日はお地蔵様の縁日です。なかでも今日はお盆と結びついた「地蔵盆」。
お地蔵さまにお供えをし、華やかに飾り付けをする特別な日です。
京都では、町内会ごとに地蔵盆を行いますが、主役はお地蔵さまと子どもたち。
新しいよだれかけを着けたお地蔵さまを拝み、車座になり大きな数珠を回す「数珠回し」やゲーム、福引などに興じます。
大人も加わり、お地蔵さまと楽しいひとときを過ごしながら、地蔵の繁栄や子どもたちの健やかな成長を願います。
お地蔵さまはあらゆる人々を救うと誓いを立てたありがたい仏さまです。
今日、お地蔵さまを見かけたら、そっと手を合わせてみてくださいね。
・今日をたのしむ
【地蔵盆】
「地蔵盆」はおもに近畿地方で行う年中行事。8月24日近辺の土日に行う地域もあります。
【歯ブラシの日】
8(歯)月24(ブラシ)日の語呂合わせ。
【ドレッシングの日】
サラダに欠かせないドレッシングは野菜にかける調味料。
「8×3×1(やさいにかける)=24」となるシャレや、1週間後の8月31日が「野菜の日」であることから月が決まりました。
【入り幅木と廻り縁に拘(こだわ)る[細部をとことん極める②]
前回は【ルーフバルコニーと室内幅木に拘る[材料、設備の追求19]】
https://heiwadai.jp/ru-fubarukoni/というタイトルの内容でお伝えしました。
今回は前回の一部に続き、新しいシリーズ[細部をとことん極める②]『入り幅木と廻り縁に拘(こだわ)る】でお伝えしたいと思います。(前回のタイトルにリンクが張ってあります。記事に飛びますので、よかったら青字をタップしてみて下さい。
【入り幅木は室内仕上げもスッキリ!】
壁と同一面となるよう仕上げた入り幅木は、一般的にはよく使われる「出幅木」とは、まったくといっていいほど異なります。取付下地に手間は掛かりますが、構造上上部にゴミや埃もたまらず、室内もスッキリとした印象になります。
①青緑 壁と幅木の空きは2mmにするとスッキリ気持ちよく納まります。
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【入り幅木に拘(こだわ)ってみた】
仕上げ材の進化(変化?)などにより、幅木が不要となるケースも見受けられます。とはいえ、掃除機のノズルなどが壁に当たって、傷んだり、汚れたりすることも考えられるので、必ず幅木は取り付けておいたほうがいいと私は思っています。
実際、幅木は施工の容易さ(ひいては低コスト)などから「出幅木」とするケースが一般的です。大抵、予算に余裕のある邸宅に限られています。ですが、僅(わず)かではありますが、壁面より室内に出っ張っていますので、埃(ほこり)が溜まってしまうのも事実です。
「入り幅木」にすることにより、コストを掛けた分だけ、埃(ほこり)も溜まらず見た目も壁面もすっきりと納めることができるのも事実です。
【廻り縁もインテリアの一部です!】
①天井と壁の接する部分に入れる廻り縁ですが、天井と壁が同一仕上げであれば省略可能です。
② 格子天井の廻りのレリーフ(モールディング)は漆喰(しっくい)で木の葉を型抜きし張り付けたものです。これも廻り縁の一種といってもいいと思っています。たとえ、剥がれてしまったとしてもヤマト糊や木工用ボンドでも修復可能な点が魅力です。
③中世ヨーロッパを模した古い洋館などに見られる天井や窓廻りのモールディングは何とも言えないくらい素敵で私も大好きです。昔は漆喰や木彫りで装飾を凝(こ)らしたものがつくられましたが、現在では硬質発泡ウレタンなどを材に軽くて多種多様なモールディングがあり、好みのインテリアに凝ることが可能となりました。
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【天井廻り縁に拘ってみる】
和室のように天井が板張り、壁が塗り壁といった異なる仕上げ材が接する場合は廻り縁を入れて、美しく仕上げます。
一方、洋室で天井と壁を同じ仕上げにした場合は廻り縁を省略することが多く、どちらかというと私はそちらのほうがスッキリして美しいと思います。異なる仕上げでも、できるだけ小さい廻り縁にして、さらに壁と同じ色にすれば廻り縁の存在感も薄れ、部屋に広がりが感じられます。
より広がり感を出したい場合は、廻り縁部を窪(くぼ)ませた「隠し廻り縁」をいった手法も効果的です。逆に彫刻があるものや大きなサイズの廻り縁を使うと、クラシカルな高級感を醸(かも)し出すことができます。