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マンションの壁、床、天井の音[防音の基本③]

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今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。

処暑 次候 天地始めて粛し(てんちはじめてさむし)
 
 

二百十日(にひゃくとおか)と防災の日

 
立春から数えて210日目にあたる今日は「二百十日」。
 
季節の移り変わりを知らせる雑節のひとつで、昔から農家の人々は厄日として警戒してきました。
 
稲の実りを迎える大切な時季にもかかわらず、台風の暴風や大雨によって米が不作になることが多々あったためです。
 
この話を聞いた江戸時代の暦学者・渋川春海(しぶかわはるみ)が貞享暦(じょうきょうれき)に「二百十日」を記載したことから多くの人が知るようになりました。
 
今でも二百十日の風を鎮(しず)め、豊作を願う行事やお祭りが日本各地で受け継がれています。
 
「風鎮祭(ふうちんさい)」や「風祭(かぜまつり)」「風日待ち(かざひまち)」「とおせんぼう」などその名前はさまざま。
 
今日は新潟県の弥彦(やひこ)神社で風神祭を行うほか、富山県富山市八尾(やつお)町では「おわら風の盆」の優雅な踊りによって風の神さまを鎮め、作物の無事を祈ります。
 
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二百十日の強風は、1923(大正12)年の今日も吹き荒れていました。
 
そして正午近く、相模湾海底を震源とする大地震が関東全域を襲います。地震によって発生した火災は風にあおられ、すさまじい勢いで広がりました。
 
未曾有(みぞう)の被害をもたらした、関東大震災です。なんと死者・行方不明者10万人以上。
 
火災によって亡くなった方がその9割に上ると考えられています。
 
先人の犠牲を風化させず、今を生きる私たちの教訓にしようと制定されたのが、「防災の日」です。
 
ご自宅の災害対策はきちんと整っていますか?非常食や非常用水の賞味期限は?避難場所やハザードマップの確認も忘れずに行っておきたいところです。
 
「もしも」における心構えを再確認し、備える1日としましょう。
 
【9月の異称】
 
9月の異称である「長月(ながつき)」は、夜がだんだんと長くなる「夜長月」が語源とされています。
 
そのほか「紅葉月(もみじづき」や「菊月」、「稲刈月」といった名前もあるようです。
 
【防災の日】
 
防災意識を高め、災害への備えを再確認する避難訓練を全国で行います。
 
【野分(のわき)】
 
「台風」という言葉が生まれる明治時代以前、二百十日前後に吹く暴風を「野分」と呼びました。
 
「野の草木を吹き分けるほど強い風」という意味合いです。
 
「台風」は明治時代末、気象学者・岡田武松(たけまつ)が命名しました(当時は「颱風」と表記)。
 
【おわら風の盆】
 
 9月1〜3日の開催。
哀愁漂う「越中おわら節」に合わせ、踊り手が優雅な舞を奉納します。
 
ー旬の日ー
【9月の始まり】
 
今日から9月が始まります。
空気が澄み、夜空には鏡のような月が輝きます。
一方で、台風や残暑など気温の変化が大きい月でもあります。
風邪を引き込まないよう気をつけてくださいね。
 
【長月】
 
夜がだんだんと長くなる月であることから「夜長月(よながづき)」と
呼ばれていました。
降り続く秋雨から「長雨月(ながめづき)」と呼ばれていたとも。
 

マンションの壁、床、天井の音[防音の基本③]

 

前回は【音による振動「防振」にも注意が必要[防音の基本②]】をお送りしました。

https://heiwadai.jp/sinndou/

(青字のタイトルをタップすると記事に飛びます)をお伝えしました。

今回は[防音のきほん]最終回3回目【マンションの壁、床、天井の音[防音の基本③]】を、お送りします。

【まずは、前回のお浚(さら)いから…】

【家具の配置を工夫して音を遮る】

完全な防音はできませんが、設備を整えることで性能はよくなります。部屋に空気を入れたり出したりする吸(排)気口から音が入ったり出たりする場合も、防音タイプの吸(排)気口をなどを使うとさらに効果的ではありますが、多大な費用が掛かってしまいます。

音は、いったん気になるとどこまでも気になってしまいます。ところが線路脇の住宅へ引越して、「電車の音がうるさくて寝られない!」と嘆いていた人が、一週間で線路脇のベッドルームで熟睡できるようになると言います。

人間は音に関しては慣れると意外に鈍感になるものだということです。まずは多額の費用を掛けたとしても完全な防音はできるとは限りません、ならばまずは家具の配置などを工夫して、音を遮ることがお奨めです。

↑↑↑【前回のお浚いここまで】
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【マンションでは子どもの足音’低温の重量衝撃音”に注意!】

マンションなどの騒音は、いったん気になり始めると、どこまでも気になってしまい、それがトラブルへと発展することが多い。特に子どもの足音など、’低温の重量衝撃音 ”には要注意です。上階と下階の間にあるコンクリート部分を分厚くしていくことで軽減されますが、構造的な問題もあり、十分な厚さにすればいいということでもありません。

※イラスト①

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【マンションの壁、床、天井の音】

多くの人が集まって住むマンションでは、音に関するトラブルが発生します。上下階の関係で、一番問題になるのが、床から天井の音です。

特に子どもが床を歩く音、「ペタペタ」または、「ドンドン」という音です。

この音の正体が、【低温の重量衝撃音】といわれているものです。音を遮る材料は重く厚い材料なのであまり無制限に重くできず、低音を遮るのが難しくなります。また、音の数値だけでは判断ができないため、個人の間隔によるところがおおきいのが騒音トラブルの難しいところです。

【軽量衝撃音と重量衝撃音では感じ方も対策法も違ってきます】

低音の重量衝撃音に大して、椅子を引きずる音や軽い物を落とした音が、【高温の軽量衝撃音】です。この軽量衝撃音は比較的抑えやすく、現在のマンションの床の仕様であればほぼ防げるようになりました。

ところが低温の重量衝撃音を防ぐためには、コンクリートなどの重い材料を厚くする必要があるので、構造的にもコスト的にも合いません。購入者のニーズに開発が追い付かず、新しい性能の物でもなかなか防げないのが現状です。

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【軽量衝撃音と重量衝撃音の特徴と対策】

スプーンなどの落下音に代表される軽量衝撃音に対しては、現状の床仕様でもかなり防音効果が望めるが、人の足音などの重量衝撃音にはまだまだ対応しきれていないのが現状です。スリッパをはいたり、絨毯(じゅうたん)やカーペットを敷くことで多少は軽減されます。

※イラスト②

《軽量衝撃音》…………→ かなり防げるようになった。
《重量衝撃音》…………→ コンクリートの厚さを、さらに厚くしないと十分な効果は得られない。
  • a’音がしないような効果があり
  • ① かなりふせげるようになった
  • ② コンクリートの厚さをもっと厚くしないとあまり効果ない
  • ③少しでも軽減できるので有効

by株式会社 大東建設 阿部正昭

 

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