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【階段の演出と手摺りに拘(こだわ)る[細部をとことん極める④]

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今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。

白露(はくろ)初候 草露白し(くさのつゆしろし)

二百二十日(にひゃくはつか)と秋の雨

立春(2月4日~/2023年)から数えて220日目にあたる今日は、「二百二十日」です。二百十日(にひゃくとおか)と同様、日本人は昔から台風による被害を受けやすい厄日として警戒してきました。

いま頃からは秋の長雨をもたらす秋雨前線があらわれるため、大雨への備えも見直しておきましょう。

長雨というと梅雨(つゆ)時の6月や7月をイメージしますが、じつは9月の降雨量のほうが多い地域も珍しくありません。

秋の長雨は「秋霖(しゅうりん)」や「秋入梅(あきつゆいり)」「蕭雨(しょうう)」とも呼びます。「霖」は「長雨」、「蕭」は「もの寂しい」といった意味。たしかにしとしとと降る秋雨は、人々に寂しさを募らせます。

・今日をたのしむ
【二百二十日】

二百十日とともに江戸時代から知られるようになった雑節です。近年では二百二十日の1~2週間後に大型台風が上陸することが多いようです。

今月18日から25日ころまでは、とくに気をつけないといけないですね。

【警察相談の日】

生活の安全に関する不安や悩み事を相談できる警察相談専用電話のナンバーは「#9110」。

この電話番号と警察相談をPRするために制定されました。

日付は「#9110」に由来しています。

・季節をたのしむ
【サンマ】

8月末~9月にかけて、サンマの体脂肪率は20%を超えます。とくに北海道東沖や三陸沖で獲れるサンマは、豊富なエサを食べて脂たっぷり。皮はパリパリ、身はふっくらと仕上がるため、いまごろに出回るサンマは塩焼きがオススメです。下アゴの先端が黄色いものを選ぶといいそうですよ。

残念なことに2020年はサンマの大不漁で、一般人がまともに食べられるのは困難になってしまい、今年2023年になってもほとんど回復していません。だんだん、いままで当たり前だと思われていたことが、できなくなっていく寂しさを感じます。

【階段の演出と手摺(てす)りに拘(こだわ)る[細部をとことん極める④]

前回は【入り幅木と廻り縁に拘(こだわ)る[細部をとことん極める②]

https://heiwadai.jp/irihabaki/  というタイトルの内容でお伝えしました。

今回は前回の一部に続き、新しいシリーズ[階段の演出と手摺りに拘(こだわ)る[細部をとことん極める④]109-110】】をお伝えしたいと思います。(前回のタイトルにリンクが張ってあります。記事に飛びますので、よかったら青字をタップしてみて下さい。

【安全性は最低限、手触(てざわ)りも大切】

階段手摺の理想

 

 

 

①手摺りは頑丈な材料が適しているため、櫤(タモ)の樫木(かたっき)などがお奨めです。

②手摺りの太さは36mmφで滑らないように6角形や8角形に加工したいところです。

③階段手摺りの取付高さは段鼻から780~800mmとします。

 

 

 

 

【手摺りに拘(こだわ)る】

手摺りは、階段、トイレ、浴室、玄関など、段差のある部分や滑り易い場所にあると便利で安心なものです。そのなかでも階段には特に安全上必ず設置しなければなりません。

手摺りは、読んで字のごとし手が直接触れる部分ですから、安全性はもちろん、それとともに手触(てざわ)りが重要な要素となります。水の掛かる浴室は例外ですが、他の場所では手触りの良い木製の手摺りが断然お奨めです。

金属製の手摺りを階段ほかにリフォームで取り付けられたお客さまが、掴(つか)んだときにヒヤッとする感触がイヤで手摺りに触らなくなってしまったとおっしゃっていました。

先ほどは、樫木がいいといいましたが、桐(きり)の無垢材で手摺りを、つくったところ強度的には、まったく問題なく、それ以上に喜ばれたのが、手触りの柔らかさと温かみでした。

手摺り受けの金物の数を少しだけ多めにして、その下地材をしっかり入れておけば、強度も、まったく問題ありませんでした。とにかく触った感触が柔らかくて温かいのです。

視覚的にも温もりが感じられ、いかにもとってつけたような感じもなく空間に馴染(なじ)みます。その家に住む人たちの手の大きさに合せて断面を決められるという自由度もあります。

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【光・風・温度を刻々と変化させていい階段】

 

①ルーフバルコニーからの光が家族を屋上へと誘います。

②玄関上部に光を届けます。また、ここから玄関が見通せます。

③②と逆に玄関からの視線を遮(さえぎ)る壁

④和室や浴室エリアからの光が漏れます。ここから手前の居間が見通せます。

⑤子ども室やランドリールームから光が漏れ、明るい雰囲気なります。

 

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【階段の演出に拘(こだわ)る】

水平な広がりが積層する居住空間に対して、それを突き抜け垂直に上下する階段は、住み手に視界の変化や転換をドラマチックに感じさせてくれる特別な空間です。階段室の壁を閉じたり開いたり計画的に「操作」することで、階段の魅力はさらに増します。

見下ろす、見上げる、向こう側を見る、左右を見るといった動作を促す仕組みを階段に盛り込んでみることをお奨めします。

刻々と変化してゆく光や風、季節の移ろいを感じることのできる階段は、家の大黒柱的な存在になるのです。

 

by株式会社 大東建設 阿部正昭

 

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