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回遊動線の基本はLDKと絡める「回遊動線②」
今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。
雨水(うすい)次候 【霞始めて靆く(かすみはじめてたなびく)】
今日は
「ビスケットの日」
です。
時は幕末。水戸藩では、栄養価の高い保存食を探していました。
そこで白羽の矢が立ったのが、長崎藩で外国人向けにつくっていた「ビスケット』です。
とはいえ、その製法は分からずじまい。方々に手を尽くし、長崎県で開業していた水戸藩出身の蘭法医・柴田方庵(しばたほうあん)に調べてもらうことにしました。
彼がビスケットのレシピを手に入れ、水戸藩へ宛てて送ったのが1855(安政2)年の2月28日。
また、ビスケットがラテン語で「2(2)度焼(8)き」を意味することから、語呂合わせもかねて、今日はビスケットの日です。
ビスケットといえば、誰もが思い浮かべるあの童謡。「ポケットを叩くたびに数が増えるのは割れただけだよ」なんて、無粋なことは言いっこなし。
童謡のタイトルは『不思議なポケット』なのですから。
・今日をたのしむ
【不思議なポケット】
作詞、まど・みちお。作曲、渡辺茂。1954(昭和29)年発表
【織部(おりべ)の日】
従来の意匠を大胆に打ち破り、桃山時代から現代まで多くの人を魅了する陶器、「織部焼」が史実にはじめて登場する
日にちなみ制定されました。
【逍遥忌(しょうようき)】
明治から昭和にかけて活躍した作家・坪内逍遥の忌日。江戸文学の「勧善懲悪』を打破し、現実をありのままに描くよう主張した『小説真髄』は近代日本文学の出発点。
・季節をたのしむ
【春の野菜 アスパラガス】
みずみずしい歯触(はざわ)りのアスパラガスの収穫が始まりました。新鮮なアスパラガスをバターで炒めて春の味を愉しみましょう。
《アスパラガスの見分け方》
3月から4月にかけて旬になるアスパラガス。新鮮なものは緑が濃く、太くてツヤがあるもの。穂先はピンとして締(し)まっているもの。切り口をチェックして、乾いていないモノを選びましょう。
ー雨水 末候ー
【草木萌(めば)え動く】
足元に下草が芽生え始めています。
小さなオオイヌフグリの花が
日に日に広がって春がやってきました。
地面の下で準備をしていた植物が芽吹きはじめています。
山肌はいっせいに淡い緑色に塗り替わり、昼間の
温かな日差しに心も休まります。
回遊動線の基本はLDKと絡める「回遊動線②」
https://heiwadai.jp/kaiyuudousenn-2/
をお伝えしました。(前回の青字のタイトルにリンクを張っておきましたので、良かったらタップしてお読みください。
今回からは、間取の新シリーズ「回遊動線の基本はLDKと絡める「回遊動線②」」を、お伝えします。
それでは、よろしいでしょうか?!
【回遊動線はLDKと絡(から)めるのが基本です】
回遊動線は、廊下や玄関ホールなどを基本的な中心点として、LDKを回遊のなかに組み込むのが基本的な形といえます。その際、基点となる場所からリビングに入るのか、または、キッチンに進むのか、基本的には2つの選択肢から選ぶことになります。
ほとんどの場合、ダイニングはキッチンとリビングの間に挟まれるためです。
回遊動線は、この基本形をもとにして他の回遊動線とうまく連携させるというか、絡めて行くことで、使い勝手がさらに進化、向上していくのです。
また、生活に必要な動線はさまざまあり、LDKの動線とは全く絡まない動線ももちろんあります。回遊動線に拘(こだわ)ることが必ずしも、よいわけではありません。それでもまずはLDKを回遊する基本形を思い描きながら、いろいろなかたちに変化させてみるのもお奨めです。
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①玄関から廊下を通って、リビングへ入る動線と、キッチンへ直接行く動線に分かれます。廊下→リビング→ダイニング→キッチン→廊下という回遊が描かれています。
※①
②高台のためダイニングからは遠望を眺めることができ、リビングからはテラスを介して庭の緑が楽しめます。
※【回遊動線のお手本】
廊下からリビングとキッチンへアプローチできる回遊動線。キッチンからパントリーにも出入りができ、パントリーは勝手口としての用途もあるので、ゴミ出しなどにも使い勝手がよい動線となっています。
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【2階全体を回遊で繋げる】
基本的な回遊動線に応用を加えた間取の例です。リビングと廊下は扉を廃して1つの空間としてあります。廊下とキッチンの間には両開きの引き込み戸を設けました。ここを全開にすることでサニタリー以外は扉のない一体の空間になるのです。
2階例
①廊下とキッチンを仕切る引戸は両開き引き込み戸。キッチン側もしくは家事コーナー側、どちらか1枚だけを開け閉めすることも可能です。
②回遊動線は、キッチン廻りとダイニング廻り、ふたつの動線が重なっています。
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①来客時などでもリビングを通らずにキッチンやダイニングへ直行できます。
②リビングとダイニングの間には壁に引き込める引き戸があります。引戸を閉じて個室として使ったり、その時々の状況によって使い分けられます。
【「ながら作業」もしやすい】
LDKは最も基本的な回遊動線で、廊下から引戸を介して、リビングとキッチンのどちらか好きなほうに行けます。キッチンの並びに書斎コーナーがあるので、仕事をしながらの調理もしやすいです。