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引違いサッシの片引き使いと格子戸に拘(こだわ)る[細部をとことん極める⑬]
今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。
立夏 初候 蛙始めて鳴く(かえるはじめてなく)
2024年はちょうど今日から5日後の5月12日(第二日曜日)
母の日
多くの方にとって、生まれてはじめて「誰か」のために買った花は、お母さんのためのカーネーションではないでしょうか。
お小遣いを握りしめて花屋に向かい、花を選び、そっとそっと大切にもち帰る。お母さんに「ありがとう」を伝えるための大冒険ですね。
「母の日」とお母さんにカーネーションを贈る風習はアメリカで生まれました。
20世紀初頭、ある女性が亡き母の命日である5月9日に教会で白いカーネーションをささげたのが起源とされています。
やがてこれが全米に広まり、当時の大統領が5月の第2日曜日を「母の日」に制定しました。
日本では戦後、多くの人が知るように。
かつては亡き母には白、存命の母には赤のカーネーションを贈る風習がありましたが、現在は好きな色や好きな花を贈るようになっています。
・今日をたのしむ
【母の日】
5月第2日曜日の母の日に向けて、プレゼントの準備はお済みでしょうか。お花や品物はもちろんですが、感謝の言葉や近況報告の電話も素敵なプレゼントになります。
【コナモンの日】
5(こ)月7(な)日の語呂合わせから、小麦粉をはじめとする「粉」を用いた料理「コナモン」の魅力をPRするために制定。お母さんへのプレゼントを手料理にするなら、たこ焼きやお好み焼き、うどんなどのコナモン料理もいいですよね。
・季節を愉しむ
【風光る】
穏やかな日差しが降り注いでいます。
吹く風は若葉や水面を揺らし、ゆらゆらと光がきらめきます。
きらきらと放たれた光の跡は風の通り道です。
今日は窓を大きく開けてみましょう。
【夏の風の名前】
[薫風]
新緑の中を吹きわたり若葉の香りを運んでくる風。
[青田風(あおたかぜ)]
青々とした田んぼに吹きわたるさわやかな風。
[黒南風(くろはえ)]
梅雨空に暗い雨雲を連れてくる湿った風。
[白南風(しろはえ)]
梅雨明けの晴れ渡る夏空に吹く南風。
[温風(あつかぜ)]
夏に吹く暑い風。
[涼風(すずかぜ)]
夏の終わりに吹く涼しい風。
引違いサッシの片引き使いと格子戸に拘(こだわ)る[細部をとことん極める⑬]
前回は【丸窓と地窓に拘(こだわ)る[細部をとことん極める⑫]】
というタイトルの内容でお伝えしました。
今回はシリーズ13話目【引違いサッシの片引き使いと格子戸に拘(こだわ)る[細部をとことん極める⑬]】をお伝えしたいと思います。(前回のタイトルにリンクが張ってあります。記事に飛びますので、よかったら青字をタップしてみて下さい。
【引違いサッシの片引き使いに拘る】】
引違いサッシを敢えて片引きとして使うのは、網戸を壁側に引き込んで、外の景色をきれいに切り取りたいと考えたからです。サッシの片側は壁の外側に固定されるので、アルミ複合パネルを入れて壁の仕上げと違和感がないように工夫しています。
納まり上に問題となる箇所は、壁材とアルミサッシの取り合い部分ですが、壁の仕上げを付加して対処しています。窓を開けたときにはサッシのアルミ枠がほとんど見えなくなるのですっきりとした印象の空間になります。
【窓の外の景色を美しく切り取る片引き窓】
①壁を付加した部分
②通常の取付より外側に納めています。
③通常のガラス
④固定部分はガラスの代わりにアルミ複合パネルを入れています。(ガラスだと割れたときに交換が困難になるため)
⑤室内からはFIX窓のように見えます。
⑥壁をふかした部分
【格子戸に拘(こだわ)る】
格子戸は、その意匠(デザイン)や雰囲気だけでなく、機能的な側面もあり、折角なのでそれも生かすようにしています。例えば、アルミサッシの外側に格子の引き戸を付ける場合などには、格子戸に鍵が掛けられるようにしておきます。
格子戸だけ閉めることで、夏季の夜間に多少でも外気温が下がったときなどにも、防犯対策を施しながら涼しい空気も室内に呼び込むことが可能となるのです。
格子戸を採用するのであれば、外部の視線を遮(さえぎ)る役割だけでなく、夜間の換気や通風の役に立つことで本来の価値がより多く発揮できるようにと考えています。
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【格子戸に機能をもたせ、現代のデザインにもマッチさせる】
①鍵付きの格子戸のおかげで、夏の夜間は防犯対策をしながら、通風を促すことが可能です。また、この格子戸はスライドすると壁内に収納されるので、窓を全開することも可能です。
②格子戸には外部からの視線を和らげる役割があるため、一階の左右に格子戸を配しています。開口は、2ヵ所設けると通風に有効で適しています。