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キッチンは広さより設備の配置や動線を考える。
キッチンは広さより設備の配置や動線を考える。
今回も独断と偏見で、旧暦のお話から、入らせていただきます。
夏至 次候 菖蒲華さく
夏越しの祓(なごしのはらえ)
六月と十二月の末日には、半年分の穢れを祓う行事があるんですね。六月のほうは、夏越しの祓えで、十二月は年越しの祓です。
夏越しの祓では、神社の境内に茅草(ちぐさ)の輪が立てられます。そこをくぐるのが、茅(かや)の輪くぐりといって、お祓いになります。輪っかをぐるぐると、左廻り、右廻り、また左廻りと8の字に三回くぐるのがお約束だそうです。
今年も元気に暑い夏を越せますように、と夏越しの祓をしないといけませんね。❀.(*´▽`*)❀.
七十二候ではちょっとゆっくりめで夏至の次候、六月二十六日から三十日ごろに菖蒲華さくの季節がやってきます。
不思議なもので、あやめの花には傘のような花柱(かちゅう)(めしべの一部)があって、その下のおしべを濡らさないようにできているんですね。梅雨どきの花がもって生まれた天然の雨よけに、生命の繊細な神秘を見る思いがします。
菖蒲の花は⚜めしべが、おしべを守っているんですね( ˙-˙ ; )驚きです‼️
でもでも、人間も同じなのかもしれません。男が女を守っているように見えて、ほんとうは、女がいなければ、男は生きていけないような気がします。
キッチンは広さより設備の配置や動線を考える。
「なんだかうちのキッチンは使いにくいです。見てもらえませんか??」とリフォームの相談にみえたSさん。図面を見るとキッチンのみで6畳もあって十分な広さ。ですが、動線に無駄の多いレイアウトで、明らかに使いづらそうでした。ご本人はのSさんは、使い慣れてしまっているので、なぜ使いにくいのか理由が分かっていませんでした。
理由は、広過ぎることが原因でした。窓側には壁づけのキッチンが配置されていて、反対側の壁には冷蔵庫と食器棚が置いてありました。これだけ聞くと一般的なレイアウトのような気がしますが、少しだけ広いので使いにくかったのです。冷蔵庫から出したものをシンクに運ぶだけでも、4〜5歩もかかってしまいます。料理ができあがったら、盛り付ける皿を用意するのに、また離れた食器棚との間を往復することになります。
広いために動線が複雑化し、必要以上に動いて疲れてしまうのです。
料理というのは、調理をしている間だけでなく、器に盛りつけるまでの一連の作業や動作を指しているのです。キッチンのプランを考える際に、シンクやコンロのほかにも、冷蔵庫や配膳台、食器棚の位置関係まで考えて配置しなくてはならないのです。これらの間を、短い距離で、滞りなく動けるように考えることが重要です。
そこで、キッチンカウンターから80㎝ほど離れた部屋の中央に、独立型のカウンターを設置し、配膳台としました。
これは「使いやすいキッチンは「蟹歩き2歩まで」←参照LINK にのっとったプランです。
冷蔵庫はキッチン側に移動させ、シンクの近くに配置。この際、シンクとコンロの位置を入れ替えて、冷蔵庫とコンロが隣り合わせにならないように配置を考慮しました。コンロで火を使っているときに冷蔵庫を開けた場合、庫内の温度が一気に上がるのを避けるためです。
キッチンの入り口〜冷蔵庫〜シンクの位置を近くしたので、驚異的に動線もスムーズなりました。買い物から帰ると、すぐに冷蔵庫にしまうことができ、料理をするときにも冷蔵庫から出したものをすぐシンクで洗うことができます。
それから、また、壁面には、奥行き20㎝の食器棚をあつらえて設置しました。奥行きが浅いので見やすく取り出しやすいと思いのほか喜ばれています。
もともとの開放感はそのままに残し、動線の無駄をなくすことで、驚くほど使いやすくなったたかがキッチンのリフォームですが、されどキッチンリフォームなのです。キッチンにおいては、特に広さも必要ですが、より動線のほうが、重要なのです。