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玄関近くに『家族ロッカー』がある間取り

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「子どもが片付けない!」というお客さんの悩みを解消する新提案

今回は新しい間取りの考え方をご提案したいと思います。
小さな子どもを育てるファミリーにとっては、毎朝の支度や帰宅後の片付けがぐっとラクになる工夫です。

3人の子育て中のAさんの例をもとに、つっぱり棒でかける収納やキャスターつきコンテナを使って子どもでも出し入れしやすくするなどの応用も含めて紹介します。

             『家族ロッカー』が必要なワケ

子育て家族の住まいでありがちなのは、子どもたちが帰宅すると玄関やリビングにものが散乱していまうこと。
そこで「子どもが自分のものを管理できる」よう、玄関からの動線上に『家族ロッカー』を配置する間取りを提案しませんか?
その特徴は…
玄関から洗面所やトイレ、そして家族ロッカー、ランドリールームへと抜ける一直線の動線になっています。
帰宅後は手洗い→荷物や上着の片付け→洗濯機へ洗濯物の投入という一連の流れが完結できます。
リビングに汚れや荷物を持ちこまずにすむので、家のなかをすっきり保てます。
さらにロッカーは「ここは○○の場所」と決まっているので、子どもたちが自然と自分で片付ける習慣ができます。

ごちゃつく玄関まわりの悩みを「間取り」で解決

Aさんのご家庭は、夫婦と5歳・3歳・1歳の子どもたちの5人家族。
毎日3人分の園バッグや帽子、上着、おたより、洗濯物など…
とにかく帰宅後に片付けるものが多く、玄関まわりはいつもごちゃつきがちでした。
そんな暮らしを変えたのが、昨年6月に建てたガレージつきの2階建て注文住宅。
玄関を入るとリビングまでに洗面、収納、ランドリールームという、ひとつながりの帰宅動線を設計しました。
その結果、子どもたちは自然と片付けや手洗いが習慣づいていきました。

靴を脱いで5歩で手が洗える「オープンな洗面台」

玄関を入ってすぐの場所にあるのは、仕切りなしのオープンな洗面台です。
子どもたちがリュックを背負ったまま、踏み台に乗って手を洗う姿が日常になりました。

視界に入りやすい場所だからこそ、「まず手洗い」の動作が自然に身につき、親の声かけも必要ありません。

手を洗ったらそのまま荷物をお片付け!

洗面スペースに隣接しているのが、家族それぞれの荷物を仕分けられる『家族ロッカー』です。
1人ひとつの定位置が決まっていることで、だれのものがどこにあるかがひと目でわかります。

5歳と3歳の子どもたちは、手洗い後に自分の荷物を片付けるのが日課に。
1歳の末っ子も、上のきょうだいの動きを見て一緒に動こうとする場面が増えてきました。

片付け後、そのままお風呂に直行できる動線に

ロッカーで荷物を片付けたら、次はそのままランドリールームへ。
園服や靴下などの汚れものをその場で洗濯機に入れ、すぐにお風呂に入ります。

子どもたちはこのルートに慣れていて、声かけしなくても自然と「流れ」に沿って動くことが習慣になっています。

見せたくない空間は「仕きり扉」でカバー

玄関から洗面所、家族ロッカー、ランドリールームへとつながる「帰宅動線」は、日々の暮らしにとても便利な一方で、気になるのが生活感やプライベートな空間の見え方です。

そこで、ランドリールームをはさむ2か所に扉を設け、プライバシーもきちんと守れる設計にしています

ひとつは、家族ロッカーとランドリールームのあいだにある引き戸。

普段はあけっぱなしで動線を確保していますが、来客時や家族が入浴中のときなどはサッと閉めて、脱衣所や洗濯機まわりを仕きることができます。

もうひとつは、ランドリールームとリビングの間の開き戸。

こちらを閉めれば、リビング側から脱衣・洗濯スペースが直接見えることはなく、ゲストが来ても安心です。

家族全員が同じ動きを共有できることで、生活が整い、家のなかが散らかりにくくなりました。

時間にも心にも余裕が生まれ、バタバタしがちな夕方のすごし方にも変化が出ています。

「動線がつながっている」というだけで、ここまで暮らしがラクになるものなんだと、日々実感しているそうです。

可動式の棚は子どもの成長に合わせて調節可能

ロッカーの棚は可動式です。
子どもが成長するにつれて、収納するバッグや洋服のサイズは変わっていきます。

棚の高さを自由に変えて、今の生活に合った収納にアップデートできる点が大きなメリットです。
子どもたちがどんな風にカスタマイズするかを見守るのも楽しみですね。

小物の収納には「つっぱり棒」を活用

帽子やサングラス、ちょっとした小物は、つっぱり棒を使ってかける収納に。
つっぱり棒とステンレスピンチは100円ショップで購入しました。
棚のなかにちょっとしたバーを追加するだけで、収納量がぐっと増えます。
子どもが手に取りやすい高さに設置しているので、自分で出して自分で片付ける習慣が身につきました。
ただ、つっぱり棒の耐荷重は1kgと、あまり重いものはかけられません。
子どもたちは自分で小物を厳選しながら、お気に入りのものを見せる収納にしています。

550円の「キャスターつきコンテナ」も大活躍

ロッカーの下段にはキャスターつきのコンテナを置いています。
こちらも100円ショップでそろえました(コンテナは税込550円)。
習いごとバッグや週末に使うリュックなどをポンと入れておくだけで、必要なときにすぐ取り出せるのが便利です。
移動もラクなので、掃除や模様替えのときも手間がかかりません。
このコンテナは折りたたみができるため、もし使わなくなってもコンパクトにまとまります。

「子供が片付けない!」というお客さんの悩みを解消する間取りの工夫として、新しい提案だと思います。
細かな仕切りや扉がなく、さっと一瞥するだけで全体が確認できる『家族ロッカー』は、これまでの「しまい込む収納」とは違って取っつきやすく、大らかです。

夏に「蚊がいなくなった」

今年の夏は「蚊がいなくなった」と感じた方も多かったのではないかと思います。
蚊は35℃以上で活発に活動しなくなり、40℃で生きていられなくなります。
生き物の活動にも気温上昇の影響が出てきていることを示しており「生態系にも影響が出て来る前兆」が現れていることが分かります。

2025年大気中二酸化炭素は過去200万年で最高濃度に

今年の大気中二酸化炭素濃度は、ハワイのマウナロア観測所における5月の月平均値が史上初めて430ppmを超え、過去200万年以上で最高を記録しました。

昨年5月と比較すると3.6ppmの大幅な増加となりました。
CO2濃度は年々上昇しており、この傾向が続いています。

産業革命以前は約280 ppmで安定していましたが、それ以降は人間の活動によって排出される温室効果ガスにより濃度が上昇しています。

大気中のCO2濃度の上昇は地球温暖化の主要な原因と考えられています。

今の子供たちが生きているうちに「5.7℃上昇」する可能性も

この1年間(2023年2月~2024年1月)の世界の平均気温は、産業革命の前と比較して
1.5℃気温上昇しました。

このまま手を打たないでいると平均気温が最大で5.7℃上昇すると予想されています。
このケースは2100年と予測されています。
2100年と聞くと、とても遠い未来に感じますが、「今の子供たちが生きている時代」ですので、そう遠い未来の話ではありません。

今の子供たちが生きている間に、地球温暖化による大規模な異常気象や食糧危機などに見舞われるのです。

家づくりを手掛ける私たちにできるリアルな取り組みは、住む人の命を守る「災害に強い家づくり」です

by株式会社 大東建設 阿部正昭

 

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