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一番大きなプランを最初に〈規模1〉
今回も独断と偏見で、旧暦のお話から、入らせていただきます。
小寒 次候 水泉動く(すいせんうごく)
成人式
今年の成人式は、今日1月11日でした。晴れ着姿の女の子をたくさん見かけましたよ。と言いたいところですが、コロナ禍の影響か、あまり見かけることは叶いませんでした。
ほとんどの人は、この先、二度と和服の晴れ着は着ないかもしれないですからね。着たくても着れなかった人は本当に残念だったでしょうね。
それにしても、今年はあまりにも少なかったです。もちろん男の子は一人も見ませんでした。
大人として社会的に認められる成人を迎えることは、誰にとっても特別ですよね。
例年であれば、二十歳になった人々を祝う「成人式」が各地で開かれ、晴れ着に身を包んだ男女が街を彩ります。
じつは昨今、「成人式」は二十歳だけのものではありません。10歳の「2分の1成人式」、30歳の「三十路成人式」、40歳の「ダブル成人式」など、お互いの成長と健康を喜び、思い出話を語り合うイベントが増えつつあります。
自分などは「トリプル成人式」ですが、「同い年」は親近感を覚えやすいものらしいですね。
さまざまな「成人式」が旧交をあたため、新たな絆を結ぶキッカケとなっているようですよ。
そして 今日一月十二日は、七十二候で、小寒の二番目の季節(小寒次候)は、水泉動(すいせんうごく)です。
地中で眠っていた泉が動き始めるという意味の候で、およそ十一日から十五日頃までです。
「雪下麦を出だす」の候もそうですが、目には見えないところで春の準備は始まっているよ、という感覚が七十二候にはうかがえますね。
湧き出る泉の様子から季節の変化を感じるとしたら、冬至を過ぎて、一日畳一目ずつ伸びるといわれる日の長さのなかにも、春を感じられそうですね。
一番大きなプランを最初に〈規模1〉
あなたが、もしも「よい間取り」をどうしてもつくりたいと願うならば、決して間取りから考えはじめてはなりません。
まずは建物の形を決め、そのうえで間取りの検討に取り掛からなければなりません。間取りを最初に固めてしまい、間取りに合わせて屋根や壁をつけ足すようなやり方は、たいていバランスの悪い建物を生み出す原因になるだけです。
「よい間取り」と「よい建物」をどちらもバランスよくつくる秘訣は、建物の形をできるだけ単純な四角形から始めるといいでしょう。豆腐のような四角四面であればあるほど、間取りは建物形状の特殊性から開放され、自由度が上がります。
では、シンプルな四角形のつくり方です。
まずは、「その敷地内で可能となる、最も大きな四角形の寸法」を割り出してください。一番最初に行うこの作業を「建物のボリューム出し」といいます。
【プラン四角形のサイズを左右する3つの公式】
①建築基準法などの法律ー掛け算で求める
建物のボリューム出しには、絶対的な公式が存在します。その一つが法律なのです。敷地ことに「建ぺい率」「容積率」というようなものが定められていて、これに従わないかぎり建築行為そのものが許されません。
建築許可や、建築確認だとかがそれです。
建ぺい率
敷地の広さに対する建物の広さの割合。30坪の敷地で建ぺい率が50%なら、広さ15坪までの家を建てられます。
敷地の面積×建ぺい率=家を建てられる面積
容積率
敷地に対する建物の「延床(のべゆか)面積」(すべての階の床面積)の割合。30坪の敷地で容積率が80%ならば、延床面積28坪までの家を建てられます。
敷地の面積×容積率=延床面積
②人数ー足し算で決まる
経験上、戸建住宅に必要な最低延床面積は25坪だと思っています。
これは、4人家族がギリギリ住める広さ(2~3人家族なら余裕あり)。居住者がさらに増えれば、1人につき5坪を目安に足していかないといけません。
25坪+(人数×5坪)=必要な延床面積
つまり図の場合は25坪(4人家族)+1人×5坪=30坪
もうひとり増えると25坪+2人×5坪=35坪となります。
③予算の目安ー割り算で決断を迫られることも
設計事務所や工務店は、会社ごとに「坪単価」を設けています。高級路線の会社なら一坪当たりの建築費が100万円かそれ以上かかります。
一方ローコストが売りの会社なら50万円といった具合です。建築費を「坪単価」で割ると、その会社で建てられる規模の上限がなんとなくではありますが見えてきます。
建築費÷坪単価=家を建てられる面積