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住宅購入「こんなはずじゃなかった」とならないために(第1回)
今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。
夏至(げし)次候 菖蒲華さく(あやめはなさく)
ロックの殿堂
日本武道館(東京都)は、1964(昭和39)年の東京オリンピックを機に建てられた総合武道施設です。
柔道や剣道、空手などの大会を開く「武道の聖地」である一方、「ロックの殿堂」としても有名です。
その出発点となったのは、1966(昭和41)年に来日公演を行ったビートルズ。武道の聖地でのロック・コンサートに反対運動も起きましたが、無事に計5公演を終え、彼らは日本を後にしました。
これ以降、日本武道館はミュージシャンもファンも憧れるコンサート会場として、世界的に知られるようになりました。
・今日をたのしむ
【ビートルズ記念日】
1966(昭和41)年の今日、世界中に旋風を巻き起こしていたビートルズがコンサートのために来日したのを記念して制定。
【佃煮の日】
29日を「ツク」と読む語呂合わせと、佃煮ゆかりの地・佃島(東京都)の住吉神社の創建日が1646(正保3)年の6月29日であることに由来します。
・季節をたのしむ
【万願寺トウガラシ】
大正時代に京都府舞鶴市の万願寺地域で誕生した京野菜。大きさ15㎝にもなるため「トウガラシの王様」と称されます。
住宅購入「こんなはずじゃなかった」とならないために(第1回)
【家の価値は、広告チラシ、写真や図面だけでは分かりません】
今日からのシリーズは、家を手に入れる上で、「高い買い物だったのに…」と後悔しないためのお話をしていきたいと思います。
それには、井戸端会議のような女性目線で考えてみることが必要だと思っています。井戸端会議や女性サールクで知り合った、女性建築士や女性不動産販売員など、女性の建築関係、建築のプロに話を伺って、お話を進めさせていただきたいと思います。
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新聞の折込広告や、駅などに置いてある無料の住宅情報雑誌、電車や地下鉄の車内の不動産広告、インターネット検索のトップベージの不動産広告…。住宅購入を考えるまでは目にも止めなっかったこれらの広告が、どれほど身の回りに溢(あふ)れているか、驚かれるかもしれませんね。
「正直不動産」という漫画がありますが、ヤマピーが主演でテレビドラマ化もされたのでご存知かもしれませんが、不動産業者の裏事情を的確に捉えていると思いますので、良かったら参考までに読まれてみるといいかもしれません。
「残り○棟!〇〇万円値引き」「年収〇〇○万円でも買える!」「第一期即日完売。第二期募集」「4LDKが〇〇〇〇万円」「坪単価〇〇万円」というキャッチフレーズに、「私にも買えるかも」「どんな物件なんだろう。
もっと知りたい」と思ってしまうかもしれません。今これを読まれている「あなた」も、もしかしたらそのような広告に騙された人かもしれません。
ですが、こういった広告は、メリットだけを大きく目立つように書かれたものが多いので、実際には、ちょっと言い過ぎかもしれませんが、あまり役にはたちません。
たとえば、「残り○棟!〇〇万円根引き」という広告は、お買い得なので、早く買ってしまわないと、他の人に買われたら、損してしまうという印象を持ってしまいます。
ところが、分譲地の場合は、なんらかの理由でその土地だけずっと売れていないとか、マンションの場合は建物が完成しているのにずっと売れ残っているなど、早く売り切ってしまいたいという場合もありますが、何らかの欠点が裏に隠されている場合があるのです。
「年収〇〇万円でも購入可!」と書かれていても、長期ローンを組むのが難しかったり、当初の返済額が低く抑えてあっても、後でどんどん返済額が増える可能性もある変動金利型ローンの場合があります。
その場合、年収増が見込めない場合、月々の返済が厳しくなり、やっとの思いで購入した家を手放さざるを得ないというケースもあります。
何期かに分けて売り出すのは、「完売!」というキャッチフレーズで「人気!」というイメージを売り出す戦略とも考えられます。ただし、ここらへんの戦略は、そういっても、大手不動産でもやっているくらいのことなので、みなさんご存知かもしれませんね。
また、部屋数は4LDKで、数はあったとしても部屋が狭くては、かえって使いづらい場合もあるでしょう。
坪単価は本体工事費を坪数で割るわけですから、ほとんど同じような使用であれば、建物が大きければ坪単価は安くなりますし、メーカーによっては本体工事に含まれるものや坪数の計算方法が違うこともありますので、かなりの注意が必要になります。
たとえば、屋外給排水工事、屋外電気、ガス工事、浄化槽工事などの費用が本体工事に含まれていないとか、床面積にバルコニーやポーチの面積を加えることで、坪単価を意識的に抑えている場合があります。
分からないときは、例え嫌がられても、きちんと質問してみることが、少しでも後悔から遠ざけてくれます。
基本プランは標準化された規格品を使うためにローコストが実現できても大きな設計変更を頼むと大幅にコストアップするとか、単純にローコスト=グレードの低い住宅なのかもしれません。
土地価格が低めに設定された建築条件付売地の場合、値下げ分だけ建物価格が高めというケースも数多く、数え切れないほどです。
実は、住宅購入の際には、もっとも重要なことは、「敷地面積」や「建ぺい率・容積率」(後ほど詳しく説明します)、「用途地域」や「設備」のほか、マンション(分譲マンション)や建売(分譲住宅)の場合は「入居可能予定日」や「構造・規模」「設計・監理」「売り主・販売代理」など、建物の構造や建築業者などの情報をこと細かくチェックすることが重要なのですが、それらは往々にして広告の下部に、読みたくなくなるような小さな字で記載されています。
それから、駅や公共機関までの所要時間や買い物などの利便性、日当たりや眺望、騒音や防犯などの周辺環境も、実際に物件を見てみるまで分からないことのほうが多いのです。ぜひ、女性の厳しい目で、時間をかけて、じっくりチェックしてみて下さい。
普通の人なら、一生に何度も買い換えることのできない大きな買い物だからこそ、できるだけ多くの物件(※やはり不動産的な呼び方になってしまいますね…)を実際に見て、売り主が強調するメリットだけでなく、生活者として、また母親としての視点から、デメリットが許容範囲であるかどうかもきちんとチェックするようにしてくださいね。
このシリーズでの次回(おおよそ3週間後くらいです。)は「住宅展示場のモデルハウスは…」についてお話させていただきます。
それでは、今回はこの辺で…
by株式会社 大東建設 阿部正昭
heiwadai.jp