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六畳間を三つの子ども部屋に
今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。
大雪 初候 閉塞く冬と成る(そらさむくふゆとなる)
沢庵和尚(たくあんおしょう)とたくあん漬け
沢庵和尚(たくあんおしょう)とたくあん漬けの「タクアン」は同じなんです
今日は江戸初期の高層・沢庵和尚の忌日(きにち)です。「たくあん」という響きから、たくあん漬けを連想する方も多いかもしれませんね。そう誰もが知っている大根の糠漬けを考案したのは、沢庵和尚といわれています。命名者は3代将軍・徳川家光だとか。沢庵が供(きょう)したぬか漬けの美味しさにいたく感動し、「沢庵漬けと名づけるべし」と命じたという逸話が伝わっています。
干した大根を米糠と塩で漬け込むたくあん漬けの仕込みは、今が最盛期。冬の間ゆっくりと発酵・熟成が進むことで、独特の酸味と旨味が生まれるんですね。
【沢庵忌】
東京都品川区にある沢庵のお墓は国指定史跡となっています。こちらの墓石が漬物石に似ているために「たくあん漬け」の名前が生まれたとする説もあります。
【胃腸の日】
12月11日を「胃にいい日」と読む語呂合わせ。
【百円玉の日】
1957(昭和32)年の今日、それまで使用されていた百円紙幣に代わり百円硬貨が発行されました。現在の百円玉と大きさ、重さは変わらないものの、表には鳳凰(ほうおう)がデザインされていました。
【塚原甘酒まつり】
霧島神社(大分県)の例祭。今年収穫した新米で仕込んだ甘酒を参拝客や集落の家々に振る舞います。五穀豊穣に感謝し、無病息災を祈る神事で450年以上の伝統を誇ります。
・季節をたのしむ
花屋さんの前には【シクラメン】の鉢植えが目立つようになりましたね。
花の彩(いろどり)が少なくなる冬場に愛される鉢花の代表格ですよね。赤やピンク、白、藤色など色の豊富さも人気の理由でしょうか。
ー旬の野菜ー
【ほうれん草】
ほうれん草が旬を迎えています。
甘みの増したほうれん草を常夜鍋でいただきませんか。
魯山人など作家に愛された冬のひと品です。
ー今日のレシピー
【雪夜の常夜鍋】
今度の日曜日はもしかしたら、東京でも雪になるかもしれませんね。
①鍋に昆布を入れ日本酒と水を注ぎます。
②ほうれん草と肉は食べやすい大きさに切ります。
③にんにくと生姜を入れた鍋を火にかけます。
④沸騰したら肉を茹でてタレに付けていただきます。
ほうれん草も同じように茹でて召し上がれ。
◇材料:二人分(二人で食べられる分)
日本酒・・・200CC
水・・・400CC
昆布・・・1枚
にんにく・生姜・・・1かけ
ほうれん草・・・2束
肉(鴨、豚、鶏など)・・・300g
〈タレ〉
?油にゆず・スダチなど好みの柑橘を搾り、薬味を入れます。
R38 10己【六畳間を三つの子ども部屋に】148(16)~151(4)
R37 10己【六畳間を二~三人の子ども部屋に】146(1)~148(15)
前回ブログ→ R36 10己【子どものコーナーをつくる(+ひと部屋②)】143(1)~144(末)
※https://heiwadai.jp/kodomoko-na/ 11月17日
のお話をお伝えしました。(青字のタイトルタップするだけで前回記事に飛びます。なので、よかったらお読みください。
今回は新シリーズ(+ひと部屋)の2話目、【子どものコーナーをつくる(+ひと部屋②)】というお題でお伝えしたいと思います。
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まずは、前回のお浚(さら)いからお送りします。
【子どもの部屋を最低限でつくる】
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その秘訣は、スペースの多重利用です。もっとも工夫しやすいのがベッドです。下図のように二段ベッドを両側から交互に使えるよう、パネルで上下互い違いに壁をつくれば、融通性に富んだ間仕切りができます。
この「交互使い間仕切りベッド」をうまく配置すれば、六畳間を二つに分けでも、実際の三畳間よりずっと広く使用することが可能となります。机や本棚、クローゼットを置いても、さほど狭苦しく感じません。
