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【緑の服と空間〈植物を生かす④〉】

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今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。

霜降(そうこう)初候 【山茶始めて開く】

「肉まん」と「豚まん」

高校時代、部活帰りはいつも腹が減っていて、たいてい買い食いするのが日常でした。

秋冬の定番は、寒空のもとでも身体を温めてくれるアツアツの中華まん。肉まんをはじめ、さまざまな味を日替わりで楽しんでいました。

今、「豚まんじゃないの?」と感じたかたは、出身地なり、今のお住まいなり、近畿地方に縁があるかたではないでしょうか。

というのも「豚まん」は、近畿地方を中心に定着した名称です。

古くから農耕や荷運びのために牛を飼う人々の多かった近畿地方では、明治時代に肉食が一般化した際、「肉といえば牛肉」という価値観が生まれたとされています。

そのため、「肉まん」ではなく「豚まん」の名前が生まれたのだとか。

コンビニエンスストアやスーパーマーケットに並ぶ商品も、近畿地方は「豚まん」が主流です。

・今日をたのしむ
【豚まんの日】

日付の11を(11)とすると、豚まんの材料となる豚の鼻に見えることから制定。

「豚饅(まん)頭(じゅう)」の名前の発祥は、兵庫県神戸市に店を構える老祥記(ろうしょうき)といわれています。

【サッカーの日】

11人対11人の戦いを日付に置き換えて制定。

【おそろいの日】

11と11が並ぶ日付をおそろいに見立てて。

【めんの日】

数字の1が4つ並ぶ日付を麺に見立てています。毎月11日も「めんの日」。

そして最後に【チーズの日】

そして最後に今日はチーズの日です。様々な種類があるチーズは、たいへん個性豊かなアイテムです。フレッシュ・カビ・ハード…あなたのお気に入りはどんなチーズでしょう?

【チーズの旬】

発酵食品のチーズにも旬(しゅん)があります。この季節は青カビタイプのチーズが旬だそう。中でもフランス西部の村「ロックフォール」の洞窟(どうくつ)で熟成させたブルーチーズは『ブルーチーズの王様』と呼ばれる逸品だとか…。

【緑の服と空間〈植物を生かす④〉】

【植物を生かす】今回は第4回目「緑の服と空間〈植物を生かす④〉」となります。前回は【植物を着るという意識〈植物を生かす③】でした。(お読みになりたい方は前回タイトル(青字)にリンクを張っておきますので、タップしてお読み下さい。)

https://heiwadai.jp/kusabanawokiru/植物を着る

前回後半のお浚(さら)いから始めさせていただきます。それでは…よろしいでしょうか。

《ブドウ棚のガレージ》

以前、地中海のアドリア海沿岸を信じられないくらいの絶景を観ながら旅したことがあります。車窓から見る家々のガレージの上に棚がつくられていて、強い日差しを受けたブドウの葉が美しく輝き、その緑陰は涼しげで車も心地よさそうでした。

また、一方でブドウ棚の下でお茶の時間を過ごしている家族も見ました。何と豊かな時間を過ごしているのだろうかと、たいへん、羨(うらや)ましく思いました。

何で我が国、日本はガレージをシャッターで締め切ってしまう家がほとんどで、高級住宅といえるような家ほどシャッターを取り付けています。

もっと、このように活用すれば、お金を使わずとも有意義な時間が過ごせるのに、とアドリア海沿岸の景観を思い出すたびに思うのです。

【ガレージにシャッターは似合わないので…】
※ガレージの上のパーゴラのブドウ

ガレージにシャッターはいらない

※秋にはブドウの収穫祭で近隣との交流の機会も生まれます。

ヤマブドウのガレージ  

ガレージやカーポートは車だけのために存在するのではありません。もっとそれぞれの家で自然の植物や花を活用すれば、間違いなく街並みも心地よくなります。

 

【みどりの衣服】

スダレ緑化植物は日陰をつくってくれるのと同時に、蒸散作用によって熱を遮り、涼しさを与えてくれます。もっとも地球環境の維持、保全に貢献してくれているのは植物に他ならないのです。

その力を利用しなくては勿体無(もったいな)いというものです。壁にネットを張り、朝顔やゴーヤを這(は)わせ緑のカーテンをつくります。この緑陰空間は涼しくなるばかりではなく、風によって葉が落とす影が揺らぎ、視覚的な涼しさも感じることができるのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゴーヤの緑のカーテンは目にも優しく蒸散効果による温度低下も期待できます。すだれと同じ、むしろそれ以上の働きが期待できます。

朝顔緑化

 

 

 

 

 

 

 

1年草のゴーヤや朝顔は5月頃に苗を植えることをお奨めします。すると夏には緑のカーテンに成長して十分な効果発揮してくれるのです。

 

 

 

《 緑 陰 空 間 》

家全体を格子で囲まれた家を想像してみて下さい。山ブドウの木を這わせれば、夏には日陰をつくり、秋には恵みを収穫でき、冬にはすっかり葉を落として日当たり良好の窓辺にしてくれます。

この自然の恵みの窓辺では枯れ葉の掃除やお手入れが大変と言わずに、このような環境を味わう心のゆとりを持つことも自然との共生には欠かせないものだと思います。

●【心地よい緑陰空間】

 ①パーゴラで家を囲みブドウを植えた家

 ②収穫も愉しめる

ヤマブドウ緑化

このように、建物全体を覆(おお)うためには、藤やブドウなどのつる性の樹木が適していますが、成長するまでに時間が掛かります。ですが、時間をかけて、緑で自然と共生した建築物をつくるのも愉しみのひとつと言えるのではないでしょうか。

by株式会社 大東建設 阿部正昭

 

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