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重ね着でリフォームを考える【リフォームの視点③】

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今回も独断と偏見で、旧暦のお話から、入らせていただきます。

夏至(げし)初候 乃東枯る(なつくさかれる)

夏至 (2020年は6月21日)

夏至 日の出 一年でもっとも高く太陽が昇り、もっとも昼が長くなる日、夏至を迎えました。冬から春、そして夏へと次第に伸びていく日脚を楽しんできた方にとって今日はクライマックス。
 私は夏至を迎えるたびに、てっぺんに達した観覧車のゴンドラを思い浮かべます。とはいえ夏至を終えても、まだまだ日照時間の長い日は続きます。

練馬の夏至夜の訪れが遅く、朝の訪れが早いこの時季ならではの過ごし方でこのともすれば鬱陶しい季節をたのしみましょう。今日の夜は世界中で電気を消し、蝋燭(ろうそく)の灯りでのんびり過ごす「キャンドルナイト」も実施されます。

 

 

練馬区の夏枯草 七十二候で夏至の初候は、乃東枯る(なつかれくさかれる)です。乃東(なつかれくさ)とは、うつぼぐさのことです。

小さな紫色の花が密集して咲いたあと、花穂(かすい)が黒ずんでくるころ、という意味の季節です。およそ六月二十一日から二十五日ごろです。

 

重ね着でリフォームを考える【リフォームの視点③】

重ね着リフォームの例

練馬の屋根【屋根】一般に化粧スレート(コロニアル)、瓦、鋼板(トタン)などが多く使われている。

①化粧スレート(コロニアル等)が葺かれている場合。→
②1回目のリフォーム…防水塗装で雨漏りを防ぐ。→
③2回目のリフォーム…軽い鋼板(ガルバリウム等)を重ねて葺く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

練馬区の外壁【外壁】一般に吹き付け、ローラー塗装、サイディングなどが多く使われている。

①モルタルリシン吹き付けが行われれている場合。→
②1回目のリフォーム…ひび割れを埋める「弾性塗料」を塗布する→
③2回目のリフォーム…サイディングを重ね張りする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

内装練馬【内装】一般に石膏ボードを下地に、ビニールクロスが多く使われている。

①石膏ボードの壁の場合。→
②1回目のリフォーム…ビニールクロスを張り替える→
③2回目のリフォーム…ビニールクロスを重ね張りする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

練馬区の床【床(フローリング)】一般に複合フローリング(パーケットフロアー)が多く使われている。

①複合フローリングの床の場合。→
②1回目のリフォーム…クッションフロア(1.8㎜)を重ね張りする。→
③2回目のリフォーム…複合フローリング(パーケットフロア)を重ね張りする。

 

 

 

 

 

 

 

 

練馬の床②【床(クッションフロア)】一般に水まわりの床などに多く使われている。

①クッションフロア(C F 3.5㎜)の場合。→
②1回目のリフォーム…クッションフロア(1.8㎜)を重ね張りする。→
③2回目のリフォーム…クッションフロア(1.8㎜)を重ね張りする。→

廃材を少しでも減らすことを考える

 日本は欧米のような家族構成の変化による中古住宅の買い替えはあまり行われません。住まいが変化に対応できずに居住環境が低下してしまいそうで、結局建て替えたほうが得だとでも考えてしまうのでしょう。

 それを物語っているのが中古住宅市場の規模です。日本の新築住宅の着工数は、米国と大きな差はないにもかかわらず、中古住宅市場規模は、米国の28分の1足らずしかありません。これは異常な現象としかいいようがありません。日本ももっと中古住宅市場が大きくなれば建設廃材も今より少なくなり、環境負荷も圧倒的に軽減されることが予想されます。

 環境省によると、日本の建設廃材の排出量は年間およそ7300万tです。また一方日本全体が排出する一般ゴミの量はおよそ4500万tで、いかに建築廃材が多いか分かります。これからの社会はでき得る限り廃棄物の削減とリユースを心がけ、長寿命な住まいづくりを実行していかなければならないのだと思います。

 そこで中古住宅を長持ちさせる方法のひとつに重ね着の発想があります。これを住宅にあてはめると、劣化した材料の上に新しい材料を重ねていくというやり方です。そうすることで廃材を最小限にし、はがす手間も削減することが可能となります。

 衣服は寒い日などは何枚も重ね着しますが、何枚か重ねても服と服の間にできる「空気層」が押しつぶされると保温効果は減少してしまいます。つまり空気の層をうまく利用することが重ね着しても着ぶくれすることなく暖かく快適に過ごすコツなのです。リフォームにも同じことがいえます。工事をする場所に応じて適切な材料を選択し、着ぶくれさせないように施工することが重要なのです。

by株式会社 大東建設 阿部正昭

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