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折角なので室内に「ぬけ]をつくる【ぬけ①】
今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。
立冬 末候 金盞香し
一茶忌(いっさき)
先ほど、今日は小林一茶が亡くなった日だと言いましたが、この日は「一茶忌」といわれています。
松尾芭蕉・与謝野蕪村とともに江戸三大俳人に数えられる小林一茶の忌日(きじつ)です。
素朴さと弱者への慈しみが溢れる一茶の句は、今でも多くの人に愛されています。
今時分を詠んだ、
木枯らしに 口淋しがる 雀かな
猫の子の くるくる舞や ちる木の葉
などは、のどかな光景が目に浮かびほっこりしてきます。
わかりやすく、親しみやすい独自の排風は「一茶調」と呼ぶのだそうです。
今日は気負わず、構えず、一茶気分で俳句づくりにチャレンジしてみてはいかがですか。
今日を楽しむ
【一茶忌】
小林一茶先生は、今からおよそ二百年近く前に亡くなられたようです。
正確には一茶の没年は1827(文政10)年、65年の生涯を通して2万句以上の作品を残したそうです。
二十年間毎年千句ほどの句を書き続けたことになりますね。すごい人ですね。
一茶の故郷・長野県信濃町にある一茶記念館は毎年「一茶忌俳句大会」を開催し、一茶忌に受賞作品の発表を行っているそうです。
【農協記念日】
1947年(昭和22)年の今日、農業協同組合ほうが交付されたことを記念して制定。農業協同組合、略して農協はこの法律によって設定しました。
【緑のおばさんの日】
緑のおばさんって知ってますか?
登下校中の小中学生の安全を確保する「学童擁護員」制度が1959年(昭和34)年の今日にスタートしたことを記念して制定されました。ちなみに私の生まれた年で同い歳です。
当時は緑色の制服を着用していたため「緑のおばさん」の愛称が浸透しました。
季節をたのしむ
【ボジョレーヌーヴォー】
フランス・ボジョレー地方で生産するワインの新酒であるボジョレー・ヌーヴォーは、11月の第3木曜日午前0時に解禁。
飲めない私には分かりませんが、フレッシュでさっぱりとした口当たりが特徴らしいですね
折角なので室内に「ぬけ]をつくる【ぬけ①】
前回は、「家の中でも外でもない」中間領域空間の3回目のお話でした。(←前回の記事を読んでみたい方は、青字をタップしてみてください。リングが張ってあります)
今回は、「間仕切りを減らし、中間領域を充実させたあとのもうひとつ」中間領域空間の3回目となります。
それでは、よろしいでしょうか?!
【先が見えにくければ、不安です】
「間仕切り壁を取り払って無くす、減らす」「中間領域を充実させる」。この2つを取り入れるだけでも、あなたの間取りは凡庸な類型から一気に抜け出せます。
でもどうせやるのであれば、この2つを統合・整理して、もっと壮大な間取りを構想する。言い方を今風に変えれば、この2つをコラボさせてダイナミックな間取りにしてみるということです。
余計理解しにくくなってしまったかもしれませんが、要は、室内に「抜け」をつくればいいのです。では「抜け」とは何か?ということになります。
「抜け」とは、分かりやすく簡単にいってしまえば、建物の端から端までが一直線に見渡せる状態のことです。窓を介して屋外まで抜ければ(見渡す、見通す)完璧です。
「先行き不透明」ー現代社会を評する常套句ですが、せめて我が家だけは先々まで明るく見通せる「通り(とおり)」がほしいものです。当然、それが無理なことは分かっていますが、でもそこに風が抜け、光が抜け、視線まで抜けてくれれば、どれほど穏やかな気持ちになれることでしょうか。
世の中の家が、みんなそうであれば、争いごとなど起こらなくなるのではないでしょうか。
せっかく間仕切り壁を減らしたとしても、抜けの「つらぬき具合」が中途半端ではその効果も半減してしまうどころか、台無しにさえ成りかねません。
建物の形を決めたら、まず第一に抜けの方向を確認しておくことをお奨めいたします。
【「抜け」とは気を貫く日本刀の如きもの】
△【「抜け」がない間取りはいまひとつ】
せっかく間仕切り壁は少なくしたものの、抜けている「通り」が1箇所もない間取りは、どことなく窮屈というか、つまらなさを感じさせてしまいます。外部との繋がりが弱々しいのも、いまひとつ心地よさを実感できない要因になってしまいます。
○【「抜け」がもたらす爽快感】
端から端まで一直線に抜ける「通り」は、間仕切り壁の位置と開口部を調整すれば、確保できます。一般的にはリビング・ダイニングを貫(つらぬ)く「抜け」がつくり易いのですが、それ以外にも複数の抜けができれば、爽快感さらに高まります。つまり長い距離で外の景色が観えることで、実際よりも部屋が格段に広く錯覚を起こします。そしてその外と内の曖昧さが相まって爽快感に繋がるのです。
※ちなみに、私の感覚では、9m以上あると、「抜けてるな」という爽快感が愉しめるような気がします。