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「開放感のあるリビングは、住宅密集地の小さな家でも建築可能です」

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今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。

啓蟄(けいちつ)初候 蟄虫戸を啓く(すごもりむしとをひらく)

ありがとう

「サン(3)」と「キュー(9)」が並ぶ今日は、「サンキュー」の語呂合わせから、ありがとうの日。「ありがとう」の語源は「有り難し」で、「滅多にない」といった意味になります。

中世になると、得難い神仏の加護を受けているという思いから、感謝の言葉として用いるようになったそうです。

ところで、あなたは1日何回くらい「ありがとう」と口にしていますか?ある調査によると日本人の平均は1日七回ほど。

「ありがとう」が多い人は、ストレスを引きずりにくいというデータもあるそうです。今日は「ありがとう」をたくさん伝えて、ちょっぴり幸福度の高い一日にしたいものですね。

・今日をたのしむ
【ありがとうの対義語】

「ありがとう」の対義語は「当たり前」とする説があるようです。

【雑穀の日】

古くから日本の食を支えてきた雑穀は、その高い栄養価によって再評価されています。

今日は語呂合わせで3(ざっこ)月9(く)の日。いつものお米にまぜるだけで雑穀米が炊き上がるパックタイプが便利です。

【記念切手記念日】

日本の記念切手第一号は1894(明治27)年3月9日、明治天皇・皇后のご成婚25周年の式典を記念して発行されました。

当時の日本には記念切手の概念がありませんでしたが、在留外国人の新聞投書をきっかけに急遽発行を決定。1ヶ月弱という短期間で製作したそうです。今では日本の記念切手は世界一精巧で美しいと、いわれていますね。

【佐久の日・ケーキ記念日】

神戸(兵庫県)、自由が丘(東京都)と並んで「日本三大ケーキのまち」とされる佐久市(長野県)にちなんで制定されました。

市内の洋菓子店がさまざまなイベントを開催します。お酒の飲めない私は当然ケーキも大好きです。

「開放感のあるリビングは、住宅密集地の小さな家でも建築可能です」

 

前回の後半でのお話では、

都会に暮らす人、住宅密集地に暮らす人にとって切実なのは「いかにして光と風を取り込み、外からの視線を遮(さえぎ)るか」という問題です。以前バスルームのリフォームを紹介した東京都・新宿区のSさんの家は、築43年の木造住宅です。

周囲に老舗(しにせ)の飲食店や古い住宅が犇(ひし)めきあう街の中の、小さな土地に建っています。敷地はなんと8.9坪で、間口が2m70㎝、奥行きが10m92㎝。いわゆる『うなぎの寝床』、丈の、細長い住まいです。家族構成の変化に合わせて何度かリフォームを重ねたのち、子どもが独立したのを機に全面リフォームに踏み切りました。

1階が貸店舗、2階が生活スペースという、かなりタイトな暮らしだったため、店舗部分を住居に戻すことも含め、生活スタイルを見つめ直すことにしました。最初に考えたのは、細長い家のどこを、暮らしの中心にするかということでした。一番の希望は、リビングダイニングを家の中で最もいい場所につくりたい、ということでした。

ところが、日当たりがいいはずの南側には、1mの至近距離に7階建てのビルがドーンと構えていました。窓を開けてもビルの壁しか見えないという惨状です。このあたりは建築基準法上の用途地域は商業地域なので、北側斜線などもありません。西側と東側は今のところは空いていますが、やはり、建蔽率(けんぺいりつ)100%という土地柄なので、いつ、敷地境界ぎりぎりの家が建ってもおかしくありません。

というお話でした。

今回は、どのようにして開放感のあるリビングをプランニングしたのかお話させていただきたいと思います。

北側道路には4mの幅員があり、さらにその先には護岸工事がされている20mの川が流れています。遮るものは何もありません。そこで迷わず、2階の北側をリビングダイニングにすることに決まりました。

2階の南側には、L字型キッチンを配置しました。シンク面幅1m65㎝、コンロ面幅2m10㎝という比較的小さなL字型の中に、食器洗い乾燥機とドラム式洗濯乾燥機をビルトインしています。

洗濯乾燥機はL字のコーナーに、キッチンではなく廊下側から使う向きに設置しました。表面に扉を付けたので、普段は扉を閉めておけば見苦しいこともありません。L字型コーナーの欠点としては、デッドスペースになりやすいところです。

それを外側から使うようにすることで、デッドスペースは解消されました。さらに出窓を設置(出窓は造作出窓)し、その下に棚を付けて食品庫にしました。コンパクトなスペースの中に、いろいろな機能が目白押しにギュッと詰まっているのです。

1階~2階~屋上を繋(つな)ぐ階段の下は、およそ1.5畳分の小さなウォークインクローゼットとしました。このウォークインクローゼットが1階の寝室に繋がっていて、生活多目的収納室としても使われているのです。

2階北側だけは、窓を大きくとって開放的にしました。ただし東西や南側の壁はしっかり閉じ、窓も含め高気密高断熱の部屋としました。もちろん換気は24時間の第三種換気システムを使用しています。

なるべく空間を細かく区切らず、設備機能を集中させるー密集地の小さな家でも、工夫次第では快適な上に尚且つ豊かな空間をつくることは可能なのです。

【リフォーム前】

リフォーム前

 

【リフォーム後】

リフォーム後

 

 

 

住宅密集地の約10坪の土地に建つS様邸。視界を遮(さえぎ)るものがない2階の道路+川側(北側)にリビングダイニングを配置することにしました。北側だけは窓を大きく(床壁天井も含め窓は断熱窓)取り、近隣周囲の建物と接する南.東.西は小さな窓にしてあります。

南側にはL字型キッチンを配置。この一部に洗濯機をビルトインするなど、家事機能を充実させました。ポイントは空間を細かく仕切らずに、階段でさりげなく空間を分けているのも、狭小住宅ならではの工夫を施しています。

by株式会社 大東建設 阿部正昭

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