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「キッチンは型別に有利もあれば不利もある」【キッチンCASE3】
今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。
夏至 次候 菖蒲華さく
夏越しの祓(なごしのはらえ)
夏越しの祓(なごしのはらえ)の時季が来ました。
今日でちょうど一年の半分が過ぎました。
6月と12月の末日には、半年分の穢れを祓う行事があるんですね。六月のほうは、夏越しの祓えで、十二月は年越しの祓えです。
夏越しの祓では、神社の境内に茅草(ちぐさ)の輪が立てられます。そこをくぐるのが、茅(かや)の輪くぐりといって、お祓いになります。
輪っかをぐるぐると、左廻り、右廻り、また左廻りと8の字に三回くぐるのがお約束だそうです。
今年も元気に暑い夏を越せますように、と夏越しの祓をしないといけませんね。
「キッチンは型別に有利もあれば不利もある」【キッチンCASE3】
クローズドキッチンに配膳カウンターを組み込んだ形は意外に便利です
最近ではオープン系のキッチンなどが、やたらともてはやされてはいますが、場合によっては、ダイニングスペースとの間を仕切ることができるクローズドキッチンは、意外に機能的で使いやすいキッチンです。
戸を閉めてしまえば、臭いや煙などがダイニングやリビングに蔓延する心配もないし、急な来客のときでも大丈夫、心配ありません。
ちょっと前まで、料理を頻繁にされる人は、このタイプを好む傾向が大きかったように思います。
ところが、従来のマンションの間取りで形が細長くなりやすい、光が入りにくいという問題もあり、最近では広いスペース、明るい空間をつくるオープン型キッチンへと人気の潮流は変わってきているようです。
フルオープンキッチンとまではいかない、クローズドキッチンに配膳カウンターを組み付けた形(セミオープンキッチン)が意外と便利なのです。
このタイプは扉や壁の使い方によってダイニングとキッチンの関係性が変わり、部屋のイメージにも影響を与えます。建築設計関係者としてやりがいのある面白いタイプのキッチンでもあると私は考えています。
①クローズドキッチンに配膳カウンター組み付けたタイプです。
(セミオープンキッチンともいいます)
扉と引き戸の開閉具合によって、オープン型からクローズ型まである程度自由に表情を変えることができます。一方でスペースを立体的に使いやすい分、収納面での充実も図れるのです。
②普段は繋がっていて、場合によっては切り離して独立させることも可能です。
③扉を閉めることでキッチンを隠すことも可能となります。
④収納と配膳カウンターを組み付けた形は、目隠しにもなり、ある程度の開放感も損なわないことが可能となります。
⑤扉の開け閉めによって開放型にも目隠し型にも成り得ることが可能です。
【キッチンのタイプは、ダイニングとの繋がり方で決まるものです。】
☆開放的なオープン型キッチン 《キッチンとダイニングの一体感の度合い(大)》
新築・改築・リフォームを問わず、最近人気のアイテムが、アイランドタイプの開放型キッチンです。もう既に流行りだしてから10年以上の時が経過していますから、流行りとはいえないかもしれませんが…。
でも現在でも一番人気はアイランドタイプの開放型キッチンであることはほぼ間違いありません。もちろん10数年の間に同じアイランドでも数々の違いはあることはいうまでもありませんけどね。
アイランド型の特徴といえば、部屋の真ん中に、キッチン機能のある台を島のように配置したタイプです。島ようだから、アイランドキッチンと呼ばれています。
開放度が最も高く、ダイニングと一体化して伸びやかなスペースとなります。オープンな空間は、それだけで幸せな家族の雰囲気を醸し出してくれます。
ところが、料理の臭いが他の部屋に漏れ出したり、炊事作業が丸見えとなり、隠すことができない問題も発生してきます。
☆セミオープン型キッチン《キッチンとダイニングの一体感の度合い(中)》
料理する人と食べる人との距離が近いので、料理をしながら話をしたい現代の忙しい人たち向けと言えるのかもしれません。ダイニングとの繋がりを持ちながら、換気扇や吊戸棚を隠すのがセミオープン型キッチンなのです。吊戸棚部分があるかないかによって、オープンな空間の度合いがまったく変わってきます。
☆視線のみ繋がるキッチン《キッチンとダイニングの一体感の度合い(小)》
できるだけオープンにダイニングと繋がりたいけれど、仕事をしている奥様方には、どうしても片付けをしているわけにもいきませんね。乱雑になってしまうキッチンは見せたくない、という欲求を叶えるのが視線だけを繋げたタイプなのです。
これは、キッチンのシンクから25~30cmをかくほするだけで、ダイニング側からは料理する手元が見えなくなります。視線は繋がりながらもダイニング側には水も油も飛ばさない、ある意味、理想的なキッチンの形ともいえるかもしれません。
【キッチンの開放度とダイニングの繋がり方の特徴】
断面図← →対面図(展開図)
【セミオープン型キッチン】
視線のみ繋がるキッチンも間違いなく有りです。
暖面図← →対面図(展開図)
【視線のみ繋がるキッチン】