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並べて使う家電収納幅は1.5m以上‐①[キッチン④]
今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。
霜降(そうこう)次候 霎時施す(しぐれときどきほどこす)
時雨(しぐれ)のもたらす景色
霜降(そうこう)の次候である「霎時施す(しぐれときどきほどこす)」となりました。
七十二候では秋もそろそろ終盤戦です。
「霎」は「時雨」。秋の末から冬のはじめにかけて現れる、降ったりやんだりを繰り返す通り雨のことです。
大陸から吹いてくる季節風と、日本海の水蒸気によって波状の雨雲が発生するとやってきます。
しとしとと降っていた冷たい雨が突如やみ、さっと広がる青空。
雨粒に濡れた草木や路面が太陽に照らされてキラキラと光り輝くさまは、自然がくれた宝石箱のようです。
・今日をたのしむ
【霎時施す(しぐれときどきほどこす)】
時雨は北海道や本州の日本海側で多く見られる天気です。
古くから侘(わび)しさや悲しみを暗示する景色として和歌などに詠(よ)まれてきました。
「時雨心地(しぐれここち)」は、涙を流すような気持ちを意味します。
【手袋の日】
日付の「1029」を「てぶくろ」と読む語呂合わせ。北国ではそろそろ手袋やマフラーの出番です。
ー旬のことばー
【冬どなり】
冬の足音が近づいています。
柔らかな日差しが、温かく感じられるようになりました。
室内でも床を伝って冷え込みが始まっています。
足元を温めたり、ストールや膝掛けの準備を始めましょう。
温かみのある色を選ぶと気分も不思議と明るくなります。
並べて使う家電収納幅は1.5m以上[キッチン④]
前回は 【ワークトライアングルⅡ[キッチン③]】
https://heiwadai.jp/wa-kutoraiannguru-2/
というタイトルでお伝えしました。(前回記事を、お読みになりたい方は、リンクを張っておきましたので、青字の前回タイトルをタップしてください。直接飛びます。)
今回はキッチンシリーズの4回目 【並べて使う家電収納幅は1.5m以上[キッチン④]】をお伝えさせて頂きます。
まずは前回のお浚(さら)いから。
それでは、よろしいでしょうか?
【2】作業・通路スペース
●キッチンの作業効率は、冷蔵庫・コンロ・シンクを結ぶワークトライアングルで評価できます。適切な長さは、冷蔵庫~コンロ(r1.2~2.7m)、コンロ~シンク(r1.2~1.8m)シンク~冷蔵庫(r1.2~2.1m)で、合計(r3.6~6.0m)の範囲が使い易いとされます。
一辺が長いと無駄な動きが多くなり、短いと調理や配膳スペースが不足し、扉の開閉や調理もしづらくなります。それぞれの場所に2~3歩で移動できる距離が効率的です。
●キッチンとサブキッチンの間隔は(r1.0m)を基準に、最低でも(r0.8m)はかくほしましょう。2人で作業する場合は(r1.3m)あれば最適です。
●ダイニングへの通路幅は、配膳に支障のないように(r0.8m以上)とすることをお奨めします。その他、ゴミ出しや食品の搬出用に、キッチンから使い易い場所に勝手口があれば便利です。
◇ワークトライアングル
A 冷蔵庫⇔コンロ 1.2m~2.7m
B コンロ⇔シンク 1.2m~1.8m
C シンク⇔冷蔵庫 1.2m~2.1m
A+B+C 3.6m~6.0m
※イラスト(ワークトライアングル)
◇冷蔵庫の配置とワークトライアングル
※△イラスト
冷蔵庫とコンロが近い(A)。調理の際に使い難く危険で、ダイニングからも遠い。
※△イラスト②
シンクと冷蔵庫の距離(C)が近い。作業通路も狭い。奥行を2.0m→2.25mにすると改善される。冷蔵庫吊元の判断が困難。
※〇
全て基準内に納まっている例。冷蔵庫が調理エリアからも使い易い位置にある。
↑↑↑ 前回お浚いここまで
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◇【並べて使う家電収納カウンター天板の長さは1.5m以上(収納確保)】
キッチンで使用する物品には、種類や用途、そして形状の異なる多くのものがあります。それらを使用頻度や作業手順を考えて、使い易いように仕分けして収納計画を立案していきます。
キッチンは独立性が増すほど収納計画が容易で、開放感が増すほど難しくなります。オープンキッチンの場合は見た目に美しく、それを維持しやすい計画が必要となります。
【1】[収納場所と使い易さ]
●キッチンにはキッチンキャビネット、サブキッチン、その他の収納スペースがあります。合計で必要収納量を満たせばよいという分けではなく、適材適所への収納計画が必要であり、もっとも重要です。
●身長160cmの人の場合、(r32cm以下)の収納は(fしゃがんだ動作)になり、(r32~64cm)で(f屈(かが)んだ)動作になります。引き出しは(r144cm)まで、モノが取れる限界は(r184cm)とされています。そのため64cm以下、184cmを超える部分は、使用頻度が低いもの、重いもの、大きいもの収納に充てて、使い易い高さの(r64~184cm)の範囲を効率的に使えるように計画することをお奨めします。
【2】[キッチンキャビネット収納]
〇シンク下収納には鍋、ボウル等の調理器具、コンロ下収納には鍋やフライパン等の調理道具、調理スペースの下の収納には調理小物など、使う場所の近くに、作業手順を考えて収納することをお奨めします。
〇吊戸棚の標準高さは(r700mm)ですが、上段は手が届きにくいため、頻繁に利用するものは収納できないと思ってください。レバー操作等で棚が降ろせる仕様(下図参照)にすると、利用範囲も広がり安全に出し入れできます。
◎【収納するモノと高さの関係】
※イラスト①
カウンター収納だけでは、64~184cmの使い易い範囲の収納量が不足する。
◎【キッチンキャビネットの収納例】
※イラスト②
使う場所の近くに作業手順を考えて収納する。食洗機を設置しない場合、そのスペースは収納として利用できる。







