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[工事費の仕組み]「材料費」と「施工費」が工事費を決める-(資金計画②)
今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。
大雪 初候 閉塞く冬と成る(そらさむくふゆとなる)
大根焚き(だいこたき)
ぐっと甘味が増した冬場の大根が主役となる伝統行事があります。了徳寺(りょうとくじ)(京都府)で行う「大根焚き」です。
鎌倉時代、浄土真宗の開祖・親鸞の教えに感銘を受けた里人が、感謝のしるしとして塩味で炊いた大根をささげ、もてなしたという伝承に由来します。
今日と明日、了徳寺では三千本もの青首大根を炊き、親鸞に供えるとともに参詣者に振る舞います。参詣者が食べる大根は、塩味ではなく醤油味。
この大根をいただくと中風(脳卒中)を退けるといわれています。実際に行くのが難しくても、今日大根を食べればあやかれそうな気がしませんか。
・今日をたのしむ
【大根焚き】
大根焚きは京都の冬の風物詩。12月~翌年2月にかけてさまざまな寺院が大根を炊き、参詣者に振る舞います。
【日本初世界遺産登録日】
日本ではじめて世界遺産に登録されたのは、法隆寺(奈良県)、姫路城(兵庫県)、白神山地(しらかみさんち)(青森・秋田県)、屋久島(鹿児島県)の4件。1993(平成5)年の今日のことでした。
【漱石忌(そうせきき)】
近代日本を代表する文豪・夏目漱石の忌日です。
[工事費の仕組み]「材料費」と「施工費」が工事費を決める-(資金計画②)
前回は資金計画と見積もり-(資金計画①)https://heiwadai.jp/sikinnkeikaku/という内容でお伝えさせていただきました。今回は【[工事費の仕組み]「材料費」と「施工費」が工事費を決める-(資金計画②)】をお伝えさせていただきます。前回の記事をご覧になりたい方は青字のタイトルにリンクを張っておきましたので、タップしてお読みください。
それでは、よろしいでしょうか?
【当然ですが工事費の大きな要因は材料費です。】
[例えば…]
無垢材のフローリングとクッションフロアー、パーケットフロアー、複合フローリングでは、人件費はあまり変わらなくても、材料費が倍以上に変わることが珍しいことではありません。
【工事の手間と材料費のグレードで費用は大幅に変動します。】
リフォーム工事費を構成する要素は、大きく材料費と施工費に分けられます。材料費はキッチン、バスなどの設備機器やフローリング、窓やドアといった建材に掛かる費用です。施工費は平たくいってしまえば人件費のことで、施工する職人に掛かる費用のことです。
例えばシステムキッチンの場合は、同じサイズでも30万~200万円以上というものまでさまざまです。この大きな差は、主に材料費の違いから生まれてくるものです。
キャビネット(家具やキッチンの構成要素)の扉の素材や仕上げ方、天板(ワークトップ)がステンレス製なのか人造大理石なのか、水栓やコンロ、レンジフードのグレード、食器洗い乾燥機、浄水器といったオプションの有無など、さまざまな要素が費用に影響しているのです。
また、無垢材のフローリングと合板を基材(きざい)にした複合フローリング(パーケットフロアー)では費用が、まったく違ってきます。ドアなども同様で、化粧シートや突板を張ったものより(化粧シート張りと突板張りでもずいぶんと違います)無垢材のほうが、はるかに高価なものになります。
施工費に関していうと、例えば漆喰(しっくい)や珪藻土(けいそうど)といった塗り壁材は、材料費もビニールクロスより高くなりますが、それ以上に塗る手間が全然違いますので人件費に大きく影響します。
造作キッチンや造作浴室なども施工費が既製品よりも、はるかに多く掛かってしまいます。収納も大工がつくれる範囲のものなのか、家具工事に相当するものなのかで、やはり造作費用が大きく変わります。
どこが違うのかというと家具工事のほうが凝った作りになるので、手間も材料もコストが高いのです。
このように工事費は、材料面でのグレードの違いと工事にかかる手間の両面から大きく変動します。予算オーパーなどで、コスト高を調整したいときには、材料のグレードを落とすか変更できないか、施工の手間を下げられないか再検討することをお奨めします。
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【施工費で工事が大きく変わる!】
[例えば……]
壁紙(ビニールクロス)と塗り壁では、材料費の差以上に後者の人件費が高く、材工(材料費と施工費のトータル)で3~5倍以上にもなることがあります。
【材料費+施工費】
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《リフォーム工事費!》
2つの要素を確認!
リフォームプランを決めるときは、材料費と施工費、それぞれの要素を考慮することをお奨めします。