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形態がさまざまな「リフォーム会社」の探し方(リフォームの基礎知識5)
今回も独断と偏見で、旧暦のお話から、入らせていただきます。
春分 初侯 雀始めて巣くう(すずめはじめてすくう)
連子鯛の日(れんこだいのひ)
海に身を投げた女性たちが化身したという、悲しくも美しい逸話をもつ魚がいます。
日本海西部や東シナ海に多く生息する黄鯛(きだい)、別名「連子鯛(れんこだい)です。
「連子」とは「かわいい」を意味する「ベンコ」が訛ったとも、次々と連なって獲れる様子をあらわしているともいわれています。
1185(元暦2)年3月24日、壇ノ浦の戦いで平家は滅亡しました。
戦いの舞台になった山口県には、そのとき、幼い安徳(あんとく)天皇とともに入水した女官たちが数多くいたそうです。その女官たちが連子鯛となった。
という伝説があります。
連子鯛は加熱しても、身はふっくらやわらかなのです。塩焼きや煮つけがオススメで、真鯛よりお手ごろな価格も魅力です。
そして、雀が枯れ草や小枝、藁などを集めて、巣をつくり始める頃という七十二候の季節は、春分の初候、3月20日~24日ごろにやってきます。
雀が人家のそばに巣をつくるのは、つばめと同じで百舌鳥(もず)などの猛禽類や蛇など天敵が人間を恐れて寄り付かないようにするためといわれています。
瓦の形には、波があって、瓦と瓦の間に、雀の巣にちょうどいい隙間があります。
そこに巣づくりをするのですが、雀がひょこっと顔を出します。その可愛さはなんともいえないものがあります。
ところが、人間は、ひどいもので雀返しと言って、巣をつくれないようなものを施します。
私自身、頼まれるとやらざるを得ません。一番ひどい奴ですね(笑)
雀は、人の暮らしに最も身近な鳥ですが、農耕で生計を立てていたころは、穀物を荒らす害鳥とされたり、害虫の繁殖期には大量に餌としてたべてくれるので益鳥ともいわれてきました。
結局は、人間にとっての都合でしかないのですね。(笑)
形態がさまざまな「リフォーム会社」の探し方(リフォームの基礎知識5)
【リフォーム会社には特徴や得意分野があります。】
通常のリフォーム会社の情報は、だいたい、リフォーム雑誌やインターネットのリフォーム情報サイトなどで得られます。ただし、ひと口にリフォーム会社といってもさまざまなタイプがあります。
リフォーム会社という業態自体が実はそれほど歴史のあるものでないのです。以前は建設会社などによる修繕が中心でした。ところが、最近では、単なる修繕にとどまらず、より暮らしやすい住まいへ改築する人が増えてきたため、リフォーム専門会社が生まれました。
したがって、簡単に言ってしまえば、建築会社系もあれば、不動産会社系、電気や水道、ガス設備工事の会社系など、さまざまなリフォーム会社があります。それぞれに得意分野や独特の特徴を持っています。
もちろん近年では当初からリフォーム会社として会社を設立するケースも増えています。逆にいえば、リフォーム専門の会社といっても、建設会社系であれば大抵新築や建替えも行っているのが現状だと思います。
会社をチェックする場合は、そうしたことも事前に知っておくと選ぶ際に参考になると思います。依頼先は建築家という選択肢もあります。
不動産系と同じで、実際に工事を行うのは工務店ですが、建築家が設計し、見積もりや工事のチェックを行います。第三者的な立場で見積もり内容を精査し、工事を見てくれる安心感があります。
ただし、設計も見積もりや工事のチェックも、すべて建築家の手間や利益が積み上げられますので、工事費は格段に高額になります。それは、不動産系もまったく同じだと思います。
設計の癖は個々の建築家で異なるので、ホームページを参考にするとよいかもしれません。ただし、どこでも一緒だと思いますが、HPでは自分の会社の良いところだけしか見せませんのであしからず。
考え方として、少しは参考になるかもしれませんので、お話しておきますが、建築家は住まいのことを「作品」。不動産系は「物件」。
建設会社、工務店系は「現場」といいます。
あまりにも大雑把なのであくまでもニュアンスとして捉えておいてください。
いずれにしても依頼先を選ぶ際には、自分がリフォームに何を求め、どうしたいと思っているかが最も重要な基準となります。デザイン的なことや会社の規模やネームバリューだけにとらわれず、親しみやすさ、などさまざまな観点から考えてみることをお薦めします。
そのためにまずは自分たちが何を一番求めているのか、将来どのようになっていたいのかを、もう一度じっくり確かめてみる必要があるのです。
【リフォーム会社に何を一番求めるのか?】
例えば…
・営業と施工が分かれているが、現場担当者がすべて責任をもって対応してくれる。
・一戸建てリフォームの実績が豊富にある。
例えば、上記のような要望が強い場合は?下記の①もしくは、②のタイプのリフォーム会社がよろしいのでは?
例えば…
・規模は小さくても地域密着型。
・自然素材をうまく扱える現場担当者や、職人がいる。
・保証やアフターサービスがしっかりしている。
例えば、上記のような要望が強い場合は?下記の②のタイプのリフォーム会社がよろしいのでは?
例えば…
・設備面で困るとすぐに対応してくれ、メンテナンスの面倒も見てくれる。ホームドクター的な存在になってほしい人。
・営業はいなくて、どちらかというと職人気質的なところがある。
例えば、上記のような要望が強い場合は?下記の③のタイプのリフォーム会社がよろしいのでは?
例えば…
・内装中心のリフォームを考えている。
・インテリア小物などのアドバイス、細かな生活提案もしてくれる。
例えば、上記のような要望が強い場合は?下記の④のタイプのリフォーム会社がよろしいのでは?
例えば…
・知名度の高い大手の会社がいいと思っている。
・営業や設計施工担当がはっきり分かれており、組織的に対応してくれる。
・マンションリフォームが得意
例えば、上記のような要望が強い場合は?下記の⑤のタイプのリフォーム会社がよろしいのでは?
①【リフォーム専門系】
会社設立当初からリフォーム専門会社として創業している会社。比較的歴史は浅い場合が多い。
②【建設会社・工務店系】
長年、新築の仕事をメインに手がけてからリフォームに進出。大手住宅メーカーから、地域密着の工務店までさまざまな会社がある。
※①、②の形態の会社は、重複する部分も多い。
③【給排水設備会社系】
新築の水廻り設備の設置やメンテナンスをメインに手がけている会社だが、リフォーム全般を手がけている場合も多い。
④【インテリアショップ系】
家具やカーテンを扱う店がリフォームも手がけるようになった会社。インテイリアの商品知識、ノウハウが充実している。
⑤【大手不動産会社系】
大手マンションデベロッパーなどの系列会社で、一部建設会社系とも重複する。高額リフォームになることは間違いないが、見積もりの段階で断れる自信があれば、話を聞いてみる価値はあるかもしれません。マンションのリフォーム実績が豊富であることが多い。が、満足できる工事になるとは限らない。