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エアコンを付けっぱなしで寝ると朝だるくなる分け

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今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。

大暑(たいしょ)初候 桐始めて花を結ぶ(きりはじめてはなをむすぶ)

蝉の鳴き声

「ジージージージー」
「ミーンミンミンミン」
「ニーーーチーーーー」

今年も蝉が高らかに泣き始めました。公園の植え込みや樹木の幹に目をやれば、ポツンポツンと脱殻が。

蝉の脱殻なんですが、何個集められるか競ったり、服にくっつけたり、この時季ならではの遊び道具です。

ちなみに冒頭の鳴き声は順にアブラゼミ、ミンミンゼミ、ニイニイゼミ。

後ろのふたつは鳴き声由来の名前だとわかりますが、アブラゼミは?と調べたところ、「ジージー」が揚げ物をしている音に似ているからだとか。

納得!!
って感じですよねー。

逆に鳴き声から、アブラゼミの名前が付いたような気もしないでもないですけどね。

エアコンの使い方

エアコンを点けたまま寝ると…

エアコンを付けっぱなしで寝ると朝だるくなるわけ

熱帯夜の睡眠障害~健康被害額は3億4千万円(℃/日、東京23区)にもなるのです。

「熱帯夜」の季節がやってきました。その「熱帯夜」とは、夜間に気温が25℃を下回らない日のこと…

東京23区で実施されたアンケート調査では、25℃を下回らない熱帯夜になると睡眠障害の人が増加します。特に暑さの厳しい都心や内陸部では、睡眠不足・睡眠障害の人が30%近くにもなります(図)。

温度と睡眠障害

夜間最低温度と睡眠障害

この調査では、熱帯夜の睡眠障害による健康被害額の算定をおこなった結果、なんと、なんと…夜間の最低気温が25℃から1℃上回るごとに1日あたり3億4千万円(東京23区)にのぼると推定されてしまいました。

【エアコンをつけたままにしたがらないのは、だるくなるから?】

一昔前ならば、エアコンは寝つくときだけつけておき、寝ついたところの時間でオフになるようにタイマーをセットしておくのが一般的でしたが、昨今の暑さでは、エアコンが切れればたまらず汗だくとなり、目覚めてしまうかもしれません。

そこで、寒くなりすぎないようにやや高めの温度に設定して、一晩中エアコンをつけておくという考え方が、最近では主流となりました。
ただ、「エアコンつけっぱなしで寝ると、次の朝だるいんですよね」 と言う人も多いようです。本当でしょうか?

なぜ、つけっぱなしだと次の朝、からだがだるいのでしょうか。この、「エアコンつけっぱなし問題」については、きちんとした検証がしておかなければなりませんね。

【深部体温を下げないと寝付きが良くないので…最初のコア睡眠期は、エアコンを確実につけておきます】

睡眠と体温

睡眠と体温の関係

皮膚表面温度と深部体温が下がると眠りやすくなります。暑い夜に「氷枕」がすすめられるのは、頸部を通る頸動脈が冷やされることにより、深部体温が下がるためなのです。

そして、人間にとって重要な成長ホルモン(幼少期はからだの成長、大人になってからは新陳代謝を促進)の分泌がさかんになるノンレム睡眠は、睡眠前半にみられます。

高温多湿な寝室での睡眠実験によると、睡眠の前半にエアコンをつけておかないとノンレム睡眠もレム睡眠も減少し、本来深い睡眠が少ないはずの睡眠後半にずれて出現し、朝が来ても眠りが深いため、起床しづらくなってしまいます 。

なので、高温多湿な寝室では深部の熱が放熱できず、睡眠の質が悪化してしまうのです。
寝付き良くしたいのであれば、エアコンをつけることは必須として、問題は「朝までつけておくか、それとも途中でオフにするか」、になりますね。

深部体温

深部体温と皮膚温度

【起床時に低体温では起きづらいので、朝だるいのは「冷えすぎ」が原因】

エアコンの温度設定が低過ぎると、必要以上に体温が下がってしまいます。それが、だるさの要因として考えられます。また、目覚める頃には深部体温はもっとも低下し、逆に皮膚温度は深部からの熱発散で上昇しています。

