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リビングと離れていて使えない和室【和室CASE 4】

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今回も独断と偏見で、旧暦のお話から、入らせていただきます。

 夏至(げし)次候 菖蒲華さく(あやめはなさく)

備前ばら寿司

練馬で食べた備前ばら寿司 昔から受け継がれてきたハレの日の料理のひとつに、岡山県の「備前ばら寿司」があります。酢飯の上に金糸玉子やシイタケ、レンコン、ママカリ、エビなどを彩りよく載せたごちそうで、家庭や地域によって具材が変わります。

 

 

 

 

 

練馬で食べた備前ばら寿司弁当 この料理が誕生したきっかけは、江戸時代のお殿様が出した「食事は一汁一菜とする」というお触れだとか。せめてハレの日ぐらいはごちそうをと考えた人々が、寿司の具を酢飯の下に隠して盛り付けたのがルーツとされ、「隠し寿司」とも呼ばれているそうです。岡山の海の幸や山の幸とともに、明るくたきましい庶民の知恵もいただける郷土料理です。

練馬公園の菖蒲 七十二候ではちょっとゆっくりめで夏至の次候、六月二十六日から三十日ごろに菖蒲華さくの季節がやってきます。
不思議なもので、あやめの花には傘のような花柱(かちゅう)(めしべの一部)があって、その下のおしべを濡らさないようにできているんですね。梅雨どきの花がもって生まれた天然の雨よけに、生命の繊細な神秘を見る思いがします。
 菖蒲の花は⚜めしべが、おしべを守っているんですね( ˙-˙ ; )驚きです‼️
でもでも、人間も同じなのかもしれません。男が女を守っているように見えて、ほんとうは、女がいなければ、男は生きていけないような気がします。

リビングと離れていて使えない和室【和室CASE 4】

今日も母娘(おやこ)連れのお客さんが相談にやってきました。今回はどんな相談事を持ってくるのか愉しみです。

d(娘)この間取り、「家族みんなで使える家」だって「LDKと一体に使える和室がある家」がコンセプトだって。
m (母)確かに襖を開ければ繋がるけれど、一体感はあまり感じれないね。
d(娘)和室は6畳で、廊下からでも入れるから「客間として使える多用途な和室がある家」にしたほうが、しっくりとくるかも。

練馬区のリビングの補完にならない和室

①6畳の和室は多用途に使えるが、リビングとの繋がりがなく、一体感に欠ける。

②6人掛けのテーブルも設置できるので良いと思われる。

③補完がない6帖足らずのリビングだけでは狭い。和室とリビングに寛ぎスペースが分離されている。

練馬区のリビング和室

m(母)この間取りだと和室リビングが離れているから、一体で利用するのは難しそうね。でもリビングだけでは5.5畳では狭すぎるよね。2人掛けのソファーしか置けないよ。使えな〜い!
d(娘)そうね。リビングとダイニングでようやく寛ぎ空間になるって感じだね。和室は予備室の扱いかな。普段はあまり利用できないかもしれないね。
m(母)それはもったいないね。できれば家族みんなで賑やかに過ごせるLDKと和室が理想なんだけどね〜。
d(娘)リビング、ダイニング、そして和室。それらをうまく組み合わせて、汎用性の高い間取りにどうにかできないのかな〜。

【解決策・処方箋】

 リビング・和室のお互いのスペースの不足を補い合える位置に設計する  

リビングを補完できる和室 玄関を入って左に和室、右にLDKという間取りがゴールデンプランと呼ばれ、分譲地で人気を博していた頃もありましたが、今では独立和室の需要も減り、和室がある場合でも、その多くがリビングやダイニングと繋がった間取りになっています。使用頻度の低い和室を日常生活空間の外に置くのではなく、日常生活空間内に置くことで、部屋が広く見えて、リビングの補完としての機能も併せ持たせるなど、和室の扱い方は大きく変化してきました。  間取りPlan Aでは左側の空間にLDKが連続して配置され、和室は右側の空間に配置されています。和室を寛ぎ空間の一部に取り込みたいと思っても、ダイニングを間に挟むことでリビングとの連続性はうすれ、そうかといってリビングだけではそれだけでは狭いため、寛ぎ空間がリビングと和室に分断されてしまう可能性も考えられます。和室は廊下から直接入ることができるなど、客間として利用するには便利ではありますが、多く使われることが予測される日常生活での使い方に課題が残ってしまいます。

練馬のリビングと繋がりのある和室 ①小上がりにすると空間に広がりができて面白いし、全開放できる建具で仕切ってもよい。

②キッチンからでもなかの様子が分かる。

③6人掛けにする場合は、向きを変えると設置可能に。

④リビングだけでも寛げる8畳の広さがある。

⑤本来はリビングに直接入れれば理想的だが、この場合は仕方ない。

 

 間取りPlan Aの解決策では、和室とリビングの一体利用に重きを置いて計画しました。和室は、2人が布団で就寝できる広さ、リビングは4人家族が集まれる広さとして、各々の連続性を重視しました。和室は仕切って使うこともできますし、床を300〜450mmあげた小上がり仕様にすれば、空間的にもメリハリがついて、よいアクセントとなります。本来は、ホール(廊下)から直接リビングに入るとよいのですが、今回はテレビボードの納まりを考えて、致し方なくダイニングから入ることにしました。

寛ぎやすい練馬のリビング LDKと一体に計画したつもりの和室が、その間違った配置ゆえに使いづらく、視覚的な広ささえ得ることができない例は山ほどあります。各々が最低限の広さを確保しつつも、空間の不足を補完しあえる位置関係に配置することが何より重要です。

 

by株式会社 大東建設 阿部正昭

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