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【住まいの計画(プランニング)の前に知っておかなければならない基本①】

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Z-7【住まいの計画(プランニング)の前に知っておかなければならない基本①】57-60

今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。

霜降(そうこう)初候 【山茶始めて開く】

119番の日

家事が起きてしまったとき、なによりも頼りになる消防車は119番への通報で駆けつけてくれます。

消防隊員の方々は出動司令から1分以内に出動できるよう、日々訓練しているのだそうです。

私たちの暮らしを守る自動交換式火災通報用電話番号が登場したのは1926(大正15)年のこと。

当時はダイヤル時間の最も短い「112」でした。ところがご接続が多かったため、1927(昭和2)年に「119」へと変更され、今に至ります。

空気が乾燥し、暖房器具を使うこれからは、火事の危険性グッと高まる時季です。

火の元には十分ご注意を。

・今日をたのしむ

【119番の日】

防火・防災の意識を高めようと、「119番」にちなんで制定。今日から15日までは「秋の全国火災予防運動」期間です。

【歓喜の日】

11(いい)月9(空気)日の語呂合わせ。一日に一度は室内に風を入れて空気を入れ替えましょう。

【太陽暦採用記念日】

1872(明治5)年11月9日に、日本で新暦(太陽暦)を採用することを発表したことから。

旧暦から新暦への切り替えについては「カレンダーの日」を参照。※下記

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Z-7【住まいの計画(プランニング)の前に知っておかなければならない基本①】57-60

[骨組みはしっかりした家を考える]

〈家の骨格、「構造」について知っておかなければならないこと〉

憧(あこが)れていたおしゃれなシステムキッチンなどの住宅設備や内装・外観も気になるところですが、家の耐久性を左右する建物の骨格となる構造躯体(こうぞうくたい)こそ、しっかり作っておかなければなりません。

普段生活する上で、ほとんど目に付かない部分ではありますが、構造や工法次第で、快適で長持ちする家になり、メンテナンスコストが抑えられるなど、長い目で見ても断然お得なことは間違いありません。

まず基礎は、木造住宅の場合は建物の構造や地盤の状態によって、鉄筋の入った鉄筋コンクリート造のベタ基礎か布基礎かを決めます。(最近の家は、住宅保証のこともあり、ほとんどベタ基礎が採用います)

構造躯体については、家全体に掛かる負荷(地震動や風圧)をできるだけすくなくすることがポイントになります。建物には下記の図のような荷重がかかります。

しかも、常に建物にかかっている荷重(長期荷重)もあれば、時々掛かる荷重(短期荷重)もあります。これらの力は、地面に向かって部材から部材へと伝わります。

この力をできるだけ早く、単純に地面に伝えることができれば、家に掛かる負荷は極端に少なくてすむのです。基本は、2階と1階の柱や壁の位置を、できるうる限り同じか近い場所にすることです。これによって上から下への力の流れがスムーズになってくるのです。

・【長期荷重】

1 建物そのものの重さ

2 家具や設備などの重さ、人の重さ

3 雪の多い地方では積雪の重さ

4地下部分の土圧・水圧

・【短期荷重」

1 暴風雨や地震の際にかかる荷重

2 雪の少ない地方の積雪の重さ

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2階と1階の柱や壁の位置がずれていると、まっすぐ下に向かって垂直に進む力が横方向に分散されて遠回りになり、結果構造に負荷がかかります。

建物の角、部屋の隅(すみ)には壁(耐力壁)をなるべく多く設ける方が安全だとされてきましたが、必ずしも部屋の隅がいいというわけではなく、平面図でみて、縦横ともに4分割にして、それぞれの空間にバランス良く配置することがもっとも建物に不可が掛からなく、安全で建物を長く維持しやすいといえます。

床の高さがバラバラ(スキップフロアが多い)だとか、大きな吹き抜けがある、大きい部屋をつくりたいという場合も、特に台風や地震などの横揺れに耐える力が弱くなり勝ちです。

費用はかかりますが、構造計算をして構造の強度をきちんと計算した上で、スキップフロアを設ける、LDKを吹き抜けにする場合は梁(はり)を十分に掛ける。

大きな部屋をつくりたい場合は、直上階の梁が撓(たわ)んでしまうのを防ぐために、動線の邪魔にならない位置に柱を入れるなどの配慮があると安心です。

梁や柱は、素材の見せ方・配置の仕方で、部屋のアクセントにもなります。窓の位置や大きさも、構造に配慮しつつ風通しや採光を考えてバランス良く計画する必要があります。

【注意ポイント】

ピアノやエレクトーン、熱帯魚の大型水槽など100キロ異常の重さのモノを置く場合は、必ず重さ(荷重)を確認し、床下に補強を入れることをお奨めします。

もしくは、耐震床(24mm厚剛床)を最初から計画に入れておけば特に補強をする必要はありません。

シアタールームなどの防音工事は、防音(消音)材料によっては荷重の確認が必要です。もしくは、窓などの開口部に内窓(インナーサッシを入れるだけでもかなりの防音、遮音になります。ただし、内にたいしての遮音には、出入り口ドアを防音(遮音)ドアにする必要があります。

by株式会社 大東建設 阿部正昭

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