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【狭い浴室を快適空間に変える技術[浴室1]】
今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。
啓蟄(けいちつ)次候 桃始めて笑う(ももはじめてわらう)
前を向く「3・11」
2011(平成23)年3月11日午後2時46分。東北地方太平洋沖を震源とする地震によって、東日本大震災が発生しました。
たくさんの命が奪われた痛ましい事実と今に至る復興の現実。「過ぎ去ったこと」にするにはまだまだ難しい、被害と影響が続いています。
それでも前を向こうとする気持ちを結び、広げていこうと、今日は各地で鎮魂と祈りの催しを開きます。あの日を今につなげ何ができるのか、何をなすべきなのか。
命の重みと「当たり前の日常」の尊さを感じる、それぞれの「3・11」がやってきます。
・今日をたのしむ
【桃始めて笑う】
啓蟄の次候で登場する「笑う」は花の蕾(つぼみ)が開くこと
古代中国では長寿のシンボルとされ、日本でも霊力をもつと信じられてきた桃がほころびはじめる時季です。
そして、今日は【東日本大震災追悼復興記念式】です。
福島県が主催する「東日本大震災追悼復興祈念式」では、震災の犠牲者を追悼するとともに、復興活動を国内外へ発信します。
ですが今年は、コロナのせいで、中止になったり、代表だけで行われたりと、レクイエムにも初めての影響が出ています。
何かウイルスとは違うものが、動いているような気がします。ヾ((。・ロ・。`))ノ??〃
【福魂祭】
「福島を復興させる決意の再生イベント」として、福島県郡山市で開催されます。追悼式をはじめ映像上映、福島を想うアーティストのライブなどで、震災の犠牲となった魂を弔い、未来に向かって進む決意を新たにします。
【ツール・ド・東北】
震災の復興支援と、被災地の「今」の記憶を未来へ伝えることを目的に開催される自転車イベント。
長期的に東北を支えていくため、10年程度の継続開催を目標に掲げています。
「福島を復興させる決意の再生イベント」として、福島県郡山市で開催されます。
追悼式をはじめ映像上映、福島を想うアーティストのライブなどで、震災の犠牲となった魂を弔い、未来に向かって進む決意を新たにします。
なんとか続けて実施したいという思いから、規模は縮小されていますが、なんとか実施されたようです。
そして【ツール・ド・東北】
今年2023年【ツール・ド・東北】の開催予定は9月16日、17日に決定したようです。
震災の復興支援と、被災地の「今」の記憶を未来へ伝えることを目的に開催される自転車イベント。
長期的に東北を支えていくため、10年程度の継続開催を目標に掲げています。
こちらは、秋に延期されて、やはり実施されることが決まりました。
鎮魂とともに二度と東北の地にも日本にも起こらないことを祈ります。
【狭い浴室を快適空間に変える技術[浴室1]】
前回は【快適な浴室づくりのポイント[浴室0]】のお話をしました。(左の青字をタップすると記事に飛びます)
今回は『浴室』編の2回目「浴室をアメニティースペースにするテクニック」をお伝えさせていただきます。
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【ユニットバスは長風呂派には不評…!?】
ユニットバスは実に機能的ではありますが味気なく、長風呂派にはやっぱり不評です。と私が思っているだけかもしれませんが…。ちなみに浴室用テレビも最近では当たり前になりつつありますが、リフォームなどであとからテレビを付ける場合には、電源よりアンテナを確保することのほうが困難なので注意が必要です。
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【浴室は建築基準法上、非居室の不都合な真実】
浴室をプランニングする際、「窓」に拘(こだわ)ります。なぜか、浴室は建築基準法上居室とみなされていません。そのため、採光用の窓も不要で、換気扇を天井にひとつ付けるだけですませる家が多く、実に単調な空間になりがちといえます。しかもその換気扇も現在では24時間換気が義務付けられているのですが、寒いので止めてしまっているのが現状です。
もちろん断熱も居室と違いますので、施されていません。高気密高断熱をうたっているハウスメーカーでさえもです。
また、浴室は設計の段階でも軽く扱われやすく、戸建ての住宅では北側に配置され、マンションでは縦長の区画の中央部分で壁に囲まれた窓のない部屋となることが多い状況なのです。
深夜、換気扇を眺めつつ湯船につかって、1日の疲れが癒されるでしょうか?ストレスの多い現代社会だからこそ、癒(いや)しのある快適な入浴ライフを愉(たの)しみたいものです。とこちらも私の独断と偏見の囁きかもしれませんので、あしからず…。
【窓を付けることでヒーリング効果が】
ほんの少しのスペースを利用して、外部を眺める窓を付け、ヒーリングできる浴室づくりを目指してみては、いかがでしょうか。窓を浴槽の縁の高さに下げた地窓(じまど)にすれば、狭い空間も広く感じられます…これも昭和生まれの戯言(たわごと)と聞き流していただいて結構です。
窓の外に坪庭のようなものを設けて、採光と眺めの良さを演出してみるのもちょっぴり贅沢な癒しかもしれません。
【窓や鏡の工夫で浴室を広く演出】
私の先輩に、屋上に浴室をつくったヒーリング入浴派が存在します(もちろん昭和生まれですが…)「仕事で疲れた頭をリセットするのにはもってこい」「冬の満天の星空は最高!」だと、とても満足そうでした。満天といかないまでも浴室に窓があるかないかで快適度は大きく異なります。
確かに、窓がないと閉塞感が漂うということもありますが、なにより採光と風通しがあると想像しているよりもずっと気持ちがいいからです。…これだって平成生まれの人たちにも同じく感じられるのかどうかは分かりませんが…。
マンションでも光庭(ひかりにわ)(採光のための庭で、ライトコートとも…)を設けると風や採光を十分に取り入れることが可能となります。ヒーリング入浴派には温泉信者が多いためか、浴室の広さも重要視する人が多く居ます。
浴室の面積には限度がありますが、あるテクニックを使えば広く感じさせることも可能となります。それは…大きな鏡を設(しつら)えることです。埋め込み式にして浴槽の縁を下げる、出窓を設けるなどの工夫で広さを演出することは浴室以外の部屋でも十分に可能
です。
窓の外の眺めにも拘りたいところです。窓は壁の端から端までゆったり、広く取ってみたいです。ただし、これも建築家と称する方々がよくやるテクニック(?)なのですが、漏水施工を十分に気を付けないと入隅(いりずみ)から浸水して柱を腐らせることがよくあります。
そういうところもあるというレベルではなく、当たり前にあるのです。名のある建築家の建物ほど気を付ける必要があるかもしれません。それはさて置き、防水は万全な施しがしてあるとして、窓を設置する位置は「地窓」と言われるくらい、浴槽の縁と同じ高さまで下げる。低い位置からの視線の広がりは、思った以上に空間を広く見せるに違いありません。もちろん、こちらも、防水施工が万全であることは言うまでもありませんが…。