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【こども部屋①】快適なこども部屋づくり
今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。
雨水(うすい)次候 【霞始めて靆く(かすみはじめてたなびく)】
北へ帰る
そろそろ、本州各地で冬を過ごしたコハクチョウやオオハクチョウの北帰行(ほっきこう)がはじまります。彼らが目指すのは、はるか彼方の生まれ故郷、ロシア。
北海道に渡り1カ月ほど過ごしたのち、シベリアの大地を目指します。故郷に戻り、恋をし、子育てをし、秋になると再び日本へ。また戻ってくるまで8カ月あまり。無事の旅路を願うばかりです。
・今日をたのしむには…
【霞始めて靆く(かすみはじめてたなびく)】
雨水の次候は、大気中に水分やチリが増え、遠くの景色がぼんやりと見える自然現象、霞が主役です。
気象用語としては「霧」ですが、古来日本人は、春は霞、秋は霧、と季節のうつろいに合わせて呼び名を変えてきました。寒さで張りつめていた空気が、ようやくしっとり、やわらかくなるころです。
・今の季節を愉しむには…
【ハクチョウ】
日本に飛来する【ハクチョウ】は、二種類いるんですね。
シベリアから日本に飛来するハクチョウは、全長140cmほどのオオハクチョウと、ひと回り小さいコハクチョウの2種。湖や池の凍らない越冬地を求めて、3千~4千kmの大移動を行います。
【ニシン】
北帰行ののハクチョウたちと交差するように、北海道沖にはニシンが春を連れ、群れをなしてやってきます。
ニシンの別名は「春告魚(はるつげうお)」。塩焼きはもちろん、干物や身欠きニシンも人気です。群れのメスが産卵し、オスが放精することで海が乳白色に染まる現象は「群来(くき)」と呼ぶそうです。
春を告げる鳥「春告鳥」はウグイス、「春告草」は梅の花、そして「春告魚」はニシン…こんなにも昔から人は春を待ち侘びて、来春の兆しを期待できる、自然に照らし合わせてきたのですね。
【こども部屋①】快適なこども部屋づくり
こども部屋づくりに際してもっとも重要な点は、近すぎず遠すぎず、親の目線が届く場所に置くことが、現在の主流となっています。遊びのスペースから学びの空間へ、子どもの成長に合わせて変化させることが重要です。
【快適なこども部屋づくりのポイントとは】】
- 1 小学校就学までは、ダイニングやリビングにキッズスペースをつくり、隔離されたこども部屋は置かないことをお奨めします。小学生時代にはそのスペースに勉強する空間をとり入れます。ダイニングテーブルの一部をその空間としてもよいでしょう。
- 中学生には、落ちついて勉強できる勉強部屋を与えてもいいかもしれません。ただし、あまり電気配線を必要最低限にし、電話回線やインターネット回線は設置しないほうがいいでしょう。
- 2 部屋のアレンジ(変化)に対応させるため、自由度の高い組み立て家具などを活用することをお奨めします。
- 3 兄弟(姉妹)でひとつの部屋を家具などで、仕切って使うのも良いでしょう。間仕切りには二段ベッドなどの背の高めの家具もいいかもしれません。
- 4 部屋面積の20%程度の収納スペースを確保することで、こども部屋は整理整頓される。必ず子どもたちに片付ける習慣をつけさせることをこの時点で徹底されることをお奨めします。
- 5 こども部屋はマンションであればリビングの隣に直結させ、戸建てならリビングに設置した(リビングイン)階段から部屋にアクセスできるようにする。逆に玄関からすぐの階段から部屋に行けるようなこども部屋は避けたほうが良いでしょう。
- そうすることで、家族の様子が分かり、挨拶や会話が自然に身につくようになり易い。
こども部屋づくりの注意点・アドバイス
間取りは時代を表すもので、こども部屋などは特にその典型です。以前は玄関脇や2階にあったりしましたが、少年犯罪などの若年化などにともない、今ではリビングのそばに配置されることが多くなってきたといえます。まさに格言でも言われてきたとおり「親の目」が届くところだと思います。
何より重要なのは、子どもと親が対話できるというか、対話せずにはいられないような、動線をつくってしまうということに尽きると思っているのですが、いかがでしょうか。
- ① 部屋の環境は十分に考慮したほうがいいでしょう。子ども部屋の環境があまりにも良すぎるのは問題ですが(笑)寒すぎず暑すぎないよう断熱や風通しには十分に配慮することをお奨めします。
- ②子どもの成長に合わせて部屋の内装をアレンジ(変化)できるよう、住まいの設計段階から計画立案しておくことをお奨めします。
- ③リビングに隣り合わせたり、直結させるなどして、親が適度に干渉できるようにというか、お互いの気配を感じ取れるくらいが丁度いいでしょう。とにかく密室化させないことが重要です。