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3mを超える窓で開放感に拘(こだわ)る[細部をとことん極める⑪]
今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。
啓蟄(けいちつ)初候 蟄虫戸を啓く(すごもりむしとをひらく)
啓蟄(けいちつ)
昨日から二十四節気では啓蟄。「啓」は「開く」、「蟄」は「冬籠(ふゆごも)りの虫」をあらわし、冬眠から目覚めた虫や動物たちが土のなかから出てくる頃、という意味にまります。
身近な生き物ではテントウムシやダンゴムシ、カエルなどが顔を出します。
陽気に誘われて外に出たくなるのは、私たち人間も同じですよね。なんだか心がウキウキ、フワフワ。
厚手のコートを脱いで足取りも軽やかに、春風とともにお出かけしましょうね。
・今日をたのしむ
【蟄虫戸を啓く(すごもりむしとをひらく)】
二十四節気とともに、七十二候も次なる季節【蟄虫戸を啓く(すごもりむしとをひらく)】へ移行します。
眠っていた虫たちが「戸を開いて」動き出す頃、という意味合いです。
虫たちが目覚めれば、それを捕食するスズメやヒヨドリ、ムクドリたちのさえずりも賑やかに。
大地をせっせとついばむ姿が見られるようになりますよ。
【春雷】
冬の間は鳴りをひそめていた雷も、大気が不安定になる今頃から再びゴロゴロと。
夏ほどの激しさはありませんが、その音で驚いた虫たちが巣穴から出てくると考えられていたことから「虫出しの雷」とも呼びます。
・季節をたのしむ
【菜の花ー旬の食べもの】
土手いちめんに、菜の花が咲いています。早春の野を凝縮したようなほろ苦い菜の花をいただきましょう。
[今日のレシピ]
《菜の花のおひたし》
- ①菜の花は洗って、根もとを水に5分ひたします。
- ②鍋に湯を沸かし塩を加え、茎から入れて1分ゆでます。
- ③冷水にとり、水気を絞って一口大に切ります。
- ④調味料をボウルに入れてよく混ぜ、菜の花を入れて馴染ませます。
- ⑤器に盛り、鰹節を掛けます。お好みで練り辛子を添えていただきましょう。
材料:一皿分
菜の花・・・一束
しょうゆ・・・大さじ1/2
みりん・・・小さじ1
塩・・・1/3
かつおぶし
お好みで、練り辛子
【カリフラワー】
カリフラワーに含まれるビタミンCは熱に強いのが特徴。
茹で汁に酢もしくはレモン汁を入れると、キレイな白色を保つことができます。ビタミンCは茎の部分にもたくさん含まれていますので、無駄なくいただきましょう。
高血圧を予防するカリウムや腸をキレイにする食物繊維も豊富です。
【3mを超える窓で開放感に拘(こだわ)る[細部をとことん極める⑪]
前回は【洗面室の窓と北面窓に拘(こだわ)る[細部をとことん極める⑩]】
というタイトルの内容でお伝えしました。
今回はシリーズ11話目【3mを超える窓で開放感に拘(こだわ)る[細部をとことん極める⑪]】をお伝えしたいと思います。(前回のタイトルにリンクが張ってあります。記事に飛びますので、よかったら青字をタップしてみて下さい。
【幅3m超の窓で開放感を愉しむ】
①左~大きなFIX窓は、外の景色を美しく切り取ります。
②右 全体でおよそ3.6mもある大開口ですが、開くのはこの引き戸部分のみです。
【※ 全体で幅が3.6m(12尺)もある大開口。FIX窓と引き戸で構成した木製建具です。大きなFIX窓をつくり、動く部分を減らすことで気密性が高まり、木部の反りや捻(ね)じれを防ぎます。】
【フレームレスの大開口に拘(こだ)る】
明るく開放的な住宅を求めると当然、開口部は大きくなっていきます。一般的に考えられる最大開口は幅12尺(およそ3.6m)で、既製品のアルミサッシを付けた場合は4枚建ての引き違い窓になります。
ところが、お奨めは9尺(およそ2.7m)のFIX窓と3尺(およそ0.9m)の引き戸を組み合わせた木製建具なのです。4枚建ての引き違い窓だと、閉じた状態では縦桟が多くなってしまい、室内からの景観が損なわれてしまいます。
建具の枚数を減らすということは見栄えだけではなく、気密性も向上し、反りのリスクを大幅に軽減するといったメリットも大いにあります。(あくまでも計画者のこだわりのためが強いので、そうでない場合も十分に考えられますので…、あしからず。)
【横長の連窓に拘(こだわ)る】
景色のよい郊外などで横長の連窓(※)をつくると、視線が横に移動し、パノラマ的な風景を堪能することが可能となります。都市部では、天井付近に横長の窓を設置することで、外からの視線を避け、明るさと青空を感じることができます。
また、床面積に余裕がない場合は、横長の窓にしておけば、窓下の壁を活用することが可能となり、家具のレイアウトなども大変し易くなります。防火上の規則で準防火地域では連窓にすることは困難になってきていますが、考え方としては、ずっとずっと継続して取り入れていきたい有効な手法だと思っています。
(※)複数の窓を横に連続させてつくった窓
【横長の窓で部屋を有効活用】
- ①窓を横長にして高い位置に設置することで、窓下の壁空間がが広がります。小さな部屋では壁スペースも重要で、家具やベッドをレイアウトしやすくなります。
- ②左 この壁を利用してテレビや家具を置いたりすることも可能となります。
- ③高所に設置した横長の窓ですが、窓越しに見えるのは空が中心で、雑多な街並みを感じずに暮らすことが可能となります。