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「夏冬ともに快適に過ごすには、光と風を味方に!(屋内リフォーム⑥)」
今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。
夏至(げし)初候 乃東枯る(なつくさかれる)
露天風呂の日
6・26を「ろ・てん・ぶろ」と読んで、今日は「露天風呂の日」です。
景色を眺めながら入浴できる露天風呂は、老若男女を問わず大人気。
頭に載せる編み笠を用意している施設が多いのは、どんな天気でもお風呂をたのしみたいという方へのおもてなしなのでしょう。
わたしも旅の宿に露天風呂があれば、天候にかかわらず長い時間使っているタイプですと言いたいところですが、長湯はのぼせてしまってダメなんです。
出たり入ったりをこまめにしないと!いい年して子どもみたいで恥ずかしい限りです。
とは言っても、露天風呂の醍醐味は開放感と自然の移ろいを目で、耳で、肌で実感できること。
昔から日本には、温泉に入って怪我や病気を癒す「湯治(とうじ)」がありますが、心に働きかける部分も大きいのだろうと実感せずにはいられません。
・今日という一日を愉しむ
露天風呂の日
「露天風呂の日」発祥の地である湯原温泉郷(岡山県)では、日頃の感謝を込めて様々なイベントを開催します。
旅館やホテルの優待利用や観光客も参加できる露天風呂大掃除、朝市などがあり、多くの人々が訪れます。
【河口湖ハーブフェスティバル】
6月下旬〜7月上旬にかけて富士山麓に広がる河口湖湖畔(山梨県)で催されるハーブフェスティバル。
ラベンダーをはじめ、さまざまなハーブや花々が咲き誇り、一帯を色鮮やかに染め上げます。
中心会場となる八木崎公園と大石公園は和太鼓、ジャズ演奏、花火大会などで連日盛り上がります。
【東京タワー天の川イルミネーション】
七夕も近づく頃、東京タワーのメインデッキや階段に「夏の夜空を流れる天の川」を映し出す幻想的なイベント。
星々のなかを散歩しているような雰囲気が人々を魅了します。
「夏冬ともに快適に過ごすには、光と風を味方に!(屋内リフォーム⑥)」
【風の流れと日差しの取り入れ方】
【冬】
①冬は南中高度(1日で最も高い太陽の高さ)が低いため低く日差しが差し込む。
②十分に日差しを取り入れることで、暖房費用を抑制することが可能となります。
③【大きな窓】
大きな窓で日差しを捉(とら)え、断熱した構造と窓で暖かい空気を逃しません。
④間仕切りの少ない間取りにすれば、屋内に光を通しやすい。その上、高機密高断熱を施されていれば、家中の温度差がなくなります。
吹き抜けがあると、2階からの光が1階にも入り込み家全体が明るくなり易い大きな利点があります。
【風の流れや日差しのシュミレーション】
断熱やサッシ、ガラスのことを知った上で、次は窓の位置や大きさのことを考えてみたいと思います。
今の窓の状態で日差しの入り方はどうか、風通しはどうかを改めてチェックしてみます。
リフォーム会社や建築関係の専門家に相談して、調査してもらうのもいいかもしれません。
その上で、日差しや風通しが十分でないことが分かったら、窓の位置やサイズの変更および窓の追加を検討してみることをお奨めします。
構造に影響のない範囲であれば、窓の位置変更や追加なども可能です。
例えば、腰高の窓を掃き出し窓にすれば、サイズはぐんと大きくなります。
ただし、折角窓の変更をしたり、追加したりするのですから、当然、断熱、遮熱窓、断熱、遮熱ガラス窓にすることをお奨めいたします。
また、耐力壁ではない壁の場合、窓を追加できる可能性があります。
通風のための小窓程度ならすぐにでも追加できることもあります。
設計者、建築会社など建築の専門家には、夏と冬の日差しの方向、風の流れをしっかりシュミレーションしてもらって、最小限の変化で最大の効果が上がるように工夫してもらいます。
窓の変更は、構造が絡むことが多いので、耐震性の確保を慎重に配慮してくれるように依頼することが重要です。
さらに、内部の間取りもなるべく開放的にしたほうが、光や風を取り入れやすく、部屋ごとの温度差も大きく緩和されます。
今の家が必要以上に間仕切りの多い間取りであれば、部屋数がそれほど必要なのかどうかを見直してみてはいかがでしょう?
窓を増やせないマンションでも間仕切りをとるだけで、明るく風通しが、見違えるほどよくなります。
ドアを引戸に変え、夏場に開け放しておけば、比較的簡単に通風に役立たすことが可能となります。
一戸建ての場合、吹き抜けを設けることも、採光通風をよくする効果的な方法のひとつといえます。
それらの方法は、あくまでも、断熱と遮熱、最高通風を併せて考え、夏は涼しく冬は暖かい住まいを実現することを願ってやみません。
【夏】
①【熱い、暑い日差し】
夏は熱い日差しを軒や庇で遮って入れにくくする。また断熱することで冷房の効きを良くする。
②【大きな窓】
通風は、下から上に風が流れるように大きな窓から風を取り入れて小さな窓へ流し、屋内全体の空気の澱(よど)みをなくします。
③【小さな窓】
吹き抜けを設けたり、間仕切りを少なくしたりすれば、風通しは見違えるほど良くなり、結露やカビの発生も抑制できます。