BLOG

ブログ

「折り返し踊り場有効、窓台800mm以上縦長窓【階段CASE 4】」(採光換気&プライバシー)

LINEで送る
Pocket

今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。

立夏 初候 蛙始めて鳴く(かえるはじめてなく)

立夏

二十四節気の立夏を迎えました。暦の上では、2023年は今日5月6日(土)から立秋(8月8日~)の前日までが夏となります。

とはいえ本格的な夏はまだまだ先のはなしです。今は爽やかな風とカラリと過ごしやすい陽気をたのしみましょう。

若葉の間を吹き抜け、新緑の香りを運んできてくれる南風は「薫風(くんぷう)」です。

こちらを言い換えた「風薫る」は時候の挨拶でもお馴染みですね。

「薫風」は漢詩から取った言葉で、平安時代の和歌では花の香りを運ぶ春の風として詠んでいます。

やがて江戸時代に入り俳諧(はいかい)が発展すると、次第に人々は夏の季語として使うようになりました。

・今日をたのしむ
【蛙始めて鳴く】

立夏の初候は繁殖期を迎える蛙が主人公。これからしばらくは、オスがメスに贈るラブソングが水ぎわで聞けるようになります。

そうは言っても東京ではなかなかそうはいきませんが…

 今年はじめて聞く蛙の鳴き声は「初蛙(はつがえる)」と呼びます。

【六日の菖蒲(しょうぶ)】

日本人は行事ごとの食事や風習を大切にしてきました。

そのため5月5日の端午(たんご)の節句までは、大切にされた菖蒲も、一日でも経ってしまえば、縁起物ではなく身近な植物に戻ってしまいます。

「六日の菖蒲」は時期に遅れて役に立たなくなった物ごとのたとえです。よかったら、覚えておいてくださいね。

「折り返し踊り場有効、窓台800mm以上縦長窓【階段CASE 4】」(採光換気&プライバシー)

【階段踊り場面の窓は、下端(窓台)で800mm以上の縦勝ち(縦長)窓が有効です】

1【開口部の確保】

・階段室には、換気と昼間の採光確保のために窓の設置をお奨めします。どうしても窓が設置できない場合は、ホールや廊下、バルコニーなど隣接する空間を通して、採光と通風が確保できるように工夫することをお奨めいたします。

・窓は、開閉高さに支障が生じない高さで、窓からの転落の恐れもないように、窓台までの高さを直下の最高の【段板+800mm以上とすることをお奨めします。

その際に窓と階段の外周手摺(す)り(【段板+700~900mm】)が干渉しないように注意してください。窓位置が高くて開閉操作に支障がある場合でも、引き違い窓はクレセントを下げて、滑(すべ)り出し系の窓はチェーンで開閉操作できる高所用オペレーター付きにすると対処可能となります。

また、奥行の深い出窓にした場合はクレセントを下げても届かない場合もありますので、十分な注意が必要です。

・階段室全体を明るくする場合は横長の窓が良いのですが、奥深くまで明かりを採り入れたい場合は、縦長の窓が適しています。FIX窓は換気には不向きどころか、まったく換気しませんが、転落の恐れがないという点では安心といえます。

・透明ガラスは開放感をもたらしますが、カーテンを付けると昇降の際にカーテンレールと接触して危険な場合があるため十分な注意が必要です。型板ガラスは視線を遮(さえぎ)り、光を柔らかく均一に拡散できる利点があります。

2【プライバシー等への配慮】

・リビング階段は、階段を通じてリビングに音や声が伝わります。空調効率も悪くなるので、気になる場合はホール階段タイプにするか、階段室を一階又は2階で仕切れるように検討してみることをお奨めします。

その際、階段の昇降口は【1.0m×1.0m以上のスペースを設けて、そのスペースに開く扉は設けないなど、安全に対しての配慮が必要となります。昇り口を廻り階段状の床にしていると引き戸にしても危険を伴いますので、十分な注意が必要です。

 

【窓の設置高さ】

階段窓  階段窓の理想配置及び高さ

開閉可能な窓は、窓下のもっとも上段の段板から【800mm以上】の窓台高さを確保して設置するようにしてください。

【階段ホールの仕切り方】

 ×

窮屈で危険な階段

左図のような上がり口前の段板が廻り階段になっていると階段室側からでは取っ手の高さが低過ぎて、最上段に立って扉の開閉操作をした場合かなり窮屈となり、しずらい。また、昇り口の段差により転倒する危険性も極めて高くなります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  ↓

 〇

理想に近い階段仕切り

左図②は階段形状を変更してホールを設けた例ですが、戸袋が室内側に出るのはお奨めできかねますが、この場合は、やむを得ない状況だと思います。できれば壁内に引き込み引き戸を検討することをお奨めいたします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

by株式会社 大東建設 阿部正昭

 

リフォーム会社 大東建設ページトップへ
練馬区のリフォーム会社 大東建設へのお問合わせ