ところが朝方にあまりに涼しいと、皮膚温度が下がってしまい、覚醒度も低下します。

目覚める前の冷えすぎも、だるさの一因となってしまうのです。

【扇風機は睡眠を悪くする】

扇風機の風

扇風機の風と睡眠

熱帯夜の快眠対策では、扇風機についてもさまざまな情報が出回っています。
暑いなか覚醒しているときに風を感じれば快適ですが、睡眠中に強い風をずっと浴びていては皮膚体温が奪われてしまい、身体への負担は大きいと考えられます。

首振り的な風も、余計な皮膚への冷感刺激となり、睡眠が妨げられてしまいます。

扇風機とエアコンの位置

扇風機とエアコンの効率的な位置

風速 0.14m/s(一般的なエアコンの風速) の風でも心拍数が上昇し、覚醒頻度が多くなり、結果的に睡眠の質が悪くなったという論文が発表されたそうです。
扇風機の風ははるかに強力ですから、長時間の使用は要注意です。

とはいえ、私の場合はエアコンを付けたままの状態よりも、扇風機やサーキュレーターを回している方が、よく眠れるような気がします。気のせいなのでしょうか??

【どちらにしても、朝、冷え過ぎない対策が必要】

レム睡眠

レム睡眠とノンレム睡眠の周期

タイマーをセットするならば、寝つきだけのわずかな時間だけでなく、冷房時間を十分に取ることが必要なようです。時間で言えばノンレムとレム睡眠が2サイクル含まれる入眠後3時間程度はほしいそうです。

とはいえ、エアコンがオフになるとたちまち他の部屋からの湿気が入り込みます。なぜならば、水蒸気は拡散性が強く、湿度の高いところから低いところへの移動も速いためです。さらに壁や家具からの輻射熱によって、不快度が一気に上昇してしまいます。

この結果、タイマーが切れて汗だくで起きてエアコンをまたつけて寝るということを繰り返していると、心拍変動も大きくなります。
さらに、汗が冷やされ蒸発し、体温が奪われるなど身体への負担が増え、朝のだるさの原因となってしまいます。

オン・オフの繰り返しでは電気代もかえって高くなってしまうことを考えると、やはりやや高めの温度、26~28℃で一晩中つけておくことをお薦めいたします。

それでも朝だるいならば、温度設定が低いことによる朝の冷えすぎが考えられます。特に女性や高齢者は冷えを感じやすいので、自分に合うように冷房温度を調整する必要があります。

希望設定温度

エアコンの希望設定温度、男女の違い

【希望設定温度に男女差…ボーダーラインは26~27℃】

同じ部屋で一緒に寝ている人それぞれの希望温度を調べてみました。するとエアコンの温度設定については明らかに心地よいと感じる温度には個人差があることが分かります。

男性の結果で希望する設定温度で最も多かったのは「26℃」19.7%、次いで「25℃」17.7%、「28℃」17.3%の順です。

女性では「28℃」が28.3%で最も多く、「27℃」19.9%、「26℃」18.1%という結果で、男性の希望設定温度が低く、女性のほうが高い傾向にありました。

男女差に注目すると、「26℃」以下の回答では男性の占める割合が高く、
「27℃」以上では女性が男性を上回り、その境界線は26℃~27℃と明確です。この男女の体感温度の境界線は、越えがたいものがありそうです。

【エアコン設定温度の決定権は女性が握っている?】

エアコン設定温度

エアコン設定温度は一般的には女性が決定権

「冷えは万病のもと」と言われてきました。当然女性の方に合せるべきだと思うのですが…
それでは、実際の設定温度はどうしているのでしょうか?

調査の結果

「自分の希望に近い」が 37.9%、
「相手や家族の希望に近い」が 28.4%、
「お互いの中間の温度」が 20.3%。
自分の希望を通す人、相手に譲る人、互いの妥協点を探る人。

…暑い夜、設定温度をめぐる静かなバトルが繰り広げられていそうです。

さらに男女別に見ると、

女性決定権

エアコン設定温度。女性決定権

「自分の希望に近い」は、男性が36.2%、女性が39.4%。
「お互いの中間の温度」も、男性17.5%、女性23.0%と、女性のほうが高くなっていました。

就寝時、女性はなかなか設定温度を譲らず、男性のほうが耐えているケースが多いのかもしれません。
女性のほうが粘り強く主張を押し通していると考えられます。

【熱帯夜にまつわる睡眠対策&エピソード】

エアコンの温度設定日用品情報を提供する(株)プラネット(東京都)がエアコンと熱帯夜にまつわるエピソードを聞いたところ、たくさんの「睡眠対策」が寄せられました。多かったのは、ひんやりする「冷感寝具」を絶賛する声です。

