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子供部屋 子どものためにも経済的にも敢えて後回しにする[暮し向き8]
今回も独断と偏見で、旧暦のお話から、入らせていただきます。
雨水(うすい)末候 【草木萌え動く(くさきもえうごく)】
若狭に春呼ぶ「お水送り」
今日は、福井県に春を告げる仏教行事が行われています。小浜市にある古刹(こさつ)・神宮寺(じんぐうじ)のほとりを流れる遠敷川(おにゅうがわ)を舞台とする「お水送り」です。
護摩や読経によって清めた水を、白装束に身を包んだ僧侶が流します。
「お水」とは、東大寺二月堂の仏前に供える「香水(こうすい)」のことです。
東大寺の修二会(しゅにえ)に遅れた若狭の神様が、お詫びに若狭の清水を送ると約束したという伝承に由来しています。
遠敷川に注いだ香水は、10日後に奈良・二月堂近くの井戸から湧き出るとされ、3月12〜13日にかけて行う「お水取り」で、その井戸から汲み上げます。
そして、
日射しがやわらいで草木が芽吹き出すころ、という意味を持つのが、草木萌動く。
七十二候で雨水の最後の季節です。およそ2月末から3月4日ごろまで。
この時期に降る雨を、木の芽おこしといいますが、冬の間にちぢこまりつつも枝先にちょこんとついた若芽が、その雨を浴びて、やっとほころびはじめます。
通りがかりに立ち止まって、ちょっと街路樹を見てみたら、やわらかな黄緑の芽が、ちょうど開き出した姿に出会えることもある時期です。
子供部屋 子どものためにも経済的にも敢えて後回しにする[暮し向き8]
人はみな漠然と先のこと将来のことを考えます。現在、子どもは幼稚園だけど、中学生になったら部屋が必要になるだろう。そうなってくると下の子にも当然必要になるだろう。
よし、それでは、まだ今のところ必要ないけど、子ども部屋を2つつくっておかなければ…。
ところが、この「だろう」「しなければ」という仮定の段階で部屋をつくるのにもお金は掛からないわけではありません。そのお金はもったいないと思いませんか?
でしたら、ほかに回したほうが懸命だと思いませんか。
子どもがまだ小さい場合、あえて子ども室はつくらずに、ロフトのような寝るだけの場所と共有空間にワークショップのようなものを用意してあげます。
そして、後に、子どもが自分から個室がほしいと告げられたときはじめて、子ども部屋をどうするか、家族で考えれば十分だと思います。
その機会というはある子どもは中学生であったり、また別の子は高校生・大学生のときであり、最後まで言ってこない場合だってあるはずです。限りある予算を有効に活用する知恵であり、子育て術であったりします。
【まず、最初は勉強スペースと多目的室だけ!】
親と一緒に寝ているうちは、必要ないし、大きくなっても、小、中学校くらいでは、そんなに大きな部屋は必要ありません。どころか、与えては不幸になるかもしれません。
将来つくる子ども室の下地を考えておく
例えば、まだ小さな男の子が3人いるとしましょう。なんと言っても男の子3人であれば、小さいうちは、広々した空間が必要だと思います。そこで図のようにロフトにワークショップ(勉強スペース)用のちょっとした広場的な空間を設けてみました。
ここは3人の遊んだり、寝たり、勉強したりする場所となります。そして、将来的に部屋が別々に欲しくなったら、右下のワークショップを区切って3つの個室とワークショップになるようにしています。
↓
【吹き抜けと繋がるワークショップ】
リビングから繋がる吹き抜けの2階にワークショップをつくるのもお薦めです。子どもの気配や声が家族に伝わるのがいいですね。
【親子兼用ワークショップ】
大人も使えるように机の高さは70㎝くらいがいいですね。それぞれの体に合わせて椅子で高さは調節します。読書灯やパソコン用のコンセントは忘れないようにしましょう。親が読書する横で子が勉強でも遊びでもする風景は最高ですよね。
【子どものモノは子どもの成長に合わせて出し入れします】
子どもに、まだ部屋を与えていないときは、子どもの物はどこに仕舞えばいいでしょう
【まだ幼いときは、リビング廻りの収納スペースへ】
学校前の小さな子どものうちは、自分で管理する収納はまだ必要ないし、無駄になります。リビング廻りの共有収納場所にしまって、親が管理してもいいと思います。リビングに隣接する畳の小上がり収納などはまさにうってつけですね。
【大きくなったら必要に応じて収納キャビネットを】
子どもが学校に上がったら、ワークショップの廻りにキャビネットを設えてあげます。これも最初から計画するのではなく、必要に応じて徐々につくっていけばいいと思います。今は市販の収納ボックスなどもありますので、それらを必要に応じて利用してもいいと思います。