BLOG

ブログ

「優れた断熱は快適+省エネ(屋内リフォーム④)」

LINEで送る
Pocket

今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。

立夏 次候 蚯蚓出ずる(みみずいずる)

卯の花腐(くさ)し

野山のなかで白い花びらがひときわ目を引くウツギが花をつける頃です。ウツギの別名は「卯の花」。

旧暦4月の異称である「卯月(うづき)」は、この花の名から取っています。

ウツギが咲く時季に降る長雨は「卯の花腐し」と呼びます。

卯の花は農作物の豊凶を占う花で、ほがらかに咲き続ける年は豊作、降りつづく雨で早く散ってしまう年は凶作になると考えられていました。

「卯の花腐し」には、せっかくの花が腐って散り、凶作になるのではないか、という先人の憂いが込められているのでしょうね。

・今日一日を愉しむなら…
【卯の花】

豆腐や豆乳をつくる際にできるおからの別名も「卯の花」。小さな白い花が集まる様子が似ていることから、この名前がついたといわれています。

【風日の祈祭(かざひのみさい)】

伊勢神宮(三重県)内の風日祈宮(かざひのみのみや)は、風の神さまをお祀(まつ)りするお宮です。

今日は、農作物が育つこれからの季節に風雨の災害が起きないように祈る「風日祈祭(かざひのみさい)」を執り行います。

「優れた断熱は快適+省エネ(屋内リフォーム④)」

【断熱すれば、暮らし向上!】ー[住宅の断熱性の高め方]

断熱を行う部位

①【断熱を行う場所(部位)】

外気に接する床、壁、天井を断熱し、魔法瓶のように住宅を包み込みます。小屋裏をロフトなどに活用する場合は、天井裏断熱だけでなく、屋根にも断熱を行う。(屋根部分で十分な断熱を行い得る場合は、屋根断熱だけでも可)

隙間なく断熱材を入れることが重要で、工事が雑な場合は効果、効率が激減してしまいます。※2 セルロース断熱材の吹き込みなどでは、隙間なくしっかりと充填できやすい。

※中 ②外気に通じている小屋裏
③窓は複層ガラスなど、断熱性能の高いものを使用します。
④玄関ドア・勝手口などは、断熱ドアにします。
⑤外気に接する床は、断熱を最初から充填する気がなかったり、雑な断熱工事をし勝ちになりますが、このような場所こそ、しっかり断熱することを忘れてはなりません。

断熱の方法

 

【断熱の方法】

⑥断熱の工事は、下図のように袋に入ったグラスウールなどの断熱材を取り付ける方法と、セルローズファイバー(新聞紙を粉砕して粉にし、それをほう酸である程度固めたもの)やウレタン(発泡系の断熱材)などを吹き付けたり、もしくは吹き込む方法があります。これに加え、窓や玄関ドア、勝手口なども断熱仕様のドアにする必要があります。

【断熱性を高めれば、当然ですが、光熱費もグンと削減できます】

古い木造の一戸建てに住んでいて、冬場の寒さに悩まされている人も多いと思います(当然ですが、無断熱の鉄骨造や鉄筋コンクリート造の一戸建ては、もっと冷えるかもしれません)

新築時に断熱工事が行われていないか、行っていても現在の基準に比べて断熱性能が十分でないのがその理由です。その悩みを解消するには、屋内の温度が外気の影響を受けにくいように建物の断熱性を上げるしかありません。

住まいの断熱性は、外気に触れる床、壁、天井(屋根)に断熱材を隙間なく充填することと、窓・玄関ドアなど開口部の面積を少なくしたり、それらを断熱仕様にすることで確保されます。(もちろんいくら断熱性能の高い開口部でも、施行をしっかりしなければならないことはいうまでもありませんが…)

断熱を行うと、冬場は冷たい外気の影響を受けにくくなるばかりでなく、屋内の暖められた空気も逃しません。夏場は外部のカンカンに熱せられた空気を遮(さえぎ)り、冷房の効率も良くなります。

当然ながら、涼しい屋内環境が断熱性次第でグンとよくなるのです。
暖房時も冷房時も、断熱していない状態よりもずっと省エネになり経済的効果も得られること間違いなしです。

また、しっかり断熱した建物のよさは、屋内の温度が、部屋と廊下や浴室などで大きく違ったりしないことなのです。※(実際大きく違わないといっても曖昧ではありますが…正確な数字は、このブログ他の記事でお伝えしてありますので、リンクを張っておきますので、ご確認ください。)

暖かい部屋から寒い廊下に出たり、入浴のために脱衣したりした際に、身体にヒートショックという影響を及ぼすことがありますが、それらを防止することも可能なのです。

リフォームで断熱を行う場合、床下や天井ならもぐり込んで断熱工事を行うこともできますが、壁の断熱工事では、いったん内壁を剥がして断熱材を充填したり、取り替えたりとそこに再仕上げを行わなければなりません。

一部屋だけを断熱してもあまり明らかな効果を得ることはできず、かえって隣室に壁内結露などを誘発してしまうかもしれません。そこで大掛かりな断熱工事の場合は、大規模リフォーム時に一緒に検討されることをお奨めいたします。

壁を剥がすのであれば、耐震補強も同時に行うことが可能であり、義務でもあります。次回このシリーズのブログで開口部の断熱についてご説明させていただきます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【高断熱の家は、なぜ快適なのか?】

①外からの熱気を遮(さえぎ)り、冷房の効きを上げるため、冷房が弱くても涼しくなります。

高断熱住宅が快適な理由

 

②冬は外からの冷気を伝えず、屋内の暖気は逃さないので、寒くなりません。

【日本の省エネルギー基準の変遷】

1980年 [省エネルギー基準ができる]  

〈この基準をもとに住宅が断熱されるようになったが、この時点では義務付けではないため、ほとんど省エネ断熱は、蔑(ないがし)ろにされた。

1992年 [新省エネルギー基準に改正]  

〈基準が変わり、断熱性能を向上させたが現在の基準と比較すると十分ではない。

1999年 [次世代省エネルギー基準に改正]  

(現在の省エネルギーの基準ができる〉

2013年 [住宅設備の性能も加味したものに改正]  

〈照明やエアコンなどの設備の省エネ性能も加味した、現在最新の基準。

 

【自分の家はいつの断熱性能?】

 

断熱に関わる省エネルギー基準ができたのは1980年。その後の1999年の改正で、現在の基準となりました。一戸建てもマンションもこれ以降の基準で建てられているかどうかが断熱性能目安となります。

ただし、義務付けとはなっていないため、その基準でつくられているかどうかは、定かではありません。あくまでも目安に過ぎないということになります。


by株式会社 大東建設 阿部正昭

リフォーム会社 大東建設ページトップへ
練馬区のリフォーム会社 大東建設へのお問合わせ