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ダメ夫が家事の天才になれなくても、邪魔にだけはならない方法 ②
今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。
小暑 次候 蓮始めて華さく(はすはじめてはなさく)
蓮始めて華さく(はすはじめてはなさく)
蓮の華がさきはじめるころ、という季節が、梅雨明け後の本格的な夏のはじまりを告げます。
七十二候で小暑の次候は、蓮始めて華さく(はすはじめてはなさく)です。およそ7月12日から16日までのこと。
朝の電車でふと外を眺めたら、お寺の池に蓮が咲いていて、葉っぱにまんまるい露を浮かべている姿を見かけることがあります。
蓮の葉は、表面にうぶ毛が生えていて、微妙な凹凸のおかげで、水を弾き、雨水が染み込むことがありません。
それを蓮を意味するlotusから、ロータス効果といってナノテクにも応用されているほどです。
蓮は泥の多い池や沼を好むんですね。ところが、その葉や花はきれいな状態を保ちます。
よくお釈迦様が蓮の葉の上に座っている姿を仏像や絵画でみることができます。
ヒンドゥー教では蓮華は純粋さや善性の象徴とされ、中国や日本では「蓮は泥より出でて泥に染まらず」と言い習わして、やはり蓮を愛してきました。
蓮の葉の研究者、ドイツの植物学者、ヴィルヘルム・バルトロットにより、そこに天然の自浄機構が備わっていることが発見されています。
ダメ夫が家事の天才になれなくても、邪魔にだけはならない方法 ②
前回に続いて、夫が家事をこなせるようになるためのノウハウを、収納の視点からお伝えしたいと思います。
会社員の定年退職で、夫がず~っと家にいることになります。これは恐ろしいことだと、奥様たちからはよく聞く悲鳴です。
そこで、奥様から粗大ゴミ扱いされないよう、男も積極的に家事を担っていかなければなりません。
そのためにはしっかり家事をこなすためのノウハウが必要になってくるということです。
ところが、このノウハウは、女性にとっても家事をシステマチックに合理化でき、楽しくしてくれるはずです。
【前回のおさらい~家事の初歩はすべて冷蔵庫から学んだ】
前回は、家事の初級テクニックは冷蔵庫から学べる、ということをお伝えしました。簡単に復習しておきます。
冷蔵庫の整理から学べることとは、お部屋をすっきり片づく状態に保つための収納技術の基本となるキーワード「定位置」「定量」「定番」の三つでした。
「定位置」とは、すべてのモノの本来あるべき場所を決めておくということです。
「定量」とは、家にあるそれぞれのモノの量を決めておくことです。
「定番」は、いつも使う(買う)モノを決めておくことで無駄にモノを増やさない、ということです。
暮らしのなかでこの三つをしっかり意識していると、いつの間にかモノが少なくなり、すっきり片づく暮らしが手に入れられるはずです。
狭いスペースなのに、モノが増えやすい、ムダが生まれやすい、不潔になりやすいということから、冷蔵庫には家事と収納の重要な点が満載なのです。
家事に必要な最低限の知恵は冷蔵庫から学べる、というわけです。
そして次に学ぶのは【家事の中級テクニックは下駄箱から学んだ】に移行します。
下駄箱はどこの家にもあるスペースだと思います。
散らかりやすく、汚れやにおいをいかに管理するかということをマスターするのに適しています。
まず日常的な管理ですが、家族ひとりについて最大一足づつしか外に出さないようにします。もちろん、外に出さないことも可能で、ひとり最大で一足までということです。
外出先から帰宅したら、脱いだ靴はたたき(玄関土間)に隅に置きます。そのときにさっとブラシでほこりを払うように心がけます。
一晩そのままにし、翌朝、出かけるときに下駄箱から別の靴を出し、入れ替わりに前日履いた靴を同じ場所しまうという方法で収納します。
これだけの配慮で靴は長持ちし、下駄箱の管理もうまくいくのです。
リフォームの機会があれば、玄関ホールに下駄箱を置かず、玄関ホールから見えない奥に小さなスペースをつくって、そこに棚を設けて並べてしまうようにする方法もありだと思います。
また、玄関は外と内の境界線だけに、外から入ってくる汚れがたまる場所でもあります。なので、外から入ってくる汚れを、入れない、ためない、残さない、という管理が必要になってきます。
玄関に入ってくる汚れといえば、靴についたほこりや砂、雨の日には泥や水も入ってきます。
この場合、できるだけ玄関に入る前に取り払うよう心がけたいものです。
とくに雨や雪が降った日には、玄関前に靴拭きマットを敷き、そこで靴の裏をよくこすって泥を取るとか、傘も玄関に入る前にできる限り水を払うとか、ちょっとした注意をするようにしましょう。
ふだんの日は、帰宅時にほこりを払っておけば汚れの侵入を玄関でシャットアウトでき、あとはちょこちょこ掃除することで、クリーンな玄関が維持できてしまいます。
次に、なかなかご自分では気が付きにくいものですが、靴のにおいというのは嫌なものなのです。
一日靴を履いて過ごすと、人間の足はコップ一杯分の汗をかくそうです。
この汗はいうまでもなく、靴か靴下に吸収されているわけです。汗自体にはにおいはほとんどないものの、足についている雑菌のせいでいやな臭いを発するようになってしまいます。
足や靴下はお風呂や洗濯で清潔にできますが、靴はどうすれは雑菌の繁殖から守れるのでしょうか。
それは、なによりも、履いた日のうちにしっかり乾燥させることなのです。
冒頭に書いたように、帰宅時に脱いだ靴は玄関に一日置いて、翌日は別の靴を履くようにすることで休ませます。こうすればいつも乾燥状態が保たれ、雑菌の増殖を防げますし、長持ちするのです。
そして、天気のいい休日には、靴を全部だして下駄箱の中を掃除することをお薦めします。下駄箱はとても小さなスペースで、その割には汚れやすい場所です。その分、わずかな手間できれいにでき、充実感や満足感を得られるのです。
休日のストレス解消運動にもなりますので、おすすめです。
そしてまた、下駄箱にも収納技術の基本である「定位置」「定量」「定番」の三つのルールが適用されます。
定位置は簡単に決められますが、定量に保つためには家族それぞれが何足の靴があれば足りるか、ということを意識する必要があります。まずは、それぞれが何足持っているのかを数えてみるのもいいかも知れません。
きっとびっくりするぐらいの数を持っているはずです。不要な靴は処分してスペースを空けましょう。特に靴は女性にとっては必需品というか、履かない靴がどんどん増えてしますものです。履かないのですから、必需品とは言えないのかもしれませんが、それはそれでご主人の寛大な心にある程度までは、収めておきましょう。
靴の定番化というのはファッションを楽しむという点では馴染むことはありませんが、自分の足のサイズを正確に把握することで、足に合わない不要な靴を買ってしまうというムダを排除することができます。
(今回はここまでにさせていただきます。あまり慣れないことを一気にやろうとしても苦痛になってしまい途中で投げ出してしまいかねませんので…また3回目は3、4週間後の次回に続きます)