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たかが収納、されど…傘置きにまでこだわる[片付く収納追求6]
今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。
清明 末候 虹始めて見る(にじはじめてあらわる)
牡丹(ぼたん)
各地で牡丹が咲き始めています。牡丹といえば、直径20㎝にもなる大輪の花と艶やかな花びらが身上です。
その美しさと優雅さから平安貴族は「冨貴(ふうき)の花」として大切にしました。現代では、美しい女性を形容する「立てば芍薬(しゃくやく、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」の言葉がおなじみですね。
鑑賞花として愛されてきた牡丹ですが、じつは奈良時代、薬草として中国から伝来しました。
根の皮に鎮痛・消炎作用があり、解熱剤や止血剤として珍重されたのです。仏教では病人の看護も修行のひとつ。
多くの寺院が牡丹を植え、今育てているのはその名残りでもあるそうです。
以前は、寺の関係者が医療従事者でもあったんですね。
・今日の一日を愉しむなら…
【長谷寺ぼたんまつり】
約150種・7千株の牡丹がたのしめる長谷寺(奈良県)では、4月中旬〜5月初旬にかけては牡丹まつりを開催。期間中に茶会や特別法話を行います。
【ボーイズビーアンビシャスデー】
1877(明治10)年の今日、ウイリアム・スミス・クラーク博士が札幌農学校(現・北海道大学)を去る際、有名な「ボーイズビーアンビシャス(少年よ、大志を抱け)」という言葉を残しました。
たかが収納、されど…傘置きにまでこだわる[片付く収納追求6]
整理収納を極める…は今回で最後となります。その前に、収納についての考え方をもう1度お伝えさせていただきますね。
たかが収納、されど収納。考えてみれば、収納は主役には、とうていなり難(にく)いのですが、住みやすい家の善し悪しを決める重要なポイントのひとつには違いありません。
よい場所に適切な大きさの収納があれば、片付け上手になれると、つい、思ってしまいますよね。
ここでは、家の全体像を考えるなかで、機能的で、スマートに、そして、片付ける行為自体が楽しくなる収納方法の数々をご紹介したいと思っています。
そうして生まれた「収納」には、とても個性的で、かつ、マニアックなこだわりが数知れずたくさん詰まっているに違いありません。
さて、最後のこだわりの収納は傘置きのためのアイテムになります。
【傘掛けにまでこだわる】
亜鉛メッキを施した、長さ600mm、34mm径のスチール製パイプ。もしくは、ステンレス製パイプを下図のように玄関先の壁面に設置します。本来の機能である傘掛けだけではなく、壁から34mmの隙間にしておけば、朝刊、夕刊ともにしっかりと挟めることができます。新聞受けとしても機能する優れモノです。
※
雨の日に帰宅した際、傘の置き場所には思いの外困ることが多いのではないでしょうか。そのためか、既製品の傘立てを玄関や玄関先に置くこともあります。
しかしそれでは乾かずに傘がくっついてしまったり、臭いやカビ、繊維の変色などの原因にもなってしまいます。そこで玄関ポーチには、あらかじめ少しだけ工夫を施した傘掛けを設置することで問題解決できます。
これは手軽に掛けておけるだけではなく、頻繁に傘が必要な今の菜種梅雨と呼ばれる長雨や本梅雨期などには、傘の出し入れの煩わしさから開放されるのです。
傘の必要のない時期にはその存在を意識しないよう、デザイン的にさりげないものにしています。
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