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良好な動線の先にある、暮らしやすさ!「回遊動線③」
今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。
春分 次候 桜始めて開く
犀星忌(さいせいき)
ふるさとは
遠きにありて思ふもの
そして悲しくうたふもの
室生犀星(むろうさいせい)『小景異情』より
この一節を知ったとき、心の奥がキュッと締めつけられるような、切ない気持ちになりました。
生まれ故郷を出て暮らしたことがある方には、沁みるものがありますよね。
新年度を前にすると、この詩と進学のために上京したばかりの自分を思い出します。
というのは真っ赤な嘘です。
東京で生まれ、育った自分には、そのような経験は全くありません。
大学の友人から聞いた話です。ですが、その話を聞いたときに想像から、まざまざとその光景が思い浮かびました。
東京での暮らしが長くなるにつれ、故郷からの距離が遠くなっていくようにも。少々センチメンタルになるのは、出会いと別れが交錯するこの時季だからなのかもしれませんね。
・今日をたのしむ
【桜始めて開く】
春分の次候は、誰もが待ち焦がれた桜の花が開く頃。桜前線、北上中です。
【犀星忌】
大正から昭和時代に活躍した詩人であり小説家・室生犀星の忌日(きにち)。代表作には『愛の詩集』『蜜のあわれ』『杏っ子』などがあります。
【比良八講(ひらはっこう)】
比良山(滋賀県)で汲んだ法水を、船の上から琵琶湖にまいて安全祈願をする、天台宗の法会(ほうえ)を行います。
・季節をたのしむ
【甘夏ー旬の果物】
甘夏が旬の季節になりました。
ほろ苦く肉厚なマーマレードを作ってみるのはいかがですか。
ー旬の兆しー
たんぽぽ予報
天気の諺に、「たんぽぽが閉じると雨が降る」というものがあります。
たんぽぽは朝に開き、夜に閉じる植物です。
これは開花に日照(にっしょう)が関係しているためです。
そのため、雨が続く前の曇りの日にたんぽぽは花弁を閉じます。
通り道にたんぽぽを見つけたら、天気を尋ねてみませんか。
良好な動線の先にある暮らしやすさ!「回遊動線③」
https://heiwadai.jp/ldkkaiyuudousen/
をお伝えしました。(前回の青字のタイトルにリンクを張っておきましたので、良かったらタップしてお読みください。
今回は、回遊動線シリーズの3回目【良好な動線の先にある暮らしやすさ!「回遊動線③」】を、お伝えします。
それでは、よろしいでしょうか?!
【スムーズな動線の先にある暮らしやすさ!】
LDKを絡(から)めた回遊動線に別の回遊動線を組み合わせてみると、家のなかはさらに使い勝手が驚くほどよくなります。(ちょっとオーバーかも…!?)この組み合わせは部屋の数だけたくさんあります。収納室との回遊や、パントリーとの回遊、そして玄関収納やサニタリーなど、日常の暮らしからいくつものパターンをつくり出すことが可能です。
日々繰り返される家のなかでの日常生活。生活は繰り返し作業でもあり、それはさまざまな動きの連続ともいえます。その動きが滞(とどこお)りなくスムーズであればあるほど、暮らし易くなるのは当然のことです。
まずは、各スペース間の基本的な動線を考えてみて下さい。それらの基本動作が交錯するようなことがあれば、その動線の一部を重ね合わせることで、ふたつの回遊動線ができるかもしれません。
このように、よりスムーズな動線を考えていくことで、自然と暮らし易い家に近づいていきます。
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コメント①
洗面脱衣室とトイレは、それぞれ廊下から入れる別スペースです。ですが、洗面脱衣室とトイレの間仕切り(境)は引戸で仕切られているので、お互いのお互いのスペースを行き来することもできます。
※イラスト①
コメント②
廊下→キッチン→廊下、
廊下→キッチン→ダイニング、ふたつの小さな回遊動線が重なって大きなひとつの回遊動線になっています。
【大回遊と小回遊】
キッチンはリビング・ダイニングと廊下に挟まれていて、キッチンを中心に大きな回遊動線ができています。さらに、キッチンへは2方向から出入りできるので、さらにふたつの小さな回遊動線ができています。
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【行き止まりのない家の間取り】
まず、リビング・ダイニングと寝室・子ども室を繋(つな)ぐ大きな回遊動線があります。そのなかに、LDK、キッチンとサニタリーと寝室・子ども室、この3つの小さな回遊動線が含まれています。
※イラストⅡ
コメント③
サニタリー(洗面脱衣室・浴室・トイレ)はLDKとプライベートゾーン(寝室・子ども室)の間に挟まれています。そのためどちらのスペースからでも使い易くなっています。
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【連なる小回遊動線】
玄関ホールに立つと、LDKに進む動線と、納戸を抜けてサニタリーに向かう動線があります。この1階の大きな回遊動線のなかに、キッチンを中心としたふたつの小さな回遊動線も含まれています。
コメント④
リビング奥にも階段があるので、1階と2階の縦方向の回遊動線も生まれます。
※イラストⅢ
コメント⑤
外出時や帰宅時などは納戸を抜ければ、LDKを通らずにサニタリーや2階に行くこともできます。(ただし、一軒の家に2か所の階段が設けるのは、ちょっと無駄ともいえるかも…しれません)
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