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人通りが多くて落ち着かないリビング【リビングCASE 5】

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今回も独断と偏見で、旧暦のお話から、入らせていただきます。
冬至 次候 糜角解つる(しかのつのおつる)

数え日(かぞえび)

数え日

この時季、昔ながらの「数え日」

クリスマスが終わると日本の年末は一気に忙しさが加速します。以前子どもたち小さかったころの我が家もクリスマスツリーをしまい、リースを片づけ、ついでに残ってしまったケーキやお寿司などのごちそうも片づけ、そのあとは、お正月を迎える準備をいよいよ本格的にスタートさせます。

あれもしなきゃ、これもしなきゃと考えながら、大晦日まであと何日かと指折り数え…。日本中で見られるこの瞬間をとらえた言葉が、「数え日」というようです。冬の季語にもなっています。

用事に追い立てられて焦る気持ちと、新年を待ち望んでワクワクする気持ちが交錯する数日間ですよね。気を引き締め直して過ごさなければいけませんね。

そして、冬至の次候は糜角解つる(しかのつのおつる)です。

糜角解つる(しかのつのおつる)

糜角解つる(しかのつのおつる)

大鹿(おおじか)の角が抜けて、新たに生え変わるころ、という意味の季節なんですね。縻角(びかく)とは、大鹿の角のことです。

およそ十二月二十六日から三十日ないしは三十一日ごろまで。そして一月五日にお話しさせていただきますが、雪下麦を出だすに続き、季節はめぐります。 

七十二候は古代中国で生まれ、鹿といっても彼の地の大鹿(ヘラジカともいわれていますが)なわけですが、牡鹿の、あんな大きな生命の象徴のような角が再生するというこの季節は、一つの年が終わり、新たな年がはじまろうとする時期にふさわしく思えますね。

人通りが多くて落ち着かないリビング【リビングCASE 5】

狭くても理想的なLDKとは

狭くても理想的なLDKとは

前回に引き続き今回も、お母さん同士の二人連れのお客さんが相談にやってきました。今回はどんな相談事を持ってくるのでしょうか……愉しみです。

m(ママ1)LDKは広くて明るくて、隣にたたみ部屋があるのが理想かなぁ。

F(ママ2)和室はいざというときは襖や間仕切り開閉壁で仕切れて、それ以外のときは一室で広く使える配置がいいかもね。

m:LDKと和室では、どれが最優先だと思う??

F:やはりリビングかな⁈一番日当たりが良くて、当然一番広い場所をリビングにあてたいわ。

m:間取りプランaはどう思う⁇リビング狭くない⁇

F:そうだね。キッチンと和室に挟まれた、狭くて落ち着かない配置だね。テレビの置き場もないよー

m:和室の優先順位が高いとしても、このリビングは最悪だね。それに和室も*独立した和室として使える広さ*でもないしね。

F:思い切って畳をやめて、全部フローリングにするか、全部を畳敷リビングにしたほうがいいと思うけどなぁ。

m:でも和室も欲しいんだよね。ダイニングが広そうだから、その空間を上手く使えないかしら。

⇩①使い切れていない空間

⇩居間(リビング)と食事室(ダイニング)のバランスが良くない。

⇩②周囲を通路に囲まれた通過駅タイプの居間(りびんぐ)は落ち着かない、狭くてテレビの置くスペースも確保できない。

人通りが多すぎるLDK

人通りが多すぎて寛ぐことのできないLDK

⇧③居間と一部屋として利用しにくい和室
⇧④最も条件の良い場所に配置された和室

 

【解決策・処方箋】

「行き止まりのリビングが理想的」

終着駅型LDK

LDKの奥に部屋のない、終着駅型LDK

LDKに和室を繋げて使用する場合の一般的なレイアウトは、和室をリビングの横に繋げるか、リビングの南に繋げるかしかないでしょう。

リビングの南にした場合、リビングが暗くなり、動線が悪ければソファやテレビの配置に困ることが想定されますが、和室との仕切りを解放すると、法要など大勢が集まる場所として使いやすいメリットもあります。

今回の間取りPlan Aですが、リビングの南側に和室がつながっています。

ダイニングや和室の広さに比べて、二人がけソファしか置けず、テレビの置き場にさえ困るリビングは、まるでホールのような扱いです(通過駅型)。

例えば、和室の優先順位が高いとしても、異常に効率の悪い間取りといっても過言ではありません。

それならば、和室をやめてフローリング貼りのリビングにするか、リビングも畳敷きにして和室の機能を持たせたほうがよいでしょう。

そこで間取りPlan aの解決策ですが、まず最も日当たりが良く、通過動線のない落ち着いた場所をリビングとしました(終着駅型)。

⇩①開放感には多少欠けるが南側に大きな掃き出し窓もついて明るいキッチンになる。和室側を使って対面キッチンにすることも可能。

⇩個室としては少し狭い感はあるが、食事室(ダイニング)の延長使いとしては使いやすい和室。

理想的な終着駅型LDK

理想的な終着駅型決して広くないLDK

⇧③主要通路として十分な通路の幅がある

⇧条件的に最も良い場所にある終着駅型の居間(リビング)は他の部屋の通路として使われないため寛ぎやすい。

その北側にダイニング、そして和室とキッチンをその上に並べてみました。

和室とキッチンの並びは逆でも可能ですが、日常的に使うキッチンの環境やダイニングとの繋がりの良さなどからキッチンを西側に配置しました。

和室に独立性が必要ないのであれば対面キッチンにすれば良いと思います。

終着駅型リビングダイニングキッチン

動線行き止まりの、終着駅型リビングダイニングキッチン

間取りPlan aに比べて和室が少し狭くなりましたが、押し入れや収納も変わりなく、リビングダイビングも使いやすい形で10畳程度確保できています。

LDKと和室の組み合わせのバリエーションはたくさん考えられます。それぞれを希望に沿ってレイアウトすることも重要ですが、要素を取り込みすぎて結局使えない空間がます間取りにはならないように気をつけなければなりません。

by株式会社 大東建設 阿部正昭

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