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間仕切りなしでもよいところと困るところ【間仕切り②】
今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。
立秋(りっしゅう)初候 涼風至る(りょうふういたる)」
夏の甲子園
2022年の今年、夏の甲子園は、例年通り開幕します。兵庫県西宮市にある阪神甲子園球場を舞台に、球児たちが熱戦を繰り広げます。
2020年一昨年の甲子園大会はコロナの影響で中止となってしまいました。太平洋戦争以来の中止でした。
昨年も無観客での開催でした。今年は、とうとういつもの甲子園が戻ってきました。郷土愛が呼び覚まされますね。
ふるさと代表の試合は欠かさずチェックし、勝ったとなれば一日ご機嫌。
たとえ負けたとしても心からの拍手で健闘をたたえる、という方も多いことでしょう。
生まれ故郷が離れた場所で暮らしている知人は、甲子園がはじまると郷里が少し近くなるような気がするそうです。
各代表校の地元も熱く盛り上がり、しばらくは日本中が高校球児が夢中になる日々が続くはず…
昨年の東京オリンピックの後の、暑い熱い夏が帰ってきます。
・今日をたのしむ
【野球の日】
8(や)月9(きゅう)日の語呂合わせから制定。夏の甲子園の正式名称は「全国高等学校野球選手権大会」。
1915(大正4)年に始まり、米騒動や戦争による中断を挟みつつ開催数は100回を超えました。
【長崎忌(長崎原爆の日)】
1945(昭和20年)8月9日、長崎市に原子爆弾が投下されました。
長崎市では世界平和を祈る「ながさき平和の日」としても定めています。
間仕切りなしでもよいところと困るところ【間仕切り②】
前回は、
若手の経験の浅い設計者とベテランのそれを比べて、「間取りに最も差が出る部分はどこだと思いますか?」
と聞かれたら、私は断然、迷わず《間(ま)》と答えると思います。
部屋と部屋の間(ま)、室内と屋外の間、人と自然のなど、何かと何かの境界には、かならず間(ま)が生じるのです。
この間を上手く創(つく)ることができれば、間取りは飛躍的に洗練されてくるものだと思っています。「間の取り方」「間のデザイン」でもあるのです。というお話をしました。
今回は、その続きで第2回目「間仕切りなしでもよいところと困るところです。
【間仕切りなしでもよいところ】
[LDK・ユーティリティー(多目的コーナー)]
パブリックゾーンとなる「リビング・ダイニング・キッチン」の3部屋は、間仕切りなしで問題ありません。開放感があり、狭っ苦しい感がなく、かえってない方がいいといえる空間です。
LDKの他、広い必要はないのでパソコンなどを使えるようなユーティリティー(多目的コーナー)を設けておくと、使い勝手が格段によくなり、間取りに深みが増してきます。
利用頻度の低い廊下や階段室の面積を小さくすることで、大きなワンルーム空間をつくりやすくなります。ただし、廊下や階段の幅を狭くしたり、勾配を急にすることは、絶対お奨めできません。それ以外の手段を考えるようにしましょう。
【間仕切りがないと困るところ]】
[水廻り・寝室・収納]
「洗面脱衣室・浴室・トイレ」「寝室」は、視線・音・匂(にお)い・湿気など、さえぎりたいものがたくさんあるので間仕切り壁を設けます。また間仕切り壁がないと困るところだといってもいいかもしれません。
ただ、そうだからと言って、完全に閉じてしまうと閉塞感が強まるので、配置や動線に配慮が必要です。繊細で微妙な空間でもあります。
片付けが苦手な家庭では、収納空間にも間仕切りがあると美しく暮らすことができます。同じ収納でも「見せる収納」「見せない収納」をはっきり決めておくと更にきれいに片付き、使い勝手がよくなります。
はっきりと決めておくことをお奨めします。