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子ども部屋事情―世界と日本の比較[収納の学び舎【第2回】]

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今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。

秋祭り 初侯 雷乃声を収む(かみなりのこえをおさむ)

彼岸蕎麦(ひがんそば)

秋の彼岸の行事食といえばおはぎだと思いますが、最近では「彼岸蕎麦(ひがんそば)」も広まっているそうです。

そういえば、法事などを行う葬祭場の周りには、お蕎麦屋さんが増えてきている気がします。

季節の変わり目となるお彼岸に、消化がよく胃腸に優しい麺を食べて体調を万全に整えようという食養生です。

その美味しさもさることながら、栄養バランスにすぐれ、動脈硬化や高血圧などの病気を予防する蕎麦は、スーパーフードとしても注目されています。

折しも蕎麦の生産量日本一を誇る北海道では、6月に撒いた蕎麦が収穫期を迎えています。

早いお店では「新蕎麦」や「秋新」の文字がお目見え。蕎麦好きが首を長くして待っていた香り高く味わい深い新蕎麦の季節の到来です。

子ども部屋事情―世界と日本の比較[収納の学び舎【第2回】]

 

 

北浦かほる先生

プロフィール

北浦かほる

大阪市立大学名誉教授

帝塚山大学教授 学術博士

<専門分野>

居住空間デザイン学、

環境心理学。

子供部屋の概念とはどういうものでしょう?「そろそろ自分の部屋を与えてもいいかな?」「自分のことは自分でさせなきゃ。」子供の成長とともにライフスタイルは変わっていきます。親として子供の自立を助けるために必要なことは何か?今回は世界の子供部屋の比較を通して、子供を取り巻く空間にはどんな意味があるのかを研究してこられた北浦かほる先生にお話を伺いました。

外国の子ども室●アメリカは親の権威が絶大

アメリカのミドルクラスの家庭の子供部屋は屋根裏部屋が多く、ベッドと造り付けのクローゼットを持つ「寝室」が一般的です。幼児期から個室を与えるべきという考え方があり、子供部屋の管理は子供の責任にまかされています。散らかっていても親が片付けることはほとんどありません。鍵の付いている部屋は少なく、扉の開閉で意思表示をします。

子供のしつけ方はルールを破ったときに罰を与えるというやり方が一般化しています。話せばわかるというあいまいな日本とは違い、「叱る時は自室に閉じ込めて反省を促す」ということです。

親子のコミュニケーションは会話が重視され、誉めるときはとことん誉めて自信を持たせる。子供は未熟であるという前提のもと、厳しいときは厳しく、優しいときは優しく、しっかりと自己主張できる人間にと育てられるのです。

●日本とヨ-ロッパは意外に似ている!

ヨーロッパでは、早くから自室を与えられている子供が多い。ここでも屋根裏部屋を子供部屋にしている家庭が多く、ベッドとクローゼットと勉強机がある「寝室」になっているようです。

ヨーロッパといっても広いので一概にはいえませんが、ベルギーの子育ては日本と似ているところがあり、子供を可愛がり、愛情いっぱいにスキンシップをはかる。高校生になっても車で送迎するなど、子供のことを優先する母親は珍しくありません。子供部屋への入室頻度も高く、一緒に遊んだり、人生について語ったり、積極的にコミュニケーションを取ります。

子どもの様子を確かめたい日本の親とは少し違うようです。親の十分な愛情のもとで育て、成人後は子供の意思を尊重して自立を求める。親離れ・子離れがスムーズにできているのではないでしょうか。

ポーランドの住宅事情は決して良いとは言えませんが、すべての子供が専有室か共有室をもっています。面積は狭いので解決策として、壁一面の棚を設置し、ソファーベッドを利用しています。

勉強するための自室の滞留時間は4.4時間と長いが、閉じこもっているわけではなく、親はコミュニケーションの機会を積極的にとっています。母親を悩み事の相談相手とする子供が多く、親子の信頼関係の深さを示していると言えるでしょう。

●日本の子供部屋は

子供部屋は子どもの自立のための空間と考えられていますが、日本では居間や家族室の片隅に子供の居場所を作って親の目が届くようにするほうが受け入れられやすいでしょう。

しかし、実際は約8割の親が子供に部屋を与えていて、「子供に自主性を持たせるため」としています。先生は、子供の様子を知りたいと思いながら、他方では独立心を養うためと考え、この矛盾に気づかないで個室を与えていると指摘された。

