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【住まいの計画の前に知っておかなければならない基本②】
今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。
小雪 次候
朔風葉を払う(さくふうはをはらう)
ところで、報恩講(ほうおんこう)はご存知ですか?そういう私も全然知りませんでした。
今日は浄土真宗の開祖・親鸞の祥月命日(しょうげつめいにち)です。
各地の寺院で親鸞を偲び(しのび)、仏恩(ぶつおん)に報いるための法会(ほうえ)・報恩講を営みます。浄土真宗の信仰文化が根づく北陸地方では、「ほんこさま(富山県)」「ほんこさん(石川県・福井県)」「おこさま(福井県)」などの名前で呼び、自宅の仏壇を拝むならわしもあるそうです。
法会のあとに振る舞われる報恩講料理は、郷土料理としても親しまれています。富山県では「いとこ煮」が定番。根菜類と厚揚げ、小豆やコンニャクを煮込んで味噌で味付けした汁物料理です。小豆は親鸞の好物だったために入れるようになったといわれています。
親鸞さんや宗教には興味ありませんよね。
【報恩講(ほうおんこう)】
「御正忌(ごしょうき)」や「お七夜(おしちや)」「御霜月(おしもつき)」とも呼びます。
浄土真宗大谷派本山の東本願寺(京都府)では、11月21日~28日にわたって報恩講を行います。
【親鸞忌(しんらんき)】
1262(弘長2)年11月28日の忌日を新暦に換算し、1月16日を親鸞忌とする寺院もあります。
【いとこ煮】
「いとこ煮」は福島県や山口県、徳島県など各地に郷土料理として伝わりますが、レシピは千差万別。小豆を使う点や「似た材料を使うから」、もしくは「硬いものから鍋に入れ、おいおい(甥甥)煮ていくから」という語源は共通しています。
【フランスパンの日】
「いい(11)フランス(2)パン(8)の語呂合わせで制定しました。
【税関記念日】
江戸時代に創立された諸外国との貿易・外交事務を行った「運上所(うんじょうしょ)」を1872(明治5)年の今日に「税関」と改称したことを記念して設けました。
【住まいの計画の前に知っておかなければならない基本②】
【家は「夏涼しく」「冬暖かい」を旨(むね)とすべし】
★高気密・高断熱+計画換気の奨め]
高気密・高断熱・計画換気システムを取り入れると、「夏涼しく、冬暖かい家」にすることが可能となります。目に見える性能ではないので、すぐにはピンとこないかもしれません。
ですが、一年を通すか、数年住んでみると明らかな違いが分かります。体に優しく省エネ効果もも見込める、コストパフォーマンスの高い家なのです。
多少、新築及び、リフォーム当初コスト高になっても長い目で見れば十分にお釣りの見込める家といえます。
まずは、家全体を外気から遮断(しゃだん)する高断熱によって、室内温度のバリアフリー化が可能となります。なので、寒い真冬の時季の浴室やトイレの温度が極端に低くなることによって起こるヒートショックの対策には欠かすことのできないシステムなのです。
また一方で、夏の熱気や冬の冷気を遮断することもできるので、冷暖房に使用するエネルギーが断然違ってきます。
ですが、いくら高断熱にしても隙間だらけの家では漏気(ろうき)によるロスが大きく、計画的に換気を行うことができません。よって熱損失も大きくなってしまいます。
また冬場は湿った空気が壁の中などに入り込み、その空気が壁の中で冷やされて結露します。それはカビやダニの発生原因ともなって住む人の健康被害にまで繋がってしまいます。
ある意味、ゴキブリなどの被害よりもはるかに恐ろしいものなのです。それらを防ぐためにも、家屋の高気密化が必要となります。ただ、断熱をしっかりするということは、隙間を無くすことにも繋がりますので、それほど難しく考えることもありません。
要は、断熱と機密、二十四時間換気はセットで実現することが必要となります。その二十四時間換気には、熱交換型が効果的なので、お奨めです。
電気代は当然、単純な換気扇に比べた場合掛かりますが、空気の汚れを防ぎ、また過剰な換気による熱損失を防ぐことになりますので、その分冷暖房費の節約にも効果があります。
よって、トータルではランニングコスト高になることはないので、ご心配なく。春や秋など冷暖房が必要でない時季は、窓を開けて外の空気を取り入れ、通気をすることをお奨めします。
【■内断熱工法(充填断熱工法)と外断熱工法の違い】
「内断熱工法」と「外断熱工法」があり、下記のようなメリット(利点)、デメリット(欠点)があります。
【外断熱工法】
建物の基礎から屋根まで建物全体を外側から断熱材ですっぽりと包み込む工法
【利点】
- ①特に冬は建物自体が外部の寒気、冷気に直接晒(さらさ)れず、結露のがし難いという大きなメリット。
- ②冷暖房の効率が良い
- ③床下や屋根裏の温度差も直上または直下階比べ比較的小さい。よって収納スペースとして利用し易い
【欠点】
- ①外壁のズレ(垂れ)や耐久性に不安あり。
- ②家の中の音が反響し易い
- ③木材の乾燥収縮に断熱材が追従し難い
【■内断熱工法】
【外壁と内壁の間に断熱材を入れる(充填)工法】
※
【利点】
- ①コストが安く、比較的、施工性が容易(施工が簡単)
【欠点】
- ①柱、梁による断熱欠損の熱損失が比較的大きい。
(1)グラスウールやロックウール
安価 密度10k、厚み50mmの断熱材は最も一般的だが、1度湿ってしまうと乾きにくいのが難点。
(2)ポリスチレンやウレタンフォーム
やや高価 熱だけでなく、空気や水分も通し難い
(3)現場発泡吹付ウレタン断熱材
やや高価 施工性が良い。熱や水分を通しにくいので高気密施工を兼ねられ、気密が確保し易い
(4)木質繊維ボードやココヤシ繊維
高価 健康や環境への負荷が少なく放吸湿性に優れる
※高気密・高断熱の家という面では、外断熱工法を採用されることをお奨めいたします。