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【丸窓と地窓に拘(こだわ)る[細部をとことん極める⑫]
今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。
春分 末候 雷声を出す
春野菜
「春は苦味を盛れ」ということわざがあります。
早春に苦味を帯びた山菜や若葉を食べ、冬の寒さに合わせてのんびりしていた体を目覚めさせるという、昔ながらの知恵が詰まった言葉です。
一方で春本番は、過ごしやすい気候と季節を体現するような、甘さがギュッと詰まった野菜が出回ります。
収穫後、雪の下に貯蔵することで甘味を引き出したニンジンや、ふんわりとしたフリルのような春キャベツ、白さが眩しい新タマネギ。
野菜スティックやサラダなど、シンプルな味付けでいただけば、春の活力が体にみなぎります。
・今日をたのしむ
【国立競技場落成記念日】
1958(昭和33)年、明治神宮外苑(東京都)に初代国立競技場が完成しました。
・季節をたのしむ
【雷声を出す】
桜が花開くころ、突然の雷が大きな音を立てて現れます。
春雷は眠っていた生き物を起こす「虫出しの雷」とも呼ばれています。
この雷は寒冷前線の通過に伴って起こるものです。
この時期は気温が下がり、季節外れのヒョウや雪が降ることもあります。
【春キャベツのサラダ】
(2人前)
1 春キャベツ(1/4玉)を適当な大きさに切り、塩(小さじ1/2)をもみ込む。
2 しんなりしたら、和風だし(大さじ1/2)、みじん切りにした青じそ、おろし生姜を和えて完成。
【丸窓と地窓に拘(こだわ)る[細部をとことん極める⑫]
前回は【3mを超える窓で開放感に拘(こだわ)る[細部をとことん極める⑪]】
というタイトルの内容でお伝えしました。
今回はシリーズ12話目【丸窓と地窓に拘(こだわ)る[細部をとことん極める⑫]】をお伝えしたいと思います。(前回のタイトルにリンクが張ってあります。記事に飛びますので、よかったら青字をタップしてみて下さい。
それでは、よろしいでしょうか!
【和の雰囲気を醸(かも)し出す丸窓】
- ①障子に映り込む丸い影が和の雰囲気を高めています。
- ②内壁に設けた丸い開口の直径は650mm。この奥に既製品のサッシとすべり出しサッシと折り畳み式プリーツ網戸があります。
- ③木製の障子はカウンターと一体とした引き戸枠によって障子が開かれます。
【丸窓に拘(こだわ)ってみる】
ローコスト住宅の畳の部屋につくった開口は、「丸い窓と障子を設けたい」というお施主さんの強い要望から生まれたものでした。サッシや障子など建具を円形に製作するには、相応のコストを覚悟しなければなりません。
そこで建具ではなく内壁を丸く造作し、開口部からの光による影が、障子に丸く映し出されるようにデザインしてみました。そうすることでサッシや網戸は長方形の既製品をそのまま使えるため、内壁の造作費だけで丸い窓をつくることが可能となりました。
丸窓と障子の組み合わせが、さまざまな表情をつくり出します。
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【隣家との視線を外す地窓に拘(こだわ)る】
隣家と近接している住宅では、地窓を採用することをお奨めします。地窓であれば、隣家の窓の位置や視線を意識することなく、光や風を取り入れることができるからです。さらに窓の上部には、収納を製作することもできます。
また、下図のように収納下部に間接照明を組み込めば、地窓の窓台は飾り棚にもなります。都心では、隣家との離れが1mに満たないケースがよくありますが……、というより1mに満たない場合のほうが全然多いかもしれません。
地窓は建物同士の狭いすき間からでも光を採り入れることができますし、また奥行きを感じさせる空間演出も可能となるのです。
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【地窓で演出し、見せ場をつくる】
- ①見せ場でもあるため、正面の扉は一枚扉にしてスッキリと納めるのがお奨めです。
- ②片開きの収納扉は濃紺の和紙を張るのがお奨めです。
- ③収納下部に組み込んだ間接照明を用いて、夜間は、より雰囲気を演出します。
- ④外部は白い玉砂利がお奨めです。
- ⑤床仕上げは豆砂利洗い出しがお奨めです。