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「傘の仕舞いかたは既存の収納に拘(こだわ)らない」
今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。
大雪 閉塞く冬と成る(そらさむくふゆとなる)
ノーベル技術賞!?
ダイナマイトを発明したノーベルが創始したノーベル賞は、彼の命日である12月10日に授賞式を行います。
日本人受賞者が出た年は、授賞式の様子やそのあとにつづく晩餐会の模様などが大きく報じられますね。
特に晩餐会は、その華やかさと約1300名という出席者の多さでも有名です。豪華な料理とともに食卓を彩るのは、選りすぐりの食器の数々。
なかでもカトラリーは、新潟県燕市に本社を置く山崎金属工業がつくり上げたものです。
採用の決め手は、同社の職人のもつ確かで細やかな技術だったとか。ノーベル技術賞があったなら、受賞間違いなしだと思われます。
・今日をたのしむ
【納めの金毘羅】
「こんぴらさん」の名前で親しまれる金刀比羅宮(ことひらぐう)(香川県)は毎月10日に月次祭を行います。今日は一年の最後の月次祭、別名「納めの金毘羅」です。
「傘の仕舞いかたは既存の収納に拘(こだわ)らない」
『傘の収納ってどうしてますか?』とよく聞かれます。何故かというと、規制の玄関収納には傘の雫(しずく)や水気を受ける皿がついていますが、そもそも濡れた傘をそのまま収納してしまうと玄関収納庫内に湿気が籠もってしまいます。
それは傘にとっても靴のためにも良くないと思いますので、避けることをお奨めします。引いては、家のためにも問題ありです。濡れた傘の扱いは、玄関の傘立てに取り敢えず入れて雫を落としたり、水気を飛ばしたり、陰干しで乾かした後にしまうのが湿気を家の中に呼び込まない仕舞い方だといえます。
また逆に、乾いた傘を仕舞うのであれば、生活収納室など室内でもいいはずです。玄関は家の中でも、いちばん涼しいというか、気温の低い場所といえます。その特性を生かして、食品置き場に利用するくらいが効率的です。ただし風通しが悪いと生ものなど腐り易い場所にもなってしまうので、配慮が必要だと思います。
私がよく提案させていただくのは、玄関収納の高い位置にバーを付け、そこに傘をかける方法です。
下のほうはワインや野菜、果物の一時保管庫にするなど、空間を効率的に使用することが可能となります。バーが高い位置に付いていても、長い傘の先を持って引っ掛けるだけなので何ら問題はないかと思います。よく背が低い子どものころ高い位置のものを取るのに傘を取ってきて利用したものです。
ところがあるお宅で、この傘掛けバーを提案させていただいたところ、その家の夫に「そんな高いところにバーを付けてしまったら、掛けるときに水が腕を伝わってきて濡れるじゃないか」と言われてしまいました。
濡れた傘はいつでも奥さまが乾かしてからしまっていたので、「収納時の傘はいつも乾いている」ことを、ご主人は知らなかったのですね。濡れた傘は、玄関収納の中にしまわないことに気付けば、これほど効率的な収納方法は、そうないと思うのですが、いかがせしょうか。
「【書籍類の収納】ポイントは奥行サイズと床補強」
本棚の奥行きはA4サイズ(短いほう辺=21cm)が入る奥行にしましょう。とよく言われますが、扉をつけない場合、私はそこまで必要ないと思っています。新書や文庫、四六判の単行本をしまう程度ならば、15~20cmの奥行があれば十分なのではないかと思っています。
本の手前は多少はみ出しても、ほとんど支障はありませんし、むしろその方が取り出し易かったりすることもあります。それよりも奥行きが深過ぎてしまうと、小さな本は取りだし難(にく)く、私はよく文庫本を前後2列に収納していましたが、奥の本が見え難くしばらく読まずに放置されていることがありました。
また、本の所蔵量が多い人は床の補強を考えなければなりません。たとえば幅80cmで天井まである本棚を本で一杯にした場合、それだけで、なんと600㎏にもなります。アップライトのピアノがおよそ200㎏ですから、相当重いことが分かりますね。
ピアノを置く床は補強しなければならないと思うせいか、床下地の補強依頼は数多くありますが、本棚の補強はほとんどありません。既に本棚の下の床が落ちてしまってからの補強工事のご依頼は何度かありましたが…
大地震などで本棚が倒れてしまうと、そこに住む人の命にかかわり兼ねませんので、早目の床補強をご検討されることをお奨めいたします。ただしマンションなどの場合は床の補強ができないことも多いので、その場合は本棚を小分けに分散して配置するなどの配慮が必要だと思います。
私が住んでいた家では、キッチンが広かったため、キッチンスペースの一角を食器棚で仕切り、その背面にできた小さな空間を本棚スペースにしていました。奥行15cmの薄い本棚を2つ、向かい合わせに置いただけでしたが、これだけでもかなりの本を収納できたと思います。しかも、文庫本2列のときに比べ読まずに放置される本がほとんどありませんでした。