BLOG
ブログ
【フレーミングの法則発見!③【窓③】
今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。
聞こえてくるのは、どの虫の音? 初候 綿柎開く(わたのはなしべひらく)
聞こえてくるのは、どの虫の音(ね)?
昼間は蝉時雨(せみしぐれ)が降っても、日が暮れてから耳を澄ますと秋虫のオーケストラが聞こえるようになってきました。
夏の蝉から秋のコオロギやスズムシへ。風情をもたらす虫の声も季節とともに主役交代ですね。
童謡『虫の声』では、5種類の虫が鳴き声とともに登場しますが、すべて覚えていますか?
正解は「チンチロチンチロ」のマツムシ、
「リンリンリンリン」とスズムシ、
「キリキリキリキリ」はコオロギ、
「ガチャガチャ」とクツワムシ、
最後は「チョンチョンチョンチョンスイッチョン」とウマオイ。
今夜聞こえてくるのはどの虫の鳴き声か注目です。
・今日をたのしむ
【向島百花園(むこうじまひゃっかえん)「虫きき」の会】
平安時代から行われてきた「虫きき」は、野山や庭先で秋の虫の音を聞きながら秋の訪れを感じる風雅なならわしです。
東京都の向島百花園では毎年8月末に「虫ききの会」を開催。
行灯(あんどん)や雪洞(ぼんぼり)が照らす庭園を眺めながら虫の音を鑑賞します。
・季節をたのしむ
【オミナエシ】の名前の由来はご存知ですか?そういう私も今日まで知らずにオミナエシは美しい花だと言っていました。
秋の七草のひとつでもあるオミナエシは、日当たりのよい山野でよく見られます。
スラリと細長い茎先に黄色い小花をたくさんつけて佇(たたず)む姿が、「をみな(女性)」を「へし(圧倒する)」ほど美しいことから「オミナエシ」の名がついたとか。
【フレーミングの法則発見!③【窓③】
https://heiwadai.jp/madowakunohousoku-2/『窓』の2回目のお話でした。(前回のブログの青字のタイトルにリンクを張っておきましたので、タップすれば記事に飛びますのでよかったら、読んでみて下さい。}
今回は、フレーミングの法則発見!③【窓】の3回目をお伝えします。
それでは、よろしいでしょうか?!
【検証例 「コーナー」であり「全面に」】
【コーナーでもあり、全面でもある例】
右上の窓はファザード全体で見れば「コーナー」になります。ですが窓の部分だけが独立した区画なので「全面」ともいえます。どちらにしても法則通りに窓は取り付けられています。
また一方、左下の図は突き出し窓ですが、これは「コーナー」に当てはまると思います。
【窓の数が多いなら、くっつけてみる】
窓が6つありますが、そのうち5つは右上のコーナーに纏(まと)まっています。したがって、全体として見れば窓はたった2つです。フレーミングの第四法則「1つの区画に最大2つまで」の決まりは守られています。
それから、間取りを決めた後に窓の配置を決めようとすると、このような配置にすることは大変困難というか、できないと言っていいかもしれません。そうかといって先に窓の位置を決めてしまうというのも乱暴過ぎます。窓の位置やサイズは、そこで間取りと、同時に検討すべきだと分かる好い例だといえます。
【検証例②「貫(つらぬ)いてみる」】
【比較的ラクなのが、縦の貫(つらぬ)き】
窓を縦方向に貫いた典型的な例です。右側は土台から屋根まで同じ幅で貫いています。左側はバルコニーを凹ませているので、そこだけ見れば「全面」ともとれます。窓を縦方向に貫くのは、構造的にもそれほど難しいことではなく、むしろラクな設置方法だといえます。
【横の貫きは構造的な処理が不可欠】
ハイサイドライトは、壁面上部を横方向に貫く窓です。光が入り風も抜ける大変使い勝手の良い窓といえますが、その配置の性質上ゆえ、どうしても柱や筋交(すじか)いといった構造部材が露出してしまいます。その処理方法に知恵を絞らなければならないところが難点でもあります。