BLOG

ブログ

【できる子に育つ子ども部屋のつくり方[ステップ3]】

LINEで送る
Pocket

勉強が手につかず成績の上がらない子には、共通の特徴があります。それは、片付けが下手で、いつも身の回りが散らかってしまうことです。一方で、勉強のできる子の部屋は、うまく片付けられ整理整頓されています。

整理整頓の習慣が学力の向上に密接に結びついていることは明らかなのに、整理整頓についての基礎的な教育、つまり「収納の技術」を子どもに教えるということは、まったく無視されてきました。

収納の技術とは、単にモノの整理整頓にとどまらず、「情報や知識の整理」にも通じる、きわめて重要なテクニックです。きちんと整理収納されたスペースには多くのものを収めることが可能となり、取り出すことも滞りなくできるのです。

身近なモノの整理をきちんとできる習慣や技術を教えることは、情報や知識を上手く整理して、「頭脳という頭の中の整理棚に収納(記憶)し、上手に出し入れできる能力」を身に付けることに繋(つながります。

あくまでも押し付けではなく、お子さま自身が楽しみながら「整理整頓」という習慣を身に付けるためには適切な教えが必要となります。

ちらかった子ども部屋を見るたびに「早く片付けなさい!」と頭ごなしに叱ってばかりいませんか?これはかえって逆効果のようです。
実際、私自身が悪いほうの例で片付けができない大人になってしまいました。

ところが、整理収納アドバイザーの上級資格取得まで鍛え直した結果、大分まともになり、整理収納のメカニズムを知らなければ、「片付けなければ」といくら気にしていても無駄だということが分かるようになりました。

なので、まずは、親がしっかりと収納のメカニズム(理論等)を理解し、覚え、そのコツを分かりやすく教えてあげてください。言い換えれば、分かりやすく伝えることがコツなのです。

すっきり片付く暮らしの気持ち良さは、生涯にわたって子どもの人生を「ポジディブ」なより良いものに導いてくれることでしょう。
今回の第3ステップでは、「使うための収納を学ぶ」について具体的に解説してまいります。

 【第3ステップ 使うための収納を学び考える】 

まずは、いくら片づけてもすぐにモノが散らかる原因を考えなければなりません。まずはそのことを子どもに教えてあげましょう。そのげんいんは、普段の片づけが片付けとはいえないものだからです。

いわゆるモノを目につかない場所へとりあえずしまいこむことで終わっているからなのです。本来の片付けのところまで到達していないのです。

キッチンで言えば、使った鍋や調味料を、手近な引き出しに押し込んだ状態、ということですが、実際に、こんな片づけをしている人は、まずいないと思います。

道具や調味料は、次に使うときにすぐに使えて困らないよう、定位置が決まっているはずなのです。

■しまいこむ収納から使うための収納へ

「いつも片づけしているのにどうしてこんなに散らかるの?」という子どもは、次に使うことを考えずに、単にモノをしまいこんでいただけだったということです。

そういう私も、どうしても、ただしまい込むだけの片付けをしてしまいがちです。そうです、そのとおり、私の本質は子どもから抜け出せていないのです。

そんな私ですから、片付けのできない人のことは人一倍分かっているのかもしれません。

脱線してしまいましたが話を戻すと、例えばキッチンにおける収納のように次に使うことを考えてしまう、という方法を心がけることで、モノが子ども部屋に散らかるという状態が解消されることを子どもに教えてあげなければなりません。

それをしないでただ、「なんで片付けられないの?」とどなってばかりでは、「片付けられない」どころか片付けが嫌いな子どもになってしまいます。

モノを使うために「出しやすく工夫する」ということが、収納という言葉の意味なのです。

では、具体的に収納の技術をご紹介していきましょう。おおまかに以下の3つの分類にわけることができます。

①隠す収納

子どもにとって一番難しいのが、衣類の整理整頓でしょう。衣類を収納するには、衣類の形や特性を考え、たたむ、吊るす、掛ける、並べる、といった基本の作業が必要だからです。

作業の手順や収納場所を教えるより前に、まず子どもが収納しやすいような工夫をした収納スペースをつくることが肝心なのです。それには、高さのあるものと短いもの、たたんでしまうものと丸めてしまうもの、という場合に、ごく単純な分け方で収納システムを考えるべきだと思います。

衣類の収納は、扉付きで見せない収納が原則です。子ども室にぜひほしい、隠す収納として、次の3つのタイプがあります。

●造りつけ家具

スペースに無駄がなくデザイン的にも優れています。ただ、費用が高く、子供の成長に対応しにくいのが欠点でもあり、本末転倒、使い勝手が悪くなってしまう可能性があります。

●システム家具

私が一番おすすめしたいのが拡張性を持ったシステム家具です。将来、収納スペースが不足したときには買い足していけますし、その場所に合わせて高さや幅を調節できますし、家具と天井の間がデッドスペースになるという無駄もありません。

●収納付きベッド

システム家具のひとつになりますが、ベッド下に引き出し式の収納を設けたものがあります。セーターやカーディンガンなど、たたんでしまえるものを収納するのに便利です。ただし床近くの位置はどうしても出し入れが億劫(おっくう)になってしまい勝ちなので、そこらへんを十分に理解し注意しておくことが必要です。

可動式収納付机

可変棚収納

 

収納付きベッド

 

②見せる収納

本やぬいぐるみなどはあえて隠す必要はなく、むしろ積極的に見せた方がいいと思います。

●壁面

壁面に収納部を造り、プラモデルや人形などコレクションを置くコーナーを設けます。

●書棚や飾り棚

奥行きの浅い、段の高さの低い棚を造っておくと、きれいに飾れます。

●出窓

花やグリーン、ぬいぐるみなど、見た目に美しいものであれば、どんなものを飾ってもよいでしょう。

③しまう収納

季節ごとに入れ替える衣料などは別途に収納します。子供自身が管理する習慣を身につけられるよう、配慮しましょう。

次回はステップ4に進みます。

by株式会社 大東建設 阿部正昭

リフォーム会社 大東建設ページトップへ
練馬区のリフォーム会社 大東建設へのお問合わせ