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【[壁材の選定法]コストが影響する壁材】(屋内リフォーム⑯)
今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。
立春 末候 魚氷に上る(うおこおりにのぼる)
お釈迦さまを偲(しの)ぶ涅槃会(ねはんえ)
旧暦二月十五日はお釈迦さまが入滅(にゅうめつ)した(亡くなった)日です。多くのお寺がお釈迦さまを偲ぶ法会(ほうえ)、「涅槃会」を開きます。
「涅槃」は、古代インドで用いられたサンスクリット語では「ニルヴァーナ(nirvana)」。
「炎を吹き消す」という意味をもち、そこから「すべての煩悩の火が消えた悟りの境地」とともに、お釈迦さまの死をあらわす言葉となりました。
お釈迦さまは頭を北に向けて横たわり、たくさんの弟子や信者に囲まれて亡くなりました。仏像の「涅槃像」や、涅槃会で本堂に掲げられる「涅槃図」はこのときの様子をあらわしたものです。
【涅槃西風(ねはんにし)】
今日、頬を撫でるような穏やかな西風が吹いたら、それは「涅槃西風」。強く吹いたら「涅槃嵐(ねはんあらし)」です。
季語・涅槃西風 涅槃会「陰暦二月十五日」はお釈迦様の入滅の日にあたり、この 頃に吹く風の事をいうんですね。 美しい響きからも西方浄土が想象される 季語といえます。 時期的には春の彼岸前後にあたり、一般的に浄土からの迎え風などとも言われています。
【西行忌(さいぎょうき)】
平安時代の歌人・西行の命日は2月16日明日なんです。ですが、お釈迦さまと同じ日に亡くなることを望み詠んだ「願わくは 花の下にて春死なん その如月(きさらぎ)の望月(もちづき)の頃」に応え、なんと今日が忌日(きにち)となったんですね。旧暦の十五日の多くは満月(望月)にあたるんですね
【[壁材の選定法]コストが影響する壁材】(屋内リフォーム⑯)
【壁材は部屋の目的で使い分ける】
木質系壁材 |
ペイント(塗装壁) | 塗り壁(漆喰・珪藻土など左官工事) | 壁紙 | |
◎ | 〇 | 〇 | △ | 肌触り |
◎ | 〇 | 〇 | 〇 | 断熱性 |
◎ | △ | △ | △ | 汚れにくさ |
△ | 〇 | 〇 | ◎ | メンテナンス性 |
△ | 〇 | ◎ | △ | 燃え難さ |
※上記表は、あくまでも参考であり、この通りとは限りません。
【材料をたくさん使う壁材は、コスト(材+手間)が影響大】
壁材(天井材含む)は使用する面積が床材に比べ広いだけに、選ぶときにはコストが大きな要素となります。あまり好きでなくても、ビニールクロスを選ぶ人が多いのは、低コストが大きな理由に、ほかなりません。
また、手軽に色・柄を選べるというメリットもあります。最近では汚れ落としが容易だったり、珪藻土(けいそうど)を染み込ませたりといった機能を付加したものも出てきていることも事実です。(たたし、多くの多機能クロスとうたっているもので、消えていった(廃盤)ものも数知れずなので、お気を付けください。)
機能が付加されていても価格は大きく変わりません。(珪藻土や漆喰などを染み込ませているといってもほんの微量で、価格に影響させるほど使われていないということでもあります)
雰囲気的にビニールクロスでは物足りないと感じる場合、和紙や布のクロスを選ぶことも可能です。この場合は材料費が高く、それにともなって手間(施工費)なども高くなります。
ビニールクロスのコストに比べ、何割増しとかとは次元がことなり、数倍以上掛かることもありますが、肌触(はだざわ)りや見た目の柔らかな質感などはビニールクロスでは味わえないものがあります。
【アクセントカラー】
壁一面をアクセントカラーとして愉しみたい場合は、ペンキ(水性塗料‐可能であれば天然素材)によるペイントがお奨めです。色の種類も豊富なので、部屋の雰囲気や用途に応じて使い分けるとよいでしょう。
ただし、下地の繋(つな)ぎ目などを平滑に仕上げないとペイントのよさが半減してしまいます。ドイツ製のオガファーザー(ウッドチップ自然素材クロス)であれば、全面にオガファーザークロスを張った上にアクセントカラーとして天然顔料を塗ることも可能です。
塗装下地をそれほど気にすることなく美しい仕上がりが期待できますのでお奨めです。
【左官工事】
左官工事を伴う漆喰や珪藻土の塗り壁は、材料費以上に施工費が高くなりますので、当然ビニールクロスやペイントよりもコストが掛かります。既存壁への重ね塗りであっても、ビニールクロスの数倍以上のコストは見込んでおくことをお奨めします。
ただし、塗り壁ならではの独特の深みのある味わいや調湿・消臭効果があり、コスト大小だけでは計り知れないものがあることも事実だと思っています。
【木質系素材】
木質系の素材は、腰壁などによく用いられます。インテリアのアクセントになるほかに、傷に強いタイプの化粧シートを張ったモノはペットのひっかき傷への対策としても効果的です。
これらの壁材をコストや目的、インテリアなどを考慮して選ぶことをお奨めいたします。
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【主な壁・天井材】
【壁紙】
ビニールクロス、和紙など紙素材のもの、布を使ったものなど。一般的にはコスト的な理由でビニールクロスが使われることが多い。
【ペイント(ペンキ塗装)】
左官工事よりも手軽で、ひび割れの心配もありません(ただし、下地の状態がよくない場合はその限りではありません)。漆喰や珪藻土などの塗り壁に比べて色のバリエーションが多彩なのが利点。
【塗り壁(漆喰、珪藻土など)左官工事】
漆喰・珪藻土などが人気で、職人の手により独特な味わいが出る。防火性、断熱性、さらには一部の素材は調湿性、消臭性にも優れている。
【木質系壁材】
合板などの基材に化粧シートや突き板を張ったものや無垢材などがある。腰高までのみ施工するケースも多い。
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