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物干し場と洗濯場と洗面脱衣の関係【水廻り②】
今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。
小寒 次候 水泉動く(すいせんうごく)
野沢温泉道祖神(どうそじん)祭り
野沢温泉(長野県)では、今日から十五日まで「野沢温泉道祖神(どうそじん)祭り」を開催します。「道祖神」とは、村の入口や四つ辻などに祀(まつ)られている神さま。
外部からやってくる悪疫(あくえき)や災いを防ぎ、子孫繁栄をもたらします。
野沢温泉道祖神(どうそじん)祭りの名物は、高さ十数メートル、広さ8m四方にも及ぶ木で組んだ社殿と、こちらを舞台に繰り広げられる、男衆の熱く激しい戦い。
火をつけようとする村人と、それを防ぐ厄年の村人が二時間近く攻防戦を繰り広げ、手締めのあと社殿に火をつけます。やがて社殿は巨大な火柱に。冬の夜を明るく照らす炎に、地域の安全や厄祓いを祈願します。
【道祖神】
【道祖神】ってどんな神さまなのでしょうね。「塞(さえ・さい)の神」や「辻の神」とも呼ばれる、東日本や中部地方で多く祀られている神さまです。
姿かたちも丸い石や藁(わら)人形、石像などさまざま。小正月(1月15日)には、各地で道祖神祭りを行い、その多くで火を用いるのが特徴です。
物干し場と洗濯場と洗面脱衣の関係【水廻り②】
【洗濯機と物干し場をグンと近づけるには】
[より良い家事らく動線のための大切な仕上げ]
俗に「家事らく動線」と呼ばれるもののひとつに「キッチンと洗濯機の距離を縮めて家事を効率的に」というものがあります。たしかにそのとおりなんです。
最近ではキッチンの近くに洗濯機を置く間取りも急増しているようです。日本ではまだほとんど見ませんが、海外などの住宅ではキッチンと同列にビルトイン洗濯機が組み込まれているところもあるくらいです。
ただ、どうせやるなら洗濯機から物干し場までの距離も縮めるくらいしないと、折角のアイデアも中途半端で終わってしまいます。
実際、私の計画させて頂いている住宅では既に取り入れています。キッチンに限らず、洗面脱衣室のカウンター下に組み込むという形もありきです。
【バスコートやデッキテラスを利用します。】
洗濯機をキッチンの近くに配置して、なおかつ洗濯物干し場までの距離を縮めるには、上図のようなほうほうがあります。
浴室や洗面室に隣接して設(しつら)える『バスコート』を物干し場として利用しない手はありませんし、キッチンの近くにちょっとしたデッキテラスを設えたりすれば、距離はぐんと縮まるのは間違いありませんね。
【洗面脱衣室になくてはならないもの】
水廻りの中でも、洗面脱衣室は収納のニーズがとくに高い場所です。タオルや洗剤はもちろんですし、下着やその場で即、洗濯物を干すことのできるハンガーなども、ここに置いてあれば別の場所に取りに行く手間が大幅に省けるのです。
こうしたモノを収めるには、洗面脱衣室内に幅800mm(1間の半分、半間弱)、高さ1,800mm以上の収納棚がどうしても必要になります。
洗面脱衣室は、蔑ろにされ勝ちですが、実際少し広めくらいがちょうどいいサイズなのではないかと思っています。
実際にはこれでも狭いくらい!
[室内干し場も併設できれば言うことないのですが…]
洗濯機が置かれることの多い洗面脱衣室の近くには、ちょっとした洗濯物干し場があると大変便利です。手動線から外れてしまった、だけど日当たりの良い場所に物干し竿やパイプを常設できないか是非検討してみましょう。
やっておいて良かったと思える日が必ずやってくると私は思っています。
※専用の室内物干し場が確保できなければ、来客から見えない日当たりのよい窓際を室内洗濯物干し場に想定して置くとよいかもしれません。