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【住まいの機能&しくみの基礎[風通しの基本③]】

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今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。

処暑 末候 禾乃登る(こくものみのる)

初収穫

処暑の末候である「禾乃登る(こくものみのる)」の「禾」は、稲などの穀物のこと。実りのときを迎え、穂を垂れる様子をかたどった象形文字です。
大切に育んだ稲の収穫までもう少し。農家の方々は気の抜けない日々が続きます。
とはいえ、すでに「新米」の文字を背負ったお米が出回ってもいます。これは西日本を中心に生産される「早期米」です。
台風被害を避けるため、一般的なお米よりも2カ月ほど前倒しで田植えから稲刈りまでを行い、出荷します。
稲刈りは真夏の炎天下。想像しただけで汗が吹き出しそうですね。農家の方々の丹精があってこそ。ひと足早い実りが私たちのもとに届きます。

・今日をたのしむ【禾乃登】(こくものみのる)

「禾」は米のほかにも穀物全体を意味します。お米はもとより、キビやアワ、ヒエといった雑穀ももうすぐ収穫期です。

【グミの日】

9(グ)月3(ミ)日の語呂合わせ。歯応えがたのしいグミにもっと親しんでもらおうと、お菓子会社がさまざまなキャンペーンを行います。ちなみに「グミ」はドイツ語です。

【ドラえもんの誕生日】

いわずと知れた国民的キャラクター・ドラえもんの誕生日は2112年

・季節をたのしむ
【スダチ】

ユズの近縁種であるスダチは漢字であらわすと「酢橘」。まろやかな酸味と爽やかな風味が特徴で、焼き魚に添えるだけで季節間がぐんとアップします。
薄切りにして、冷やしたそうめんやうどんに浮かべても。表面がなめらかで美しい緑色をしているものが上等品です。

【住まいの機能&しくみの基礎[風通しの基本③]】

前回は新シリーズ[住まいの機能&しくみの基礎]の第2回目で【住まいの機能&しくみの基礎[風通しの基本②]】をお送りしました。

https://heiwadai.jp/kazetoosi/  

(青字のタイトルをタップすると記事に飛びます)をお伝えしました。

今回は[風通しの基本編]の第3回目で最終回【住まいの機能&しくみの基礎[風通しの基本③]】をお伝えさせていただきます。

前回の、「風通しの基本」のおさえておきたい重要な点を再度お浚(さら)いしておきたいと思います。

【風通しの基本】

◇[家の中に自然の風を通すのが快適な住まいづくりの必須条件]
〈家の中を風が抜ければ気持ちも軽くなります〉

住まいの機能を考えるうえで、風通しは重要な要因のひとつです。特に日本では、高温多湿の夏を乗り切るためにも欠かせないポイントとなります。日本家屋は、いにしえより障子や襖などの引き戸を多く用い、開放的な住環境を可能にするのが特徴ではありますが、それは、そこに住む人や建物自体にとっても風通しが大切だと考えられてきたからなのです。

風通し、通気、通風、換気など、さまざまな呼び方がありますが、一般的に窓を開けて自然に風を通すことを「通風」(パッシブ)、換気扇などの電気を使う動力を用いて機械的に空気を入れ替えることを「換気」(アクティブ)と呼びます。

私、個人的には気持ちの良い「風」を取り込むことを「風通し」と呼びたいと思っています。

通風と換気の目的のひとつは、温度や湿度を調節することで、木造住宅の木材が湿(しめ)らないように乾燥させます。また、結露やカビなど、生活する上で私たちの健康上好ましくないものを防ぐという意味もあります。

2つめは、空気を入れ替えることで身体的にも気分的にもリフレッシュすることです。朝起きたとき、窓を開けて空気を入れ替えると気持ちがスッキリすると思いますがいかがでしょう?

真夏と真冬、それから梅雨を除く季節は窓を開けていればかなり心地良い風が入ってきます。現在の家は密閉性が高く、機械換気に頼り過ぎている感がありますが、家の中に自然な風を通す「風通し(通風)」は快適な住まいの基本なので積極的に取り入れることをお奨めします。

この風通しをよくする手法がいくつかあります。

※イラスト

【ひとつの窓での通風の仕組み】

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※3 【廊下もドアも使って通風する場合(図3)

隣り合う壁面にも窓が付けられない場合、部屋のドアも通気の経路として使います。仮に廊下に窓があれば、風は流れて行ってくれます。できれば入り口ドアは、引き戸の方がより使い勝手がいいのでお奨めです。

……………..(前回ここまで)”””””””’

手法②

【立体的に風を通す】

風通しを立体的思考

 

重力差換気の性質を、それぞれの部屋だけでなく家全体に適用する方法もあります。風の通り道を立体的に捉える考え方で、南側に吹抜けをつくり、北側の窓から風を抜く仕組みです。

 

前述したような廊下を使った通風方法でも、ドアだけでなく、ドアの上部(欄間)を開閉式にするとドアを閉めたまま風を通すことができます。また、津吹部屋の場合でも天井近くの部分やトップライト(天窓)(ハイサイドライトが可能であれば、断然そちらの方がお奨めです)を開閉できるようにしておくと風通しを得ることができます。

 

エアコンや換気扇に頼るばかりでなく、まずは気持ちの良い自然の風を感じられるように計画することをお奨めします。

 

 

【風通しを立体的に考えるケース】

 

南から入った空気は、吹抜けで上に上がり、北側の個室の窓から抜けていきます。熱い空気が抜ければ下の方から風を呼び込むことになります。①ー①室内窓 ①-②ハイサイドライト

風通し欄間利用

風通し欄間利用

 

※イラスト② 【欄間を利用するケース】

ドアの上部も風通しのルートにします。欄間部分は開閉式のガラスを設置すれば光も取り込めます。

 

 

 

 

 

風通し高窓利用

風通し高窓利用

※イラスト③ 【高い窓から風を抜くケース】

廊下などがない続き部屋でも、高低差を利用すれば風通しのルートは、なんとか確保することが可能です。

 

 

by株式会社 大東建設 阿部正昭

 

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