日本の子供部屋は面積をとる学習机に代表されるように「勉強室」としての意味合いが大きいといわれています。子供の部屋の掃除や衣類の整理を理由に母親は子供室に入り、それとなくチェックをしている。こうした世話型のコミュニケーションは子供の成長と共に少なくなり親子の会話という本来のコミュニケーションが育ちにくいでしょう。

●子育ての文化と空間の文化

個を重視する個人主義社会の欧米の文化と和を重んじるに家族集団主義の日本の文化では子育ての方法も違いますし、空間の扱われ方もかなり違います。子供を叱る時、「自室で反省を促す」とする欧米、「家から出て行かせる」と日本では両極端に違う。子どものフィールドに入り、向き合い、しっかりと話を聞いてやることが欠けていると痛感しました。

また先生は、子供といっしょに過ごすとき、単に場の共有だけでなく行為の共有が大切だと話された。スポーツでも趣味でもいっしょに何かを楽しむコミュニケーションのとり方を見直してほしいと。

●子どもの自立のために

「では何歳頃から個室を与えるのがいいのでしょう?」との問いに先生は、そういう質問はよく聞かれるのですがとの前置きの上、「各家庭で違うといますが、親としてどんな子育てをしていきたいか、どんな目標を持っているのか?そこのところをよく考えてみましょう。」と、「子供部屋がなぜ必要か?つまりは腹がたったら自分を閉じ込める場所、ひとりで思い切り泣ける場所、そんな場所が必要なのです。」

私たちは確固とした子育ての意思をどれほど持っているでしょうか?子育ての不安はつきものですが、親の迷いは子供も敏感に感じ取ります。単に基本的な生活習慣の習得だけでなく、子供を個人として認め、対峙することも大切ではないでしょうか。

※子供部屋の占有面積の比較

      面積

  • アメリカ  14..1㎡
  • ベルギー  16.6㎡
  • ドイツ   18.8㎡
  • ポーランド 10.5㎡
  • 日本    11.1㎡

こども部屋の収納

欧州の子ども部屋

欧州の子ども部屋

[収納の学び舎【第2回】]

捨てる技術を身につけよう!

収納の学び舎

収納の学び舎Ⅱ

収納計画は進んでいるでしょうか?前回は欧米諸国との収納に対する考え方の違いからお話しましたが、収納の前に身の周りの膨大なモノを片づける必要があります。不要なモノを捨てる技術を身につけましょう。

●モノを持たないことから!始めよう!!

欧米では子どものころから自分の価値観や好みをはっきりと自己主張させる育て方をしています。だから大人になった時、取拾選択の技術が身についていて、欲しいと思ったモノを安易に買ってしまうことがないのでしょう。

日本では生活環境の違いもあり、住居面積もけっして広いとはいえません。だからこそ、モノに対する考え方をシビアにしないといけないのではないでしょうか。

●捨てる技術を養う!

捨てる技術とは必要か不必要かを判断して振り分ける技術です。まず種類の分類から始めるのでは、とうてい片付きません。具体的な方法をご紹介しましょう。

●3つの分類と思い出の品対策

段ボールの箱を3つ用意しましょう。

「リサイクル」→自分には必要ないけれど使えるモノはバザーの利用など、あまり長く家の中に留めないように!

「保留→要決断」→迷うものは取敢えずここへ、しかし早めの決断を!

「思い出の品」→自分や家族の「文化的遺産」、収納場所を決めて、入りきらない場合は写真に残すなどコンパクトにするよう心がけましょう。

また、ゴミ袋も燃えるゴミ・燃えないゴミと分類して用意しましょう。
では除去の実行ですが、収納場所からモノをすべて出して作業を進めると失敗します。例えば洋服ならクローゼットの扉を開けて、その中から要らない服だけを間引きしていきましょう。一日でチェックする範囲を決めて効率よく進めましょう。

情報の分類ですが事務書類は1ファイルだけ残せば十分です。雑誌記事もスクラップしようと溜め込んでは毎月新しい雑誌が増えます。インターネットを有効に利用して、必要な情報を引き出しましょう。

すべてのモノを完璧に分けるのは無理があります。最初はひと目で「ぜい肉」とわかるモノの除去にととどめましょう。本当に必要なモノかどうかを考えて、できる限り家の中に新しいモノを持ち込まないようにしましょう。

by株式会社 大東建設 阿部正昭

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