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片付く整理収納を極める[片付く収納追求①]
今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。
大雪 末候 鱖魚群がる(さけむらがる)
年の市と羽子板市(はごいたいち)
スーパーマーケットやデパートがない時代、生活必需品を買い求める人々が向かったのは「市(いち)」です。
特に年の瀬には、お正月用品や新年を迎えるにあたり新調したい道具類が集まる「年(歳)の市」が各地に立ちました。
毎年12月17〜19日に開く浅草羽子板市も、元は年の市。江戸時代末期頃から邪気をはね(羽根)返す縁起物である羽子板と羽根がお正月飾りとして人気を呼ぶようになり、今も多くの人で賑わいます。
定番は歌舞伎の助六や藤娘といった和の魅力あふれる絵柄。今年話題になった有名人やスポーツ選手をモチーフにした「世相(せそう)羽子板」も登場します。
片付く整理収納を極める[片付く収納追求①]
たかが収納、されど収納。考えてみれば、収納は主役には、とうていなり難(にく)いのですが、住みやすい家の善し悪しを決める重要なポイントのひとつには違いありません。
よい場所に適切な大きさの収納があれば、片付け上手になれると、つい、思ってしまいますよね。
ここでは、家の全体像を考えるなかで、機能的で、スマートに、そして、片付ける行為自体が楽しくなる収納方法の数々をご紹介したいと思っています。
そうして生まれた「収納」には、とても個性的で、かつ、マニアックなこだわりが数知れずたくさん詰まっているに違いありません。
【こだわりたいといえばキッチン収納】
多くの材料や調味料、食器、そして家庭用電気製品(以後 家電)類があるキッチンはデザインとともに、できるだけ機能的であることが求められるのは当然といえます。
住み手によって使う食器や家電類は量や種類もまちまちです。食品庫やゴミ置き場を含め多様な種類の収納が必要となります。家電類は機器の大きさや必要な機能(熱抜き機能、湯気抜き機能など…)を確認することが重要となります。
食器も普段使いと特別なときに使うものとでは、収納の場所や納め方が変わります。キッチン収納を検討するときには、それぞれの生活スタイルを大切にした設計を行わなければなりません。
ただし、あまり、ガチガチに特定のものしか使えないようにしてしまっては、将来家族構成などが変わったときなど、まったく使用に耐えないものとなってしまいます。
ある程度、大雑把にカテゴリーの範囲を広め設計することが大切です。
【ライフスタイルに合わせた収納計画】
[見せる収納、機能的な収納など日常生活と密接に関わる食器棚は丁寧に計画、デザインされることをお奨めします]
①飾り棚 (コーヒーカップなど。参考奥行き280mm)
②普段使いの食器棚(参考奥行き520mm)
③コーナー棚(コンセントを設置しコーヒーメーカー、インターホン、エアコンスイッチ類をまとめます)
④電子レンジ(電子レンジの背面にコンセントを設置、参考奥行き520mm)
⑤カトラリー類収納(参考高さ50mm、参考奥行き520mm)
⑥引き出しタイプの作業台
⑦炊飯器は引き出し収納がベター(コンセント内蔵)
⑧コーナー収納 (コーヒー、お茶やタオルなどの小物の収納)
⑨大型食器類収納引き出し(参考奥行き520mm)
⑩小物類収納引き出し
【ご参考アドバイス】
L字型キッチン収納。機能が複雑なので色や引手はシンプルなものでまとめることで、全体的な統一感が生まれます。
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【戸棚が便利で機能的なのは、油煙や埃(ほこり)避けのためにも】
① 建具(引き戸が理想)があることで、油や埃によって調味料などが汚れ難くなります。
②吊戸棚上
この上も棚として使うことができます。
③目も手も届く位置にある戸棚は大変使いやすいものです。
④レンジフードと木製の戸棚の間は150mm以上開けるか、離すかしか、もしくは不燃材で仕上げます。
⑤コンロから近くなる場所の仕上げは、不燃にする必要があるので注意が必要です。
⑥仕上げによりますが、レンジフードはコンロから800mm以上、離さなければなりません。
【キッチンの吊戸棚は断然引違いがお奨めです】
シンクの上の棚はキッチンの使い勝手を大きく左右します。特に目が届き、手が届く部分は最も有効な収納スペースです。シンク上の棚には、油煙や埃避けのためにも建具を設置することをお奨めします。
建具なら何でも良いわけではなく、引き戸にすれば、目線の高さでも後に下がることなく使用することができますし、開けっ放しでも作業が可能となります。
その棚には調理中に何度も使うものなどを置くと大変便利です。高さによっては棚の上はオープン棚としても使用可能です。特にキッチンカウンターが広く取れない場合は有効に使うとよいのではないでしょうか。
ただし、この棚の上は、油煙や埃で汚れやすいことはご了承の上使われることをお奨めします。