そのほか、入浴時の対策法もありました。家電製品には頼りたくないエコ派の人は、試してみる価値がありそうですね。

冷感寝具

冷感寝具

【エアコン設定温度バトルの実態】
●主人とは室温の感じ方に差があり、主人には気持ちよいドライ状態でも私には寒くて目が覚めてしまうため、別々に寝るようになりました。(女性・60代) ●夫が寝た後で温度を上げ、タイマーをかけて寝ます。(女性・30代)

【おススメ!冷感グッズ】
●シーツをクール素材にしている。(女性・70代上)
●アイスノンがいちばん効果あり。(女性・50代)

【まだある!睡眠対策】
●お風呂にハッカを入れて入ります。(男性・60代)
●メントール系のボディーシャンプーを使用すると、さっぱりして体温が下がる。(女性・50代)

【冷暖房共にエアコンの効く家づくり】
~ 住宅性能の改善は、気密→断熱→これからは熱容量(蓄熱・蓄冷)に注目

アクアレイアー昔ながらの家づくりでは隙間も多く、断熱も不十分なうえ熱容量も小さくて、エアコンを切った途端に暖かい外気と湿気が侵入してきます。
この結果、エアコン温度を下げすぎることとなり、健康被害の原因となっています。

最近の高性能な家づくりでは、気密性能や断熱性能への配慮が見られます。
ところが実際には、熱容量(蓄熱性能)の重要性にはまだまだ気がついていないようです。

日中の遮熱に配慮することを前提に夜間冷気を蓄冷できれば、昔の蔵やトンネルのような空間が実現し、エアコンの負荷を最小限におさえることが可能になるのです。
グラフは、アクアレイヤーという水蓄熱設備による、夏の涼房効果を実測したデータです。

最後に…
【接触冷感の生地は何故冷たいのでしょう?】

熱伝導現象

熱伝導現象

寝具がひんやりしていれば夏の寝苦しさも軽減するということで開発されたのが、接触冷感の寝具です。

接触冷感の寝具は敷きパッドを中心に色んな商品がありますが、肌に触れているとひんやりして気持ちが良いです。

接触冷感の生地

接触冷感の生地はなぜヒンヤリするのか?

ただ、触れた瞬間は冷たくて気持ちが良いものの、ずっと肌に触れていると暖かくなります。

ところが、接触冷感のメリットはもう一つあります。寝返りをするなど体勢を変えたときにまたひんやり感を味わえることです。
そうすると皮膚表面の温度は低下し、寝具内の温度も下がりますので、寝苦しさが和らぎます。

そもそも接触冷感の生地を冷たく感じるのは何故でしょうか。

触れた瞬間に冷たいと感じる生地は色々ありますが、共通しているのは「熱伝導性」が良いことです。熱伝導が良いとはつまり、熱が移動しやすいことを意味し、熱は温度の低い方へ移動する習性があります。

鉄を触ると冷たく感じるのは熱伝導が高いためで、触れた瞬間に皮膚の熱が奪われて、ひんやり冷たく感じるのです。

また繊維の中に水分を多く含むシルクや硬くシャリ感のある麻も触ったときに冷たく感じる、接触冷感素材といえます。

なお、接触冷感素材として使われるのはレーヨン、キュプラ、ポリエステルなどの天然繊維から作られた化学繊維であることが多いです。
代表的な接触冷感衣類のユニクロ・エアリズムも主原料はポリエステルです。

ちなみに、私は夏の夜は、竹のような素材を編み込んだ、マットを畳の上に広げて寝ています。六つ折にすれば、およそヨコ60cm✕タテ30cm✕10cm厚に一秒で畳めますのでスペースもほとんど気になりません。これは、ほんとうに寝返りを打つたびに、ヒンヤリ感じられて快適です。良かったら、使ってみてください。

by株式会社 大東建設 阿部正昭

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