私がこの『交互使い間仕切りベッド』を初めて提案したのは、考えてみれば30年以上も前のことになるのですが、今でも提案するたびに喜ばれています。ただし、ベッドをどのように配置するかは、部屋の形や窓の位置、ドアの位置などによって変わってきます。
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※イラスト①
【窓が正面にある場合】
※イラスト②
【窓が片側にある場合】
※イラスト(パース)③ 大 断面
二段ベッドの工夫で実際の3畳より広く使えます。
【費用の目安】 二段ベッドに付けるパネル 12万円
パネルを支える木材等財公費 10万円
ベッドの下の引き出し(幅40cm×8個) 16万円
照明及びスイッチ等配線移動 10万円
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合計 48万円
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もっとも簡単なのは、部屋の長辺の中央部分に窓があり、反対側に入り口が引き戸になっている場合です。部屋の真ん中にベッドを置いて、スッポリ半分に仕切ってしまいます。
ベッドが途切れた場所には、ベニヤ板などで簡単な壁を取り付けてもいいし、箪笥などを置いて仕切ってもいいかもしれません。これで完全に独立した二部屋が出来上がります。
窓が部屋の短辺にしかない場合には、少々手が掛かります。ベッドで部屋を仕切ってしまうと片方には窓がなくなってしまいます。かといって、窓に垂直に部屋を分けた場合、1つひとつが細長くなり過ぎて大変使い難くなってしまうのです。
このような場合、予算と構造が許すのであれば、窓やドアを増設する手があります。また、どうしても余裕がないという場合は、無理して二部屋に分けるのではなく、部屋の半分は共有の勉強コーナーとし、残りの半分をベッドで仕切って、更衣室を兼ねた寝室コーナーにするという手もあります。これでお互いの最低限のプライバシーは確保できるはずです。
……………………………………………………(お浚いここまで)
最後にウルトラCとして、私が実際にプランを手掛けて、たいへん悦ばれた子ども部屋のリフォームをお伝えします。六畳の和室を三人の子ども部屋にした例です。しかも、1番上が女の子、下の二人は元気いっぱいの男の子です。
「1人1人にベッドと机を確保して、共通の収納スペースもほしい」というのがご両親の希望でした。いろいろと考えた末、正味6畳とはいえないかもしれませんが、実質6畳間ということで、まずは押入れを壊して7畳半に広げさらにリビング側に1.5畳分を増スペースして、9畳の広さにして3つに分ける方法をとることにしました。
この場合、子どもは3人ですから、前回の互い違い式2段ベッドアイデアだけでは解決できません。そこで、発想を転換して、空間利用することにしました。造り付けの収納壁を仕切りとして使用するのですが、その収納壁にベッドまで収納してしまおうというわけです。
勉強をするときには、収納壁にベッドを折りたたみ、勉強空間とします。眠くなったら、まず椅子を片付け、収納壁からベッドを引き出します。この仕掛けだと、ベッドと机を同時に使用することは不可能です。
ですから、どんなに眠くても、勉強が終わるまではベッドにひっくり返ることができないというかけです。収納壁には衣装ダンスも仕組まれていますし、通路側の壁に沿って、大きな共用の本棚を造り付けにしましたから、収納量もたっぷりあります。
この収納壁は、このアイデアだけのための特別注文のため、それなりの費用は掛かりました。ですが、考えようによってはむしろ経済的だと思っています。なにしろ、大規模な改造や増築する必要もありませんし、別に机やベッドを3人分購入する必要もありません。
工事日数も大変身させた割には僅かだと思います。子どもたちが巣立った後は、収納壁を取り払って元の和室に戻すことも簡単ですが、そのまま、ご主人の書斎や奥さまのアトリエとして転用しても吝(やぶさ)かではありません。
何もかも完璧過ぎるほどうまくいったと思いました。ところが…、その後アイデアをお施主さんに説明し何件も同じようなリフォームをやらせていただきましたが、必ずしもうまくいっていない例も無かったとは言えませんでした。
子どもたち、数人の部屋では、造り付けの特注ベッドを上げることなく、降ろしたままで固定状態で机での勉強が実現しなかったということです。
※イラスト①、②
by株式会社 大東建設 阿部正昭
※heiwadai.jp







