BLOG
ブログ
バカにならない、工事費以外の費用(リフォームの基礎知識4)
今回も独断と偏見で、旧暦のお話から、入らせていただきます。
雨水(うすい)次候 【霞始めて靆く(かすみはじめてたなびく)】
小千谷の雪晒し(おじやのゆきさらし)
新潟県小千谷市でつくる小千谷縮(ちぢみ)は、江戸時代に生産するようになった麻織物です。
シワのような「シポ」が全面にあり、シャリッとした肌ざわりが特徴。製糸、染め、織りといったいった工程を丹念に手作業で行う、国の重要無形文化財です。
この時季、晴天の小千谷では縮(ちぢみ)を雪上に広げる風物詩、「雪晒し(ゆきさらし)」を行います。
これは、真白な雪で布地を漂白する先人の知恵。
陽光で雪の表面が解け水蒸気となり、空気中の酸素と結合、オゾンが発生します。
オゾンは天然の漂白成分。不純物をきれいにしてくれます。さらにその上糸目と色柄を際立たせてくれるのです。
古(いにしえ)の人々は、経験から、オゾンの使い方を知恵として利用していたのですね。まったくの自然から生み出された文化だと思います。
先人から学ぶことは止まるところがないですね
そして、
霞始めてたなびくは、七十二候で雨水の二番目の季節です。およそ二月二十四日から二十八日にかけて、春霞がたなびき、野山の景観もまた春めいてくるころをいいます。
霞とは山や野にたちこめた水蒸気が、景色をぼんやりとかすませた状態です。
薄霞(うすがすみ)、
遠霞(とおがすみ)、
朝霞(あさがすみ)、
有明霞(ありあけがすみ)、
霞の浪(かすみのなみ)、
霞の奥(かすみのおく)、
霞の麓(かすみのふもと)、
草霞む(くさかすむ)…など
春ならではの眺めとして、霞にまつわる情景にはさまざまな呼び名があります。
春なれや名もなき山の薄霞 松尾芭蕉(ばしょう)
バカにならない、工事費以外の費用(リフォームの基礎知識4)
建築会社、リフォーム会社への契約金(工事金額の10~20%程度)⇒
契約
⇒契約書の印紙代
⇩
挨拶の品代↓
近隣挨拶
⇩
トランクルーム代 ↓
引っ越し・仮住まい
↑引越し費用と仮住まいの家賃
⇩
着工
↑建築会社・リフォーム会社への着工金(例:工事金額の30%程度)
⇩
⇩←現場へのお茶菓子代
⇩←建築会社・リフォーム会社への中間金(例:工事金額の30%程度)
⇩
竣工・引き渡し←建築会社・リフォーム会社への残金支払い
↓家具・カーテン・エアコンなどの家電の購入費
引っ越し・入居←引越し費用
支払のタイミングを確認しておく
リフォームにかかるお金は工事費だけだと思っていませんか?もしくは、大したことないだろうとバカにしていませんか?
工事費以外にも意外に、いろんなお金がかかるので、工事費支払いのタイミングと合わせて確認します。
リフォーム会社に工事を依頼するときには、「工事請負契約」を交わしますが、その際に契約書に印紙を貼るという形で印紙税を納めます。
工事が始まるまでには、騒音などで迷惑をかけることになる近隣にお菓子などの手土産を持参して挨拶をしておかなければなりません。
ちなみに、お菓子などもいいのですが、ティッシュやトイレットペーパーなどのかさばる消耗品をお薦めしています。どのお宅でも必ず使用し、購入する際にかさばるものなので、意外に喜ばれます。
また、大規模リフォームとなると住みながらでは困難なので、仮住まいを探して引っ越しをしなければなりませんね。引っ越しは往復で2度にわたるうえ、仮住まいに荷物が収まりきらない場合もあります。
その場合は、トランクルームなどの一時荷物を預かってもらうところを借りることもあるでしょうから、当然その費用もかかります。
そして、工事中にはなるべく現場に顔を出して職人を労いたいもの。そのためにはお茶菓子代もバカになりませんので、予定しておきましょう。
忘れがちなのは、リフォーム終了後に設置する家具やカーテン、エアコンなど家電購入です。相当の額になるため、あらかじめ目安を立てて用意しておきましょう。
なお、リフォーム費用が高額の場合は、工事代金を何回かに分けて支払いするのが一般的です。例えば契約時に10%、着工時30%、中間金30%、竣工後30%といった感じです。
もちろん、この回数や時期は会社や契約金額によって変わってくるので、早めに確認しておくとよいでしょう。
その他、ローンを利用する場合は金融機関に支払う手数料や抵当権設定費用、保険料など、増築の場合は建築確認申請手数料がかかってきますので早めにチェックしておきましょう。