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【驚く熱遮蔽効果の緑のカーテン[暑さ・寒さ対策の基本②]】

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今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。

小雪 末候 橘始めて黄なり(たちばなはじめてきなり)

写真の整理

スマートフォンやデジタルカメラのおかげで、誰でも気軽に写真をたのしめるようになりました。
そろそろ年賀状の準備が気になりだしている方は、素材探しもかね、これまでに撮影した写真を整理してみてはいかがでしょう。

一年の出来事を思い出しつつ、写真が並ぶ画面を眺めていると、自分が今、何に興味を抱いているかが見えてきます。
私の場合は風景写真がほとんどなのに比べ、いっしょに観ていた、友人の場合は、季節の花と外出先での食べ物がほとんどでした。
思いのほか風景写真が少ないので、来年は散歩や旅行にもっと行こう、と決意していました。
一年の写真を整理すると、新年の目標が見えてきますよ。やってみてはいかが?

・今日をたのしむ
【アルバムの日】

十二月に一年の思い出をアルバムにまとめてほしいと制定。五日には「い・つ・か・やる」と後回しにしないでアルバムづくりをしてほしいという願いを込めています。デジタルデータが主流となった現在では、バックアップを忘れずに。

【納の水天宮】

毎月五日を縁日とする東京都・日本橋の水天宮では今年最後の縁日である「納めの水天宮」を開催。一年の無事を感謝して古いお神札(ふだ)を納める参拝客で賑わいます。

【国際ボランティアデー】

1985(昭和60)年、国連が定めた国際デーのひとつ。ボランティア活動が果たす役割の大きさを知り、参加機運を高める一日です。

・季節をたのしむ
【白菜】

鍋料理に欠かせない白菜は、しっかりと葉が巻いていて弾力のあるものを選びます。カットされている場合は、切り口が白く、盛り上がっていないものが新鮮です。色の濃い外葉にはビタミンCが多く含まれています。

 

【驚く熱遮蔽効果の緑のカーテン[暑さ・寒さ対策の基本②]】

 

前回は新シリーズ【適温を保つカギは日射コントロール[暑さ・寒さ対策の基本①]】をお送りしました。

https://heiwadai.jp/hisasi/ 

(青字のタイトルをタップすると記事に飛びます)をお伝えしました。

今回は【驚く熱遮蔽効果の緑のカーテン[暑さ・寒さ対策の基本②]】をお伝えさせていただきます。

【緑のカーテンの優れた熱遮蔽(ねつしゃへい)効果】

庇の他に、日本家屋で古くから行われている日射コントロールの手法がありました。南側の庭に落葉樹を植えるという方法です。夏には葉が生い茂ることで、程よく日射を遮ってくれます。その上、冬には葉を落として日差しを家の中に導き入れてくれるのです。

樹木の葉は単純に日陰をつくってくれるだけではなく、葉の水分が蒸発することによる気化熱で周囲の気温を下げる効果もあります。茹だるような暑さの真夏の炎天下、樹木のつくる木陰に入った途端、急に空気がヒンヤリとした憶えが誰にでもあるのではないでしょうか。

庇は日射を遮ってくれる大変な優れモノですが、この気化熱による蒸散効果までには至りません。

おまけに樹木の枝葉には人の眼にも心地良く、まさに一石二鳥どころか三鳥、四鳥の働きをしてくれます。ですが、最近の都市部では「落ち葉の掃除が大変」「近隣への配慮が必要」などの理由で、落葉樹があまり好まれない傾向にあるのは残念なことです。

もっと手軽な方法が、簾(スダレ)やヨシズを使った日射の遮蔽です。南面では庇や窓の外にスダレを、日差しの低い東西の壁面や窓面にはヨシズを立て掛けるのがお奨めです。

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【日射を遮る、古くからある方法】

簾(スダレ)

[スダレ】

 

 

 

 

古くから軒先に吊るすなどして使われている。窓の外側で日射を遮り、窓や窓ガラス自体が熱くならない。外部に吊るすカーテンとも言え、室内のカーテンよりも熱遮蔽の効果が高い。

 

ガラリ(洋風スダレ)

 

 

 

もちろん両方同時に使えうほうが効果はより期待できます。同様に、立て掛けて使うタイプの「ヨシズ」もあります。また外部用の外付けロールカーテンやブラインドも製品化されています。

 

 

 

[緑のカーテン]

緑のカーテン

緑のカーテン

 

緑のカーテンはエアコンに頼り過ぎないで生活できる(節電効果が高い)として注目されています。写真は朝顔(アサガオ)のカーテンです。他にゴーヤやヤマブドウなど蔓(つる)性の植物がよく使われます。

窓の外では日射を遮るという効果はスダレなどと一緒ですが、植物の緑は見た目にも優しく涼しげで、実際の効果も高いといえます。花が咲いたり、実がなるのも美しいので生活に変化が生まれ、季節感が加わるのもお奨めです。

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また、近年注目されている「緑のカーテン」を利用するのも節電効果も高くお奨めです。蔓性の植物を窓や壁面に這(は)わせる方法で、冷房の運転時間を削減することに大きな効果を上げます。

これらはいずれも、住まいの外で一度日射をカットし、室内に熱を入れることなく室温を下げる点が注目ポイントです。さらに水で濡らせば気化熱で2~3度ほど体感温度が下がるという効果もあります。

室内側に付けるカーテンやブラインドも有効ですが、熱はガラスを通して一度室内に入り込んでしまいます。この点を考えると、窓の外での日射カットが最も効果的な日射コントロール法だと言えます。

外壁や窓の外側で日射を遮る方法は、建築用語で「ダブルスキン」と呼ばれ、現代建築でも盛んに応用されています。

【何よりも、使用するエネルギーを小さくする住まいづくりが必要】

現在、特に都市部では家の外まわりに土の部分がめっきり少なくなりました。土と緑はアスファルトやコンクリートほど熱を溜めこまないので、大分以前になりますが、昔は夜になると夏でも涼しい風が吹きました。

今では夜でもアスファルトから発散される熱と、エアコンの室外機から出る熱で逆に暑くなってしまい、もはや、冷房なしの生活には戻れないと感じるほどです。

ところが、エネルギーは無尽蔵にあるわけであはりません。使うエネルギーをできるだけ小さくする住まいづくりが必要な時代になりました。機械設備も建物も、あまり過剰にならずに生活していける工夫をどう提案していくか、これからの住まい設計の大きな課題になりそうです。

by株式会社 大東建設 阿部正昭

 

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