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【こども部屋②】子どもにつくってもらう子ども部屋
今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。
啓蟄 末侯 菜虫蝶と化す(なむしちょうとかす)
彼岸入り(ひがんいり)
今日は彼岸入り(ひがんのいり)ですね。今年の春分の日は21日なので、その3日前の今日がそれにあたります。
3月の春分の日と9月の秋分の日を中日とする前後3日、合わせて7日間は「彼岸」です。
彼岸中は仏壇を清め、お墓に参る風習があり、全国のお寺では「彼岸会(ひがんえ)」という法会(ほうえ)を営みます。
我が身につながるご先祖様に感謝し偲(しの)ぶ期間です。彼岸の初日となる今日は、「彼岸入り」と呼びます。
仏教が根づいている国のなかでも、こういったならわしがあるのは日本だけです。
しかし、なぜ彼岸にお墓参りをするようになったのか、はっきりとは分かっていません。
一説には、古来の先祖崇拝のならわしを取り入れることで仏教を広めようとした、聖徳太子のアイデアだともいわれています。
ちなみに「彼岸」とは仏教の言葉で、迷いのない悟りの境地のこと。一方、オレ、阿部たちが暮らす迷いに満ちた世界は「此岸(しがん)」です。
春分の日と秋分の日は、太陽が真東から昇り、真西に沈む一日です。西に極楽浄土があると信じていた先人は、沈みゆく太陽に、彼岸に渡った故人との交わりを託してきたのかもしれません。
春のお彼岸では、ご先祖様に「ぼた餅」をお供えします。餅米やうるち米を炊き、軽くついたものを餡(あん)やきな粉で包んだ和菓子です。
春に咲くのにちなみ、「ぼた(牡丹)」名が。秋のお彼岸では、同じものでも「おはぎ(萩)」となります。
「暑さ寒さも彼岸まで」の言葉通り、冬の寒さも和らぎ、過ごしやすい時季がやってきます。
故人に思いを馳(は)せる年中行事としてだけでなく、季節の移り変わりを教えてくれる目安としても、彼岸は私たちの暮らしに根づいていると言えるのかもしれませんね。
・今日の日を愉しむなら…
【ぼた餅】
お彼岸の時季には欠かせない、ぼた餅とお萩ですが、はっきりした違いはあるのでしょうか
一般的には春と秋で名前が変わるぼた餅ですが、「形が大きいものがぼた餅、小さいものがおはぎ」「小豆(あずき)を周りにつけるとぼた餅、上に載せるとおはぎ」「こし餡はぼた餅、つぶ餡はおはぎ」など、名前の使い分けには諸説あります。
小豆やきな粉のほかにも関西の青海苔、東北のずなだなど、郷土色豊かに親しまれています。
【春の睡眠の日】
世界睡眠デーに合わせ、今日は「春の睡眠の日」。春になり日照時間が延びてくると、冬仕様だった体内時計が狂って、時差ボケのような現象が起こります。
陽気も相まって眠気が増し、「春眠暁を覚えず」に。起床時に日光を浴びたり、布団の中で簡単なストレッチをしたりすれば、眠気を撃退できます。
【点字ブロックの日】
1967(昭和42)年、岡山県に世界ではじめて点字ブロックが設置されました。今では世界150カ国以上に設置されている点字ブロックは、日本発祥なのです。
【こども部屋②】子どもにつくってもらう子ども部屋
【天才?!をつくる家にある環境要因?】
ここ数年ほど前の新聞記事に、ある興味深い調査結果が掲載されていました。その記事によれば、「有名大学の学生に小学校までの勉強は家のどこでしていましたか?」という聞き取り調査をしたところ…
「リビングの片隅やダイニングのテーブルでしていた」というような回答が圧倒的に多かったようです。おそらく、母親や父親(?)と「今日、学校でどんなことがあったの?」「どんな宿題がでているの?」
といった会話を交わしながらその延長で勉強を始め、それが習慣になっていったのか、もしくはまったくそんな内容の話ではなかったのか私にはまったく分かりません。
ただ、間違いなく言えることは、家族に囲まれ安心できる場所がリビングやダイニングテーブルにあったということだと思います。子どもの居場所は、温かい家族のそばからしか生まれることはないのかもしれませんね。
【子どもの領域は、小学生まではダイニング空間に設けてあげる】
だいたい「子ども部屋」という考え方は、戦後の教育学から生まれたもので、「子どもの独立心育てること」が論拠にあるのだそうです。
それまでは、余った部屋に子どもを押し込めて、そこをこども部屋としていましたが、戦後徐々に子ども専用の空間を確保するようになりました。
空間や場(スペース)を与えることは部屋の基本でもあります。誰も居場所のないことろには、いられません。子ども部屋の計画は、戸建てでも、マンションでも同じだと思います。
小学生の低学年までは、リビングやダイニングのそばに空間やスペースをあけるだけで十分だと思っています。フローリングであればゴザや畳などを敷いて「子どもの領地」を示してあげることをお奨めします。
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※1
【↑昭和の子ども部屋・平成の子ども部屋の特徴】
上の図は、昭和40年代ころからの子ども部屋の典型例です。大抵は1階の玄関から2階の部屋へ直行できる位置に配置されていました。親から独立した個室というイメージでしょうか。
それに対し下のイラスト画像は、平成型の子ども部屋の典型例です。両親に見守られながら安心した環境で勉強をし、音楽や図画工作などを楽しみ、徐々に子どもが独立心を養っていくイメージかもしれません。
※2
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また、わざと家具などの仕切りになるものを置いて、見えない部分
をつくってあげることも、大変重要なことです。なぜならは、そこでおもちゃをひっくり返そうが怒ってしまわないことが必要です。
そのエリアだけは君だけの特別な領地なんだよ、と理解させることが必要なのです。それでもし気に入ってくれたなら、本棚などを少しずつその空間に運び込んであげるようにしましょう。
子どもは子どもなりに努力して居場所を整頓しながら快適に住めるような、ねぐらに変化させていきます。自分に合った空間を工夫して部屋の原型をつくりだすわけです。
ただし、ここで絶対やってはいけないことは、ちらかしたおもちゃなどを片付けたり、手伝ってはいけません。自分で片付けなくては、快適な空間にならないことを学習できないからです。
それでは子どもを徐々にでも自立させる思わくはかないませんね。自立するためには、自分でやったことは、自分で片付けなければならないことを知るための場でもあるのです。