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子ども部屋を部屋にする?コーナーにする?【間仕切り③】
今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。
処暑 次候 天地始めて粛し(てんちはじめてさむし)
空を見上げる
今日から七十二候は「天地始めて粛し(てんちはじめてさむし)」。夏の暑さが徐々にやわらぎ、秋の気配が色濃くなってくるころです。
空の透明度が増し、箒(ほうき)で掃いた跡のような巻雲(けんうん)が見られるように。
天気予報では「秋晴れ」や「秋雨前線」といった言葉も登場するようになります。
折しも今日は、毎日の天気予報で、オレたちがお世話になっている「気象予報士の日」です。
1994(平成6)年の今日、はじめて国家試験が行われました。天気を読む達人である気象予報士を見習って、時には空を見上げてみませんか??
空の色、雲の形に思いがけない発見があるかもしれませんよ。
・今日をたのしむ
【天地始めて粛し】
「粛」はふりがな通り「寒い」という意味です。
秋の空気が草木を枯らすことを意味する「粛殺(しゅくさつ)」という言葉もありますが、字面がなんだかおぞましいですね。
【気象予報士の日】
第1回以来、年に二回開催される気象予報士試験は合格率5%前後という難関です。
【民放テレビスタートの日】
1953(昭和28)年の今日、日本の民放テレビとしてはじめて日本テレビ放送網が開局、放送を開始しました。
こ度も部屋を部屋にする?コーナーにする?【間仕切り③】
前回は、
というお話をしました。「間仕切りなしでもよいところと困るところ」というタイトルでお伝えしました。
今回は、その続きで「子ども部屋の間仕切り」と「引き戸の使い分け」で第3回目です。
【子ども部屋は部屋にするか?間仕切り無しのコーナーにするか?】
[子ども部屋or子どもコーナー]
子ども部屋や書斎は、間仕切っても間仕切らなくてもよい部屋といえます。半オープン状態の「子どもコーナー」「書斎コーナー」にしても悪くないと思います。
子どもの成長に応じて間仕切り壁を入れるというフレキシブルな対応でもいいかもしれません。お子さんが小さいうちは「子どもコーナー」のほうが断然愉(たの)しいし、情操にもいいといわれています。
【引き戸の使い分けは、透明度で!】
間仕切りの代わりになるのが引き戸です。必要に応じて開閉できる引き戸は、「透明度で使い分ける」ようにすると、さらに細かな演出が可能になります。
[気配すら遮(さえぎ)る『不透明』引き戸]
不透明の引き戸を用いるのは、水廻りや寝室など視線や光を遮りたい場所です。基本的には「壁」なので、引き戸のあちらとこちらで気配すらも遮断します。
ただし、トイレや洗面室は照明の消し忘れ防止の為、引き戸に小窓を設けて小さな明かりが漏れるようにしておいてもいいでしょう。
[視線だけさえぎる「半透明」引き戸]
光や音は通したいが視線だけは遮りたい場所に適するのが、障子に代表される半透明の引き戸です。完全に閉めても気配だけは伝わるので、閉塞感を感じさせません。
障子の上に欄間を設ければ、開放感はさらに増します。和室、客間、室内物干し場など、一時的に仕切りたい場所に使うのがお奨めです。
[音だけ遮る『透明』引き戸]
やや特殊な例ですが、視線や光は通したいが音だけは遮りたい場所(音楽室など)に有効なのが透明の引き戸です。特に遮音性を重視するならアルミサッシを使います。ぜひ木製で、ということなら、引き戸ではなくはめ殺しの窓にするという手もあります。