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「北側」に道路という条件の敷地なら…【いい間取りの例④】
今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。
夏至(げし)初候 乃東枯る(なつくさかれる)
生酒(なまざけ)
米と麹(こうじ)、水を発酵させてできる日本酒の多くは、長期間にわたり美味しさを保つため、貯蔵前と瓶詰め前に2回火入れ(加熱処理)を行います。
一方「生酒(なまざけ)」とは、一度も火入れをせずに熟成・出荷する日本酒のこと。酵素や酵母が醸し出す華やかな香りや軽い口当たり、フレッシュで爽やかな味わいが身上で、「本生」や「生生」とも呼ばれます。
味わいが変化しやすいデリケートな性質を持っているため、保管は冷蔵庫がベストだそうです。
当然、オレはお酒の味は分からないので、酒造りを生業にしている友人から聞いた話に過ぎませんが、キリリと冷やした生酒クイっといただけば、蒸し暑さも遠のく清涼感が駆け抜けて、たまらないそうです。
・今日という一日を愉しむなら
先ほどは、生酒のお話をさせてもらいましたが、今日は生酒の記念日【生酒の日】だったんです。
日本ではじめて常温流通が可能な生酒が発売されたのは、1984(昭和59)年の今日だそうです。
貯蔵や流通、梱包技術が発達したことで、夏場には味わえなかった生酒がたのしめるようになりました。
意外にもつい最近のことなのですね。世の中知らないことばかりです。
【天覧試合の日】
1959(昭和34)年は私の生まれた年ですが、その年の今日、史上はじめて天皇陛下と皇后陛下がプロ野球を観戦されました。
対戦カードは巨人対阪神。4対4の同点で迎えた9回裏、先頭打者の長嶋茂雄さんが、サヨナラホームランを放ち、歴史に残る一戦を締め括りました。
・今の季節を愉しむなら…
【オクラ】
オクラのネバネバのもとは食物繊維のベクチンとタンパク質のムチン。これらの成分が血糖値を下げ、腸の調子を整えてくれます。
茹でたオクラをクリームチーズと和(あ)えれば、生酒にぴったりのアテにもなります。
もちろんオレは酒なしの本命としてですけどね。
「北側」に道路という条件の敷地なら…【いい間取りの例④】
【リビングを2階スペースで考えてみる】
【1階平面図】
これまで、お伝えしてきたクローバー【方程式】を踏まえ、南側道路の敷地、東側道路の敷地、西側道路の敷地、北側道路の敷地と…敷地の条件ごとに想定される、なによりも「普通の間取り」を考えてみたいと思います。
よく考えてみると、世の中の作品と呼ばれる(有名であれ、なかれ建築家が自分の設計した、人の家をそう呼びます)住宅は目立つようにとか、インパクトに訴えるとか、そこに住む人を最優先に考えているのかな?というものが意外にたくさんあるような気がします。
東西南北接道の4回目の今回は、道路が北側にある34坪ほどの敷地です。セオリーどおり、駐車場は縦列形式として、建物ともども北側に寄せています。
玄関は、駐車場を避けた北東の角に配置しました。そして水廻りは西側の中央付近の空間に集めてみたした。駐車場及び建物を北側に寄せてみたものの、南側の庭は、それほど広くなったとはいえません。
これでは、十分な採光が期待できません。そこで、LDKは2階に配置してみました。吹き抜けと階段は東側の中央部です。ダイニング南側の大きな窓、吹き抜け上部に設(しつら)えたハイサイドライトから取り込んだ光が、吹き抜けを通って1階まで落ちていきます。
玄関と階段の間には、自転車やベビーカーなど大きなものを収納できるよう広い土間を設えてみました。
【A-A断面図】
【道路側(北側)立面図