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【主婦の悩み!段差付システムキッチンコンロで腰痛、頭痛も解消!!】
今回も独断と偏見で、旧暦のお話から、入らせていただきます。
清明 末候 虹始めて見る(にじはじめてあらわる)
牧開き(まきひらき)
北海道には高校時代の友人がいて、過酷な寒さと共存しながら、花の栽培を生業にしています。
もともと、東京生まれの、東京育ちだった彼は、三十年前に農業をしに👩🌾行ったわけですから、言葉に言い尽くせない苦労があったに違いありません。
そして今の時季、そんな過酷な北の地方に春が訪れると、牛や馬たちを牧野へ放つ、牧開きの時期がやって来ます。長い冬の間は風雪から守るために、牛舎や馬小屋にずっと入っていたので、野外に出て日を浴びられる気持ちのいい季節の到来です。これは「厩出し(うまやだし)」ともいいます。
北海道などでは年に一度、家畜の羊の毛を刈る剪毛期(せんもうき)が、四月から五月ころにあり、羊の毛刈る、という季語にもなっています。
ちなみに、村上春樹の小説『羊をめぐる冒険』で北海道の牧羊の話が出てきますが、舞台のモデルの一つが、美深町(びふかちょう)の仁宇布(にうふ)地区の農場ではないかといわれています。
清明の末候が、虹始めて見る(にじはじめてあらわる)ですが、その年初めて、雨上がりに空に虹がかかるようになるころ、という意味で、4月15日から19日頃の季節のことです。
【主婦の悩み!段差付システムキッチンコンロで腰痛、頭痛も解消!!】
主婦は、長時間立ちっぱなしで作業をするため腰痛が悩みの種といわれています。これを解消するためには、腰に負担の少ない姿勢でいられるキッチンを考えなくてはなりません。すなわち、キッチンの高さ選びが重要な課題になります。
日本初のシステムキッチンが登場した30数年前、もちろん外国では50数年前には存在していましたけどね。1960年代の「奥様は魔女」では立派なシステムキッチンが設置されていました。ですが、アメリカのそれとの違いはキッチンの高さです。日本のメーカーのSKのシンクの高さは80㎝がほとんどを占めていました。
その後、女性の平均身長が伸びたのに併せて85㎝に嵩上げ。現在では、使う人それぞれの身長に合わせて高さを選ぶ、よりパーソナルなキッチンづくりが一般的となっています。
システムキッチンメーカーの算出方法によると「身長÷2+5㎝」が理想の高さとのこと。ところが154㎝の人がこの方法で計算すると、理想の高さは82㎝。この高さでは低すぎて、洗い物をするにも腰をかがめなくてはなりません。これではわざわざ腰痛になるために作業しているようなもの。
「もっと使いやすくて、身体に負担のない高さがあるはず」と思った私は、システムキッチンメーカーの算出法より5㎝高い「身長÷2+10㎝」の高さを考えました。これだと、カウンターの高さは、だいたいおへその少し上あたり。おへそは腰をかがめるときの基準点。カウンターがおへそより上にあたることで、腰を伸ばしたまま作業ができることが分かったのです。
ただ、この高さだと、洗い物や調理台での作業はいいのですが、コンロの前で悩みます。コンロには五徳が乗っているためさらに5㎝高い、90㎝なってしまうのです。ここに寸胴(ずんどう)鍋などのせようものなら、つま先立ちしたって中がのぞけません。取り分けるときも、お皿を高く高く、持ち上げなければならないのです。そこで、これを解消するために考えたのが、シンクと調理台が高めでコンロや配膳台が低めの【段差付システムキッチンコンロ】。使い手の身長に合わせた少し高めのカウンターで、なおかつシンクとコンロの高さに差をつけたキッチンです。
ところが、そんなキッチンはないかと数々のキッチンメーカーを訪ね歩きましたが、どこにも売っていないし、どこもつくってはくれません。(実際は、低額ではありませんし、一般対応でもありませんが、ある程度の特注対応しているところでなら特注で制作できます。)それならば自分でつくってしまおうと、家具屋さんに造ってもらったのが、最初でした。どうしても高額にはなってしまいますし、制約がありますので、数は多くありませんし、バブルのころにしか注文はありません。
ただ、注文いただいたお客さまはほとんどが、失礼ながらあまり身長の高くないかた(150cm前半から140cm代)には、大変喜ばれ紹介もたくさんいただいたと記憶しております。
例えば、お客さまが154cmの身長であれば、シンクや調理台は87cm、コンロと配膳台は75cm。この12cmの差が腰痛防止、背伸びの必要なしの、快適キッチンの証しです。注文キッチンならではの快適性なのです。
【「肘の高さ」-15cm=キッチン天板の高さ】
ここで勘違いしてはいけないのが、すべてこの方程式が合うというわけではありません。例えば、違う方向からアプローチしてみるとわたしなど男性がキッチンに立った場合で考えると、腰を曲げなければ作業できない状況を考えてみると、直立した状態で肘を曲げてみてください。その曲げた肘の位置から床までの高さを図ってみてください。
私の場合、107cmです。15cmマイナスするとキッチン天板の高さは、92cmとなります。その高さがもっとも使いやすいと思います。ところが先ほどの方程式に当てはめてみると、身長÷2+10cmとすると、キッチンの高さは96cmになってしまいます。その高さでは高すぎます。シンクが使いづらくなってしまうのです。
身長の高さとキッチンの高さには密接な関係があるのですが、肘の高さのほうが関係している場合もあるのです。どちらにしても誰にでも当てはまる方程式があると思い込むことは危険です。よく検討してみることが重要なのだと思っています。