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リビングソファから余計なものが見えては寛げません【リビングCASE 7】

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今回も独断と偏見で、旧暦のお話から、入らせていただきます。

雨水(うすい)初候 土脈潤い起こる(どみゃくうるおいおこる)

雨水(うすい)

雨水

雨水に飾るとご利益があるらしい

雨水に飾るとご利益があるらしいおひなさま

日脚が伸び、風がぬるみ、少しずつ春の気配が濃くなってきました。今日から二十四節気では雨水。

降る雪が雨となり、大地を覆う氷はせせらぎとなる時季です。雪解け水が大地を潤し、古来、農作業の準備をはじめる目安にしてきました。

雨水という時季

最も寒いかもしれない、雨水という時季にも…

「はじめる」という響きは、どこかワクワク、ドキドキするもの。春の喜びを胸に、なにか新しいチャレンジをはじめてみてはいかがでしょうか。

土脈潤い起こる(どみゃくうるおいおこる)

土脈潤い起こる(どみゃくうるおいおこる)

そして、雨水に入って最初の七十二候の季節は、土脈潤い起こる(どみゃくうるおいおこる)です。およそ、二月十八日から二十三日ごろまでのこと。

初春の雨が暖かく降り注いで、大地が潤い、目覚めていくという意味があります。土がぬかるみを帯び、地中で眠っていた生き物が顔を出すまで、あと少し。

土脈とは不思議な言葉ですが、人の体が脈打つように大地の中でも、たとえば地下水脈が流れ、地層が連なり、空気を含み、たくさんの生き物を抱えています。そんな生命の源として大地が脈打つ、その気配が湧いてくるようです。

土脈潤い起こる(どみゃくうるおいおこる)

土脈潤い起こる(どみゃくうるおいおこる)

リビングソファから余計なものが見えては寛げません【リビングCASE 7】

今回は再び、母娘二人連れのお客さんが相談にやってきました。今回はどんな相談事を持ってくるのでしょうか……愉しみです。

d(娘)玄関ホールにリビングの扉があると近くて便利だと思わない?ママ!

m(母)でもリビングドアを開け放しにしないでね。玄関から丸見えになってみっともないから。

d 接客中にリビングの扉を開けたら、中の様子が見通せるってことね。人の家の中って気になるものだからね。

m それなら扉の位置を移動したほうがいいのかな?でもそうしたら、トイレの前を通ってリビングに入ることになるね。

d そうだね。一長一短あるてことかもしれないね。ところで扉の位置はちょっと置いておいて、ソファの配置はこれでいいのかなぁ?なんか寛げない感があるんだけど。

m ソファの後ろに掃き出し窓があるし、テレビの前を人が通るし、その上キッチンの物も視線に入るでは、確かに落ち着かないよね。

d玄関ホールから直接リビングに出入りできるのはいいけれど、落ち着かないリビングなんて、最低だよ。寛げる空間にするにはどうしたらいいのかしら?

①外から見ても、玄関横のトイレ窓は見栄えが悪い
②扉を移動するとトイレの前を通ることになってしまう

 間取りplan A

間取りプランA課題

間取りプランA課題

キッチンや人の動きが視線に入り、落ち着くことができないリビングになってしまう
④扉を開けるとリビングの中が丸見えになってしまう

【解決策・処方箋】

「要は、ソファから見せたくないもの隠す」

玄関から長い廊下を経由してリビングに出入りするよりも、すぐに玄関からリビングに入れる間取りは大変便利ですが、この間取りには以下の課題というか、欠点があります。

①玄関正面のリビングに出入りする扉、玄関にエンターテイメント空間がないこと、②ソファの配置です。

①については、訪問客から部屋の様子が見通せる扉の配置はできれば、避けたいところです。玄関正面には扉等を設置せず、エンターテイメント(赤)スペースとして活用できる壁が理想です。

扉を移動すると、トイレの前を通ってリビングに入ることになりますが、今回のシュチエーションではそのほうがいいかもしれません。

玄関正面にエンターテイメント空間も確保できます。(玄関収納をカウンタータイプにして、エンターテイメント空間に代用する方法がありますが、必要収納量と相まって難しいと思います)。

②については、ソファに座った先に何が見えるか想像してみましょう。テレビ画面の他、リビングへの人の出入りやテレビの前を通る人の動き、ほんの少し目線を右にすると冷蔵庫や食器棚等まで見えてしまいます。

リビングをおもてなしの場と考えるのであれば、もう少し視線を制御するべきだと思っています。

間取りplan Aの処方箋では、まずトイレと玄関の位置を入れ替えました。それにより外から見たトイレの窓が気にならなくなります。

リビング扉を玄関正面から外すことで、エンターテイメント空間を玄関正面に確保できます。

棚を付ける、タイル貼りにするなど、通行に支障がない範囲での演出方法を考えてみてはいかがでしょう。

次に(赤)ソファとテレビの配置を変更しました。ソファを移動することで、キッチンへの視線を制御して、かつリビングへの人の出入りも気にならなくなりました。

テレビの前を人が往来する必要もなくなります。快適なリビングにするためには、通過動線の少ない終着駅型のリビングにすることと、見せたくない物を見せないようにするための(視線の制御)が必要です。

①トイレの配置換えをして、見栄えと動線に配慮
エンターテイメントに使うことができる壁
③玄関正面からリビング扉を外す(トイレを移動したのでトイレ前を通らずに済む)

間取りplanAの解決策

間取りプランA解決策

間取りプランA解決策

④人の動きもキッチンも視界に入らないので落ち着く

by株式会社 大東建設 阿部正